薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ原生代⑦ まだ一度も焚いていない9月

去年は9月16日が初焚きだった。

今シーズンはまだ焚いていない。

 

はじめての薪ストーブシーズンだった去年。

ほんの少し肌寒いだけで、もう、焚きたくて仕方なくなって、9月後半はほとんど毎晩焚いていた。

去年の記録を紐解くと、9/16の初焚き以降、

9/23、24、25、27、28、29

と焚いたようだ。ちょっと肌寒いだけで、意気揚々と焚いていた姿が目に浮かんで微笑ましい。

 

しかし今年はまだ冷え込む晩がないので、一度も焚いていない。

今シーズン焚ける薪が少なくて、足りるか不安なのもあるが、やはりここはひとつ現実的になってちゃんと寒くなってから初焚きをしようということで、家族会議で議決がなされた(笑)。

 なにせ、昨シーズンは序盤に嬉しがって焚いたことが、終盤にきてじわじわボディブローのように効いてきて、3月には薪棚がすっからかんになってしまったのだから。

 

 

見上げると、美しい秋の空が広がる。
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焦らずとも、冬はもうそこまで来ている。

いずれにせよ、あと1ヶ月もすれば毎晩焚くようになるのだ。

ビールを飲むとき、暑ければ暑いほど、そして我慢すればするほど、その一口目が感動的な美味しさになるように、薪ストーブの初焚きも、寒ければ寒いほど、そして我慢すればするほど、そのシーズン最初の炎の温かさは感動的になるはずだ。

いや、知らないけど。

でも、きっとそうだ。

 

というか、煙突掃除もまだしてない。

 

焚き付けを作ったり、薪を使いやすいように移動させたり。

初焚きうんぬんと言う前に、することいっぱいだ。

 

そうそう、blogのホーム画面の画像を変更した。分かりにくいけど、画面の奥の方に猫が2匹写っている。
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え、どこにって?

ここ。
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 しばらく、この画像とともに、秋の薪ストーブ原生代をお楽しみください。

薪ストーブ原生代⑥ 移動式薪棚であり、可変式薪棚でもある

薪棚の定義がどのようなものか、正確にはなんとも言えないが、ともかく薪を積み上げておく棚のことだと大雑把に言ってしまうなら、まあ今回作ったものは薪棚と呼べるのだろう。

 

薪棚にお金をかけずにどこまで充実したものが作れるか、去年から色々試行錯誤しているのだが、たまたま親戚から不要になった角材をいただいたので、前から気になっていた薪棚作りに挑戦することにした。

 

その気になっていた薪棚とは、「移動式」、つまり常設ではなく、移動することができて、さらに「可変式」、つまり収納できる薪の量を自由に変えることができる薪棚だ。

玄関の前など、夏場は使わない場所にたくさんの薪を置いたり、春や秋は少しサイズダウンしたり、ということができたらいいなぁということで、作ってみることにした。

 

今回貰った角材は一辺が6㎝の角柱で、長さは2メートルのものと1.5メートルのものと1.2メートルの三種類の長さのものが混在していた。

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 適当に図面を引いて、必要な分量を室内のテラスに運び込んだ。なぜ室内かというと、外が雨だからだ。雨でも作業ができる場所があるというのは本当にありがたい。


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運んだ材を手ノコで切断する。

シルキーシリーズの中でも切れ味に定評がある「ガンファイター」で、さくさく切っていく。

 

はい切れた。
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今回使うのは、

1.5mの物が4本、

1mの物が4本、

40cmの物が4本、

28cmの物が2本。

 

それをインパクトドライバーで止めていく。

簡単に完成。
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する、と思っていたのだが、これが一人では全然組み立てられなくて、奥さんにかなり手伝ってもらった。


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完成する頃には陽が落ちてきた。
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下の画像のように、縦の支柱を材で挟んで、強度をアップする。
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これでずいぶん、横方向への負荷に耐えられるはずだ。
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こんな風に挟んで使う。

もっと長い薪棚にしたかったら、さらに下に台になる木を置いたら、いくらでも長い薪棚にできる。

 

後日、天気のいい日に、フローリングの塗装で余った塗料(VATON)をニスがわりに塗って完成!
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本当は薪を積んだあとの姿を披露したかったが、まだ設置場所が確定していないので、それはまた今度。

とりあえず、またひとつ、新しい薪棚が仲間に加わった。

 

移動式、かつ可変式の薪棚。

その活躍や、いかに?

薪ストーブ原生代⑤ くぬぎの薪棚が満タンになる

我が家の畑に白い彼岸花が咲き始めた。
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いよいよ秋だ。

 

さて、今日も薪のお話。

 

しつこいようだけど、去年の10月の台風で倒れたくぬぎの木を片付けて、その原木(ボケているのや枯れ木もあったが)を相当量貰った。

 その模様は以下の記事にまとめてある。※ちょっと長いけど(汗)。

 薪ストーブ始生代・総集編④「茶畑山に入る」 - 薪ストーブクロニクル

薪ストーブ始生代・総集編⑤「茶畑山で薪仕事」 - 薪ストーブクロニクル

 薪ストーブ始生代・総集編⑥「茶畑山に引きこもる」 - 薪ストーブクロニクル

 薪ストーブ始生代・総集編⑦「茶畑山での作業が一通り終わった」 - 薪ストーブクロニクル

 

そのくぬぎは12月頃からせっせと割り始めたんだけど、ついこの間、8月頃に割りやすいものはほとんど割り終えた。

割るのに、足掛け9ヶ月かかってしもた。

 

しかし、なんせあれだけ莫大なくぬぎだったもので、実は第2薪場にまだすこし、割りにくそうなくぬぎの玉が残っていた。

それをしばらくほっておいたら、このところの台風や長雨で玉がやられはじめてしまった。
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このように半割りにすると、中に白い菌糸が入り込み始めていたのだ。

 

がーん。


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雨に打たれていたところだけなので、まだ全身に菌は回っていないようだ。

これを放置し続けると、悪名高い「ボケ薪」になるというわけ。

 

これは一刻の猶予もないぞ、というわけで、少し仕事が早く終わった日に、一気に残りを割った。
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少し大きめのものはハンマー斧も使う。

フィスカースの2本の斧を駆使して、全部割ったった。
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もう、庭中薪だらけだ(笑)。

このくぬぎ薪はこの場所に積んでいる。

少し前までこれくらいしか薪が積まれてなかったこの場所。
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夏の終わりの薪割りでここまで積み上がっていた。
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今回の薪割りで窓枠上限一杯まで積み上がった。
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もうこの場所にはこれ以上積めない。

 

というか、今はこのような来シーズン以降の薪割りをしている場合ではない。

 

焚き付け。

焚き付け。

焚き付け作りをしなければ。

 

他の薪ストーブならいざ知らず。

ネスターマーティンは焚き付けがたくさん必要な薪ストーブなのだ。

今のうちにある程度まとまった量を確保しておかないと、一番寒い真冬のある日、きっと焚き付けがなくなってオロオロする羽目に陥るのだ。

 

初焚きの日までに、焚き付けをたくさん作ろう。

これが当面の課題だ。

薪ストーブ原生代④ 薪棚2号機の整理と薪割りドンドン

これは薪棚2号機。前後2列満載に積み上げているので、ほぼ2.5立米の薪が収納されている。
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まあ、いきなり薪棚2号機と言われても困る、という方は、まずこの昔の画像でおさらいを(笑)。これは今年の2月頃の1枚。
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その上で、この薪棚がどういう経緯で作られたかは、過去の記事を見てくだされ。

薪ストーブ始生代78 薪棚2号機完成 - 薪ストーブクロニクル

 

この薪棚には後列にくぬぎを中心とした極上の薪を積み上げ、前列にはボケ薪や針葉樹の薪を積んだ。

 

夏頃から、今シーズン使える薪を整理しようと思っていたので、今日は薪棚2号機のうちの、手前に積んだボケ薪や針葉樹を整理してみよう。

もともと枯れ木やボケた木なので、乾燥期間が短くてもいいはずだ、という予想と、あとは見た目があまりよろしくない薪たちなので早めに焚いてしまいたい、という理由で、このボケ薪を今シーズンの先発ピッチャーに任命することにした。

 

さて、その「先発薪」、冬に薪割りしていたときは適当に割っていたので、かなり大割りの薪だった。

このまま焚くのはストーブにもあまりよろしくなさそうなので、小割りにして別の場所(薪の搬入口に近い場所)まで移動させることにした。

冬に割った薪を、さらにえいやえいやと小割りにして移動させていくと、前列のボケ薪をすべて割り終える頃には、それらの薪がこんな風に別の場所に積み上がった。

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それぞれを二等分、三等分に割り直したので、かなりたくさんの薪になった(ように見える。当然のことながら体積は変わらない)。

あまりいい薪ではないのですぐに燃え尽きるだろうが、まあ先発薪なので、こんな感じの陣容でいってみることにする。

 

美薪を割る

さて、薪棚2号機の前列が空いたので、別の薪を並べてみたくなるのが人情というもの。

 

先日貰ってきて、朝っぱらからチェーンソーで玉切りした雑木がいくらかあるので、これを割って空いたスペースに積み上げたくなった(笑)。ちなみにその雑木についてはこちらで復習を。

薪ストーブ原生代③ 幸先よく原木を手に入れる - 薪ストーブクロニクル

 

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節のないものは、普通にフィスカースのX25でがんがん割れる。

 

しかし、大きめの節がある玉は、フィスカースのハンマー斧が必要だった。

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2本の斧を使い分けて、さくさく割り終える。
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なかなか白い肌が綺麗な美薪だ。
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満を持して、ボケ薪がいなくなった薪棚2号機の前列にこの美薪を並べてみた。
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こうやってみると、たいした量じゃないんだけど、まあそれでも薪貯金ができたなぁと嬉しくなる。

 

ちなみに後ろのくぬぎは今年の2月から3月頃割ったように思うので、半年強しか経っていない。

焚くのは早くても来シーズン。もちろん、今割り終えた白い美薪も来シーズン以降に焚くのだろう。

 

楽しみがまたひとつ増えた。

薪ストーブ原生代③ 幸先よく原木を手に入れる

2年目のシーズンが始まって間もないところだが、幸先よく原木を手に入れることができた。

 

雨の降る中、原木を貰えたのはいいが、びしょびしょの生木を車に積むのは勇気がいる。まして、お盆休みに車内をピカピカに掃除したばかりなのだ。

 

清水の舞台から飛び降りちまう勢いで、えーいと車にぶちこんだ。
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ああ、こんなとき軽トラで来ていればほいほーいと荷台に放り込んで楽勝だったのに。

まさかこんな雨の日に薪が手に入るとは完全に想定外だ。

 

仕方がない。

薪だもの。

背に腹は代えられない。


ということで、いつもの薪場に積んだ。



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場所が手狭だったので、日曜日の朝っぱらからチェーンソー回して玉切りした。

 

最近はだいたい38㎝を目安に玉切りしている。40㎝までは問題なくストーブに入るのだが、何かの拍子で斜めに切ってしまったりすると、意外と炉内に入れにくい薪が出来上がってしまうので、余裕をみて38㎝、というわけだ。

もちろんこれはネスターマーティンs33の場合。

入る薪の長さが長大なストーブをお持ちの方は、どんどん長く玉切りしてくださいませ。

 

さて、今現在、割られるのを待っている玉切りされた原木たち。
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今回貰った木の下に、残っていた雨ざらしのくぬぎがある。これらも早く割らないといけない。

それと、ヒノキの原木がわりと大量にある。これらも急ぎ割っていこう。

 

それにしても、こいつらは伐りたてだけあって断面が綺麗だ。

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樹種は何だろう?

薪ストーブ原生代② 2年目のシーズンの課題

9月に入ってからは、明け方5時ごろに目を覚ますと、布団をかぶりたくなるほど冷え込んだりする。

夏の間はしばらく無縁だった冷え方だ。

この季節の涼しさは、ガンガンに効いたクーラーの寒さとはまた違う、なんとも寂しさを漂わせた涼しさに感じられる。

なんとなくそこには切なさもある。

秋、そして冬へと次第に季節が移ろっていくことを肌で感じるからだろうか。

 

とはいえ、薪ストーブ生活を始めてからは、秋の涼しさは、やがて来るストーブシーズンへの入り口のように感じられて、今までとは全く違うワクワク感を伴ったものへとすっかり様変わりをした。

同じ内容の涼しさが、薪ストーブのあるなしでここまで違った印象を与えるというのも、また面白いものだ。

 

さて、2年目のシーズンが始まっている。

去年はあまりにも焚きたい気持ちが強すぎて、9月16日に初焚きをした。

夜の室温が21℃での初焚きだった(笑)。

厚着をせずに、ストーブに火を入れて、感動に浸っていた。

 

それはいい。

 

ただ、去年はその後、薪の残量を考慮せず、どんどん焚いていって、最後、薪がなくなりそうになった。

初焚きが早すぎるのは考えものなのだ。

というのも、薪ストーブのポイントとして、一度あの暖かさをそのシーズンに体験してしまうと、もう寒い部屋に対する耐性がなくなってしまうということが挙げられるからだ。

つまり、初焚きをしたら、もう全然、寒さを我慢できなくなるのだ(笑)。

 

薪を節約するために、初焚きをどこまで我慢できるか、そこを一応2年目の課題としてみたい。

 

いや、薪ストーブを焚きたくないわけじゃないですよ。

むしろ、焚きたくて仕方がない。その証拠に、今年の初めに焚く分の薪を既に玄関に積み上げてあるのだ。
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これは去年作った、冬の間だけ設置する折り畳み式の薪棚。

どんなものかは去年の記事を読んでみてくだされ。薪ストーブ始生代29 薪の動線と折りたたみ式薪棚 - 薪ストーブクロニクル

 

まだまだ初焚きをするつもりはないはずなのに、9月1日に合わせてもう組み立てて薪まで置いてしまった(笑)。

 

焚きたくて仕方がないのだ。

 

ここまできて、当ブログをいつも読んでおられる奇特な読者のみなさんはふと疑問に思うかもしれない。

 

「あれ、確か去年の台風で倒れたくぬぎの薪が大量に手にはいったんじゃなかったっけ?」と。

 

確かにくぬぎの薪が相当量積み上がっている。

これだけあれば1~2年は薪に困らんぞ、というくらい。

そう、

割りと薪貯金はそれなりにできているのだ。

 

ケチなだけか?

 

いや、そういうわけでもなくて、ようするに大切なくぬぎの薪は、しっかり2年以上乾燥させて、理想的な状態で使いたいのだ。

 

つまり、薪はたっぷり手に入ったのだけど、この2年目のシーズンに使える薪に限定すると、意外と薪不足に陥る可能性が高いのだ。

 

今シーズン使えそうな薪の全体量の把握はもう少ししてから改めてする予定だが、おそらく、乾燥の早い針葉樹薪、ボケていたり立ち枯れしていた乾燥のそもそも進んでいる薪などを中心に、一夏越したら即戦力、という薪が今シーズンのメインになってくるだろう。

 

2年目の課題として、薪不足が予測されるシーズンをどう乗り越えるか、ということを挙げて、全力で取り組みたい。

これから、数年後、薪不足の年だってあるかもしれない。

何事も経験なのだろうから。

 

さてさて、それじゃ、涼しくなってきたことだし、今年の11月12月ごろに焚く薪を小割りにしていくとしようか。

薪ストーブ原生代① 真価が問われる2年目のシーズンが始まった

暑さに悶えているうちに8月が終わってしまった。

しかも、お盆前には脛を7針縫う大怪我を負ってお盆休みを丸ごと棒に振った。

薪仕事が思い通りに進まないまま、夏が終わる・・・。

 

気がつけば9月。

もうすぐ空にはウロコ雲が浮かび、風にはヒヤッとした涼しさが混じってくる。

 

いつも朝ごはんをたべるテラスから薪棚の方をぼんやり眺める。
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やはり涼しい。空気が変わった気がする。

秋だ。

 

つまり薪ストーブにおける新しいシーズンの始まりだ。

 

やや大袈裟に「薪ストーブ始生代」と名付けた1年目が終わり、2年目のシーズンが始まった。

 

・・・

 

このブログでは、薪ストーブ導入以前の薪集め時代を「薪ストーブ前史」と銘打って、ひたすら各方面から薪や原木をかき集めてくる様子を綴ってきた。その様子は以下のページにまとめている。

 薪ストーブ前史 カテゴリーの記事一覧 - 薪ストーブクロニクル

 

薪ストーブがいったいどれほどの薪を消費するのか、またどのような樹種や割り方(長さも含めて)のものを揃えたらいいのか、そもそもどれくらい暖かいのか、全く分からないまま、導入することだけは決まっていたのでひたすら薪を集めた。

 

そんな薪集めオンリーの導入前の時期を経て、2017年の9月に薪ストーブ1年目を迎えた。

それが「薪ストーブ始生代」として綴ってきたこの8月までの1年間だ。

その1年目の様子は以下のページにまとめた。

 薪ストーブ始生代(1st Season) カテゴリーの記事一覧 - 薪ストーブクロニクル

 

半端のない薪の消費量にひるんだり、寒いなか、せっせと焚き付け作りをしたり‥。

莫大な量の薪を集めたと思っていたのに、薪は瞬く間に全て焚き尽くしてしもた。

台風で倒れた大量のくぬぎの倒木とチェーンソーで格闘もした。

その全てがいい経験だった。

 

そして2年目だ。

 

このブログは「薪ストーブクロニクル」というタイトルがついている。

薪ストーブを導入し、年をおうごとにどのような経験や壁にぶつかるか、そんなこんなを年代記風(クロノロジカル)に書いていくことを目的としているからだ。

それを、地球の歴史に(強引に)当てはめて書いていく。なんで地球の歴史やねん、という壮大な突っ込みは無用だ(笑)。

とにかく、これから始まる2年目を「薪ストーブ原生代」と名付けよう。

 

地球の歴史における「原生代」とは、地球が誕生して原始的な海ができ、古細菌や真性細菌などの細菌類が誕生し始めた「始生代」の次の時代区分にあたる。始生代は地球の誕生から25億年前までの時代区分。

原生代は25億年前から5億4000年前までの時代だ。

原生代において、ついに多細胞生物が誕生するのだ。

 

この原生代というのは、地球の歴史の中でも様々なことが次々起こる時代だ。

シアノバクテリアの働きで大気中に酸素の放出が始まり、オゾン層ができて紫外線が地表に届かなくなるのもこの時代だ。

生物が少しずつ多様化し始め、環境が激変し、原生代の終わりごろには様々な種の生物が誕生し始める。その当時の海の中の様子は、一応こんな風だったらしい。
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そして、やはり原生代の終わりごろ、強烈な氷河期がやってきて、一説によると地球が赤道まで完全に凍りつく「地球全球凍結(スノーボールアース)」が起きたとされる。

当然、生物が大量絶滅し、今の地球温暖化なんて比じゃないほどの地球規模での気候変動となったようだ。

 

こんな波瀾万丈な原生代。

当時の生き物たちは、身体がフニャフニャだったらしく、ほとんど化石として残ることができなかったらしい。

まだまだ謎の多い時代だったようだ。

 

ひょっとして、僕の原生代の薪ストーブライフも、多種多様な薪が手に入ったり、薪が雪に埋もれて全部使えなくなったり、そんなことが起きるのだろうか。手探り状態はまだ続いているので、不安も多い。

 

とにかく、なにかが起こる予感の2年目。

「薪ストーブ原生代」のはじまり、はじまりー。