梅仕事2018
今年も梅仕事の季節がやってきた。
梅干し用に小梅を一キロと、親戚から分けてもらった巨梅が二キロ強。
あとは自宅で初めて収穫した小梅が63g(笑)。
それぞれを梅干しや梅シロップに加工していく。
梅干し用の梅はザルの上で黄色く完熟するまで追熟させている。そして、もらった巨梅(という品種があるわけではないよ。単にものすごーく大きい梅という意味です、念のため)の中で大きすぎるものや、傷や傷みのあるものは、分けておいて梅シロップ用に冷凍しておいた。
梅仕事、といっても、はじめにやることは単純だ。
まず梅干しはよく洗ってヘタをとり、水気をとって塩と交互にビンやカメに入れるだけ。
今年は二種類の塩を使ってみた。ベトナムの話題の塩、カンホアの塩と、かま焚きした小笠原の塩だ。美味しく漬かるといいのだけど。
ちなみに塩分濃度は今年も20%だ。減塩にすると失敗しやすいし、夏場によく食べる梅干しは、大量の汗をかく季節なので減塩にする必要はあまり感じない。
さて、次に梅シロップだ。
右が巨梅の傷みのあったもの。
左の小さなビンが、自宅で初めて収穫した63gの小梅を小瓶に漬けたものだ。こんな少量で作るのは初めてなので、うまくいくのかどうか(笑)。
とにかくも完成が楽しみだ。
薪ストーブ始生代112 チェーンソーのバーを交換する
少し前の記事で、チェーンソーのバーが曲がっているという話を書いた。
「薪ストーブ始生代111 倒木処理の依頼が来た。そしてチェーンソーのバーの曲がりについて - 薪ストーブクロニクル」
僕が使っているチェーンソーは、シングウのSVK346という機種だ。このチェーンソーを使い出した経緯については以下の記事に詳しい。
「薪ストーブ前史33 雨の降る週末はチェーンソーの目立て - 薪ストーブクロニクル」
チェーンソーのバーは、薪のための玉切り専用で使うなら、基本的には木の間に挟まれて(俗に言う喰われる、というやつ)チェーンソーが抜けなくなる、という事態は起きにくい。というか、ほぼ起きない。つまりバーが曲がることはおそらくない。
しかし、針葉樹だろうと細めの雑木だろうと、立ち木やかかり木を切るときは、喰われるときは簡単に喰われてしまう。
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そして、それを無理に引き抜こうとチェーンソーをこねていると、割合簡単にバーは曲がる。
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曲がると、玉切りがまっすぐ出来ない。
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薪作りの時に玉の断面が斜めになっていると、とても割りにくい。
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だからバーは交換しないとダメですね。
というわけで、バーを交換だ。
チェーンソーというのはバーの溝を、カッターのついたチェーンが回って木を切るという構造だ。
上の初代のバーは2017年1月からの使用なので1年半で交換することになってしまった。今度はもっと大切に使おう。
さて、これが新しいバーだ。
どんなものでも合うのかと思いきや、チェーンソーの型番にあったものでないといかんらしい。そして、だいたい在庫がないので、メーカーからの取り寄せになってしまう。
小型のチェーンソーのバーなら3000円程度、16インチ(40cm)を超えるものや、海外メーカーのものなどは一万円を超えるものもあるらしい。
さて、おニューのバー。
さすがにSINGUの文字がきれいだ。チェーンソーのバーにくっきり読めるように文字が書かれているのには、実は大事な理由があるんだけど、なんだと思いますか?正解はこのブログの最後に発表します(笑)。
このバーは「スプロケットバー」と呼ばれるタイプのバーだ。
バーの先っちょに回転軸(スプロケット)がついている。その回転軸にチェーンを乗せて円滑に回るようにしているらしい。
で、このスプロケットバーは、チェーンをスプロケットが円滑に回してくれるので、チェーンを張り気味にセッティングしても大丈夫だ。
もうひとつの「ハードバー」と呼ばれるタイプのバーは、すこしチェーンを緩めにセッティングした方がよいみたいだ。ハードバーを実際に使っている人の感想では、ハードバーに代えたらチェーンが全然外れなくなったらしい。メーカーにもよるのだろうが、一般的にハードバーの方が高価だ。構造が複雑なスプロケットバーより単純そうなハードバーの方が高い理由は、ハードバーは耐久性の強い金属(合金か)をバーの全体に使って先端部の強度を高めているからだそうだ。
もしバーを交換することがあれば、ちょっと留意してみてはいかがだろうか。
さて、バーを実際に交換していく。
バーやチェーンを外すこと自体は、まあはっきり言って日常的なメンテナンスなので、なんということもない。
付属のレンチでクラッチカバーを外して、
うわ、汚いですね(笑)。
チェーンソーを持った状態で右側のカバーは使ったら毎日外してメンテナンスする、というのが基本だ。
こんな風に、一日使っただけでも木屑がチェーンオイルと混じってベタベタ付着するので、使い古しの歯ブラシなどでゴシゴシ汚れをおとしていく。
さて、これが新旧のバー。
全く同じものだ。
バーを着けて、チェーンを装着して、カバーをはめて。
完成だ。
おお、バーを換えると新品みたいぢゃないか。
これからは心を入れ換えて、木に喰われないように細心の注意を払って伐採をしないとダメだ。
※後日また記事にするかもしれないが、実はその数日後に針葉樹の倒木処理をしているときに、この交換したてバーが早速杉の木に喰われた(涙)。
幸いなことに、バーは曲がらなかったが、まだまだ修行がたりない。
クイズの答え
チェーンソーのバーにはどうしてはっきり文字なりメーカーロゴが入っているのでしょうか?
ヒントは下の2枚の画像です。
答え。
チェーンソーは、ほぼ同じ場所で木を切るので、バーの下部に負担がかかる。そのためバーを同じ向きで使い続けると、バーの下側だけが先にダメになってしまう。
バーを長持ちさせるには、時々上下を入れ換えてバーの文字が下向きになるようにして、上下まんべんなく使用した方がいいのだ。
チェーンソーのバーというのは上下の形が全くおなじなので、上下を入れ換えても全く問題ないのだ。
で、上と下、どちらを使っているかがすぐに分かるように、チェーンソーのバーにははっきりと文字やロゴが入っているのでした。
※偉そうに書いているけど、実はこの事実を知ったのは最近の話だ(笑)。
春から夏へ~2018年の畑仕事が本格化してきた
今年の春野菜がほぼ終わり、そろそろ夏野菜へと移行する時期になってきた。
今の時期の作業がきちんとできていると、夏に多くの収穫が望めるのだが、なかなかうまくできない。
まあ、それでもずぼらなりに作業を進めているので、6月に入った今現在の畑の様子を紹介することにする。
里芋
今年の里芋は食糧庫に置いておいた食用の物がいい感じで芽を出し始めたので、ポットでキチンと苗作りした。
そして5月の半ばに定植。ここまで育ってきた。土を寄せたりする作業は必要だが、基本的にこのまま見守るつもりだ。
トウモロコシ
トウモロコシは信頼のできる苗屋さんで苗を購入。一気にたくさん出来ても仕方がないので、今年も少しだけ(五つ)。はじめはひょろひょろだったが、すくすく成長。いまのところ心配無さそうだ。
モロヘイヤ、ツルムラサキ
今年もネバネバの夏の葉物野菜を植えた。去年同様、三種類植えたかったのだが、どうしてもお店に空芯菜が見つからず、仕方なくモロヘイヤとツルムラサキだけ植えることにした。たくさん採れたら、茹でて冷凍しておけばいいので、どんどん育ってほしい。
つい先日、去年冷凍保存していた、備蓄のツルムラサキやモロヘイヤを全て消費し終えた。
キュウリ
写真向かって右の2本(大きいもの)が、普通のサイズのキュウリだ。苗で購入。これはぬか漬けにしたいので、早く育ってほしい。
向かって左側、小さくてまだ分かりづらいが、ピクルスにできるような小さいキュウリを植えた。これは去年育てて種採りをしたものだ。一応うまく芽を出しているので、このまま順調に育つことを祈っている。
パクチー
パクチーは、毎年勝手に生えてくる。こぼれ種だ。東南アジアの料理もよく作るので、パクチーが庭に勝手に生えてくる環境はありがたい。それにしてもなんつー生命力。
トマト、ゴーヤ
トマトとゴーヤも苗で買って植えた。桃太郎と島サンゴという品種だ。ちょっと時期が遅れて安売りされていた苗なので(笑)、うまく育つかどうかはわからない。
桃太郎は、種でも育てている。はっきり言って温度不足でまだあまり成長していない。食べられる日が来るのだろうか?
青ナス
種から育てている青ナスは最近の暖かさで、意外にもすくすく育ってきた。
去年の夏からかなり鳴り物入りでブログにも書いてきた。
青ナスの歴史~今までの歩み&ついに種取り完了 - 薪ストーブクロニクル
たったひとつの種採り用の実から採った種がすくすく育ち、頑張ってくれている。今年も絶品トロトロの青ナスの蒸し焼きが食べられるだろうか。
玉ねぎ
収穫のときを迎えている野菜もある。まずはこの玉ねぎ。冬の間、全く育たず、もう消え去ったものと思われていた玉ねぎだが、雑草の間からその膨らみをのぞかせてくれている。あまり大きくはないが、瑞々しくて美味しい。
ジャガイモ
今年植えたジャガイモは、インカのめざめとアンデスレッド。つまりペルー縛りだ(笑)。そういえば、もうすぐサッカーのワールドカップが開幕になるが、日本はもちろん応援するとして、僕としては俄然ペルー代表を応援している。
しかし、そのジャガイモ。なぜかインカのめざめだけがみるみるうちに虫に喰われて丸裸になってしまった。恐ろしくなって収穫してみると、ちゃんと芋になってた。
あまり大きくないが、それはインカのめざめの特徴でもある。
すぐに素揚げにして食べたら、始めは「うん?」というぼんやりした味だったが、次第に箸が止まらなくなってきた。
インカのめざめ、慈味深くてうまい。ビールも進んだ。
アンデスレッドはまだ時期尚早。なぜか虫にも襲われないので、しばらく様子を見る。
さて、こんな感じで春から夏への畑の様子を見てきた。
恐怖なのは、最近家の畑にカラスと猿が出るようになったことだ。これは昨今なかったことなので、食害で全滅、というオチもあるかもしれない。心しておこう。
薪ストーブ始生代111 倒木処理の依頼が来た。そしてチェーンソーのバーの曲がりについて
僕の暮らす村は、住民のほとんどが先祖代々の田畑や山を持っている。
で、その田畑や山の木を切ってほしいという依頼が時々僕のもとにもくる。
チェーンソーで薪作りをしているので、話を持ち掛けてくれる方がおられるのだ。
これは薪ストーブユーザーとしては本当にありがたい話だ。
先日も近所のおっちゃんがやってきて、「公園の下にあるわしの土地の木が倒れて、隣の敷地に侵入してしまってるから、切ってほしい」と依頼があった。
もちろん、伐採した木は薪にしていいとのことなので、喜んで切りにいくことにする。
ただ、ここでひとつ問題が・・・。
今、実は愛機チェーンソー(シングウ社製)のバーが曲がっていて真っ直ぐ切れない状態になっている。使えないことはないのだが、だんだん切り口が斜めになっていく。
立ち木を切ったり、胸高直径が太い木を処理するときはちょっと不安がある。
バーの曲がりをなんとか写真に撮ってみたのだが、分かるだろうか?
先の方がかなりクニャッといってしまっている。
これは去年の冬にくぬぎの倒木を必死こいて片付けていたとき、何度か大木にバーを喰われて、引き抜く方向を間違えて曲げてしまったものだ。
昔の記事にそのことを詳しく書いているので、よかったら下のリンクも覗いてみてほしい。
薪ストーブ始生代48 茶畑山でくぬぎの倒木退治①~まずは一本 - 薪ストーブクロニクル
慣れない倒木処理に緊張しまくって失敗したのだが、何事も経験なのでまあ前向きに捉えている。しかし、曲がったバーでやれるのか?
今回のターゲットはこいつだ。
画像が90°傾いているわけではない。
最初からほぼ地面に着いている倒木なのだ。
根本の部分はこんな感じ。
隣のおっちゃんは
「チェーンソーの調子が悪いなら、わしのを貸すよ」
と言ってゼノアの古いチェーンソーを貸してくれた。曲がったバーのものでやるよりは、と思ってありがたくお借りして、目立てしてガソリンとオイルを入れてさて使ってみようと思ってエンジンをかけた。
もしかしたら、かなりの古さなのでエンジンが死んでるかもしれないなぁと一抹の不安を抱えながら・・。
しかし、
「ぶるるるるん」
とチェーンソーは動き出した。
「こ、こいつ、動くぞ」
しかし、いざ切ろうと思ってエンジンをふかすと、恐ろしい色の排気ガスが出てきて、息ができなくなった。
排ガス規制がなかったチェーンソーなのか、それとも根本的に壊れてるのか?
無理矢理息を止めていくつか枝を払ってみたが、切れることは切れたが、息を止めて作業なんて危なくてダメだ。
貸してくれたおっちゃんには大変申し訳ないが、これは使わないことにして、こちらも不安なのだが、バーの曲がったシングウのチェーンソーで処理することに。
まあ、立ち木を伐倒するわけではないので、真っ直ぐ切れないだけでさほど危なくなかった。
処理した木のうち、細い枝はまとめて棚にして置いて、薪にできそうな太い玉だけ持って帰った。
細目の木を一本切っただけなので、できた玉もこれだけ。
あっという間に作業終了だ。
後日、家でこの正体不明の木を薪割りしたが、比重もそこそこあるのか、重量はずっしりしているのになかなか割りやすくていい木だった。
こんな感じの素直な繊維の木だった。
おまけの畑ネタ
5月の間、ぼちぼち収穫が続いていたイチゴも、そろそろ終わりが見えてきた。
ランナーから増殖する株で来年もイチゴ三昧の日々が楽しめるようにもう少ししたら準備をする予定だ。
ある休日、最後の大漁収穫になったイチゴを、焼いたクレープにのせて食べた。
クリームチーズと練乳を添えて。
感無量だ。
畑では、スナップえんどうや実えんどうが終わりつつあり、玉ねぎの収穫が始まっている。
ニンニクとジャガイモがそのあとにひかえている。
それが終われば、いよいよ夏野菜の登場となるはず。今年は自家採種した種も購入した種も、芽は出したのだが、温度が足りずに大きくならない。
夏野菜がこれからどうなるか、ちょっと不安だが、まあ何事も試行錯誤だ。
ようやく本葉が出てきたきゅうり。
今日も雨。
期待と不安を抱えつつ、季節は梅雨へと向かっている。
薪ストーブ始生代110 コナラの薪割り~コナラとくぬぎの違いについて
人生初の、コナラの薪割りがはじまった。
話によると、コナラはあまり長い間乾燥させると割りにくくなるらしい。まあ、針葉樹だって乾きすぎると割りにくいのは同じだが‥。
今回もらったコナラは倒木だったので、しばらく放置されており、やや乾燥がすすんでいる。
あまり節は多くないようだが、果たしてうまく割れるのか。
フィスカースのハンマー斧でど真ん中を撃ち抜く。
割れるものあるが、だいたい一発では割れず、3回、4回と降り下ろして、ようやく半割り状態になる。
なかなか素直じゃないぞ。
しかも、木の繊維が真っ直ぐじゃないので、意外と粘り強くてスパッと真っ直ぐに割れない。繊維のねじれに沿って波打ったように割れていく。
ただ、薪の状態になったときの重厚な手応えというか、確かな重量感は頼もしいかぎりだ。さすがは薪の王さまと呼ばれているだけのことはある。
しかし、思いのほか割りにくい。これはちょっと意外な発見だ。想像していたのは、くぬぎと同じような真っ直ぐに割れる素直な繊維の木だったからだ。
くぬぎは本当に繊維が真っ直ぐだ。もちろん節や股で繊維が曲がっていくが、それでも基本的に真っ直ぐ。
その繊維に沿って、比較的綺麗な薪が作られていく。
しかし今回もらったコナラは、けっこうねじくれた薪になってしまう。こんなものなんだろうか?それともこいつらが特殊で、普通のコナラはもっと素直に割れるのか?
今度は節や出っ張りがある玉を割ってみよう。
全力で斧を振りおろすこと、10回以上。割れる気配なし。
これはフィスカースの斧では歯が立たない。楔を使って割るしかない。
いやー骨が折れる。
楔を使ってなんとか半分にしたら、あとは斧で割る。半分に割れてくれるとなんとか斧でも割れる。しかしくぬぎと比べて圧倒的に割りにくい気がする。
苦労して割ったので、せっかくだからコナラ専用の薪置き場に並べていくことにした。
北向で日当たりは大したことないが、風通しは抜群なので、よく乾いてくれるはずだ。
東向きに置いたくぬぎ薪と好対称。
左がくぬぎ薪の山で右がナラ薪。
くぬぎとコナラの違い
薪の樹種についての話になると、コナラとくぬぎの事が語られることが多いように思う。
もしくは、くぬぎはそれほどポピュラーではないけど、僕の身の回りにたくさんあるので気になっているだけだろうか?
山に入ると、コナラとくぬぎが混在していることもよくある。初めは全然見分けがつかないが、葉っぱを見ればすぐに分かる。葉が細長いのがくぬぎで、ちょっとぷっくりした形の葉がコナラだ。ドングリのかたちも丸くてモシャモシャした帽子をかぶっているのがくぬぎで、細長くシックな帽子をかぶっているのがコナラだ。
左がくぬぎで右がコナラ。
どちらもブナ目ブナ科コナラ属、親戚みたいなものだ。
里山での利用方法の違いは、椎茸のほだ木などにはコナラの方がよく利用されて、炭焼きなどにはくぬぎが適しているらしい。
まあ、それも地域性の違いだろうから、厳密な分けかたではないが。
うちの家の回りはとにかくくぬぎだらけだ。
コナラはほとんど見かけない。これは一体どういうことなんだろうか。まあ、いいや。
さて、あとは実際に薪にしてどうか、ということに尽きるわけだが、これはこのくぬぎ薪とコナラ薪がしっかり乾燥した頃(2年後くらいか?)に、比較記事を書いてみたい。気の長い話ですね(笑)。
薪ストーブ始生代109 軽トラのデビュー戦・コナラの原木を入手する
毎日仕事が終わって家に帰ると夕方6時過ぎだ。まだ日は暮れず、外仕事が少しだけできる。
そんな今の季節がありがたい。
春野菜を収穫したり、夏野菜の世話をしたり、薪仕事もしている。
先日はエンドウ豆がたくさん採れた。
スナップえんどうやコリアンダー、イチゴや青菜もついでに少しずつ収穫した。
本格的な夏野菜の季節はまだ先だが、苗で買ってきた茄子などは一番果をつけ始めている。いよいよ暑くなってきそうだ。
日によっては、仕事から帰ったら、家に入る前に斧を握ることもある。
一日に一玉か二玉、ちょっとずつ割っていくのだ。風呂上がりのビールなどをイメージしながら割ると調子がすこぶるよろしい(笑)。
さて、ついに軽トラデビューをしたことは前回の記事で書いたが、その軽トラのドミーが早速デビュー戦を迎えることになった。
家から車で40分ほどの場所で原木を貰えることになった。薪仲間のみなさんと一緒に軽トラをかっ飛ばして取りに行った。
薪仲間の中の一人、手練れの薪ストーブユーザーKやんが40cmに手早く玉切りしてくれたコナラを積んで、その上からさらに細めの原木を積んだ。
Kやんは、この型のアクティはもっとバカみたいに積めるよ、とアドバイスしてくれたが、譲ってもらったばかりなのに積載オバーで破壊したら元も子もないので、ビビりにビビってかなり控えめに積んだ。
他の薪仲間の皆さんは荷台がはち切れんばかりに積みまくっていた(笑)。
積載量350キロの軽トラの荷台にいったいいかほどの原木を積んでも大丈夫なのか、ということについては、まだまだ経験値を積み上げる必要があろう。
さて、玉切りしてもらったコナラを家の駐車場に並べた。
なかなか壮観だ。
実は、我が家の周辺ではなぜかコナラがほとんど生えておらず、もっぱらくぬぎの林が広がっている。
そのため、いままで、まとまった量のコナラを貰うことがなかった。
薪の王さま、コナラをついに貰えてやや興奮ぎみだ。
さて、コナラを割りますか。
薪ストーブ始生代108 軽トラを入手する
原木を貰える機会があるたびに、軽自動車の小さい後部座席に無理矢理乗せていた。
まあ、こんな積み方では載る量もたかが知れている。
それに、最近とみに原木を貰える機会が増えてきた。
そんなことも重なって、というかかねてより薪運び用の軽トラがほしくて、色々調べていた。
その調べた内容の一部は以前の記事にまとめた通りだ。軽トラ三国志~薪ストーバーも注目?軽トラ覇権争い - 薪ストーブクロニクル
まあ、気にしない人にとって軽トラなんて壊れなければなんでもいい、と割りきってしまえば、本当にどれでもいいのだろうけど、せっかくなので調べてみると、なかなかに興味深かった。
そもそも、調べるまではデザインも含めて全く違いが分からなかったけど、調べていくにつれてだんだん違いが分かってきて、チラッと見かけただけでも、何代目のキャリーだな、とか、リアエンジン時代のサンバーだな、とか、見分けがつくようになった。
それでも、まあ軽トラの積載量や荷台の体積なんてほとんど誤差の範囲くらいの違いしかないので、どれを選んでも充分薪運びに対応してくれる。
デザインが気に入ったものがあれば、それを選べばいいようなものだ。
デザイン以外で多少選ぶ際に知っておいた方がいいことがあるとすれば、前回の記事でも書いたが、
①タイヤの位置(フルキャブかセミキャブか)
②エンジンの位置(フロント、リア、ミッドシップ)
③四駆の切り替え方法の違い(パートタイムかリアルタイムか)
実際、この3つの違いだけだ。
①のタイヤの位置については、衝突時の安全性を重視するならセミキャブだし、農道しか走らないから小回りが利いた方がいいからフルキャブがおすすめだ。小回りも利いてほしいけど安全性も重要なら一番新しいものにすれば、エアバッグや衝突時の安全性の高いフルキャブ車がいくらでもある。ただ、それでも最新型のフルキャブよりセミキャブの方がより安全性が高いという話もあるので、自分に合ったものを選ぶといいだろう。
②のエンジンの位置については、走りに多少差が出るようなので、拘りのある人は乗り比べてみるのもいいだろう。空荷の時は、なるべく後ろにエンジンがある方が走りが安定するようだ。
③は、四駆への切り替え方が、自動か手動かという違いだ。自動の方が効率が良さそうだが、コンピューター制御ということは壊れたら直りにくいのか?そんなことをチラッと考えたりする。
さて、ここまでが前回の記事のおさらいだ。ここからが本題。ひょんなことから僕も軽トラを持つことになった。
知人が不要になったので買い手を探していて、譲ってもらうことになったのだ。
さて、晴れて愛車となったのがこいつだ。
ホンダのアクティ。平成6年式の2代目アクティだ。
初代の丸目のアクティや3代目のセミキャブアクティとは少し雰囲気が違って、どちらかというと最新型の4代目アクティとデザインが似ている。
そして個人的にはバンパー部分が黒くて泥棒髭みたいに見えるのが、レトロで気に入っている。
最近の軽トラはスタイリッシュでシャンとしていたり、かっこよかったりするが、昔の軽トラはなんとなく愛嬌を感じる。
走行距離は96000キロ。
まだまだ走れるはずだ。
なぜか「ドミー」と名付けられた(笑)。
さて、この軽トラ、走りには全然問題がなかったのだが、ちょっとだけややこしいことがあって、譲ってもらった日から間髪入れずに車検の期限が迫っていたのだ。
まず、慌てて陸運局で名義変更してナンバープレートも変更して、すぐに車検してもらうべく、整備屋さんへ駆け込んで、ギリギリ間に合った。
しかし、その車検の日の当日に、突然「薪がたくさんあるから、軽トラで取りにおいで」という悪魔のささやき的お呼びだしがかかったので、さっそく軽トラのドミーのデビュー戦が行われることになった。
その顛末はまた次回。