薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ始生代(1st Season)

薪ストーブコラム②:薪の消費量と薪の乾燥

薪は足りるんだろうか。 薪ストーブ一年目を迎えるにあたって感じていた不安は、まずそのことだった。 そして2月。薪ストーブシーズンも最終コーナーに入りつつある。 薪ストーブの薪の消費量と乾燥具合について、この一年目のシーズンで感じたことを書いて…

薪ストーブコラム①:薪ストーブは暖かいのか?

ここのところすこぶる寒いので、毎日薪ストーブを焚いている。 朝晩は氷点下になるこの時期、焚くときは全力でガンガン焚く。 焚きすぎて部屋が暑くなりすぎる、という心配は、厳冬期のこの時期に関しては、全く無用だ。 ガンガン焚くと、しっかりポカポカ。…

薪ストーブ始生代91 薪ストーブでクッキーを焼く

薪ストーブの炉内は、優秀なオーブンでもある。 ピザ、グラタン、タルトや野菜のグリルなど、多岐にわたる料理をこなす。 今回はクッキーを焼いてみた。 まず、生地を冷蔵庫で冷やして、取り出して均等な厚さに切る。 なんかこの状態ではたくあんみたいだ。 …

薪ストーブ始生代90 恐怖のキックバック

チェーンソーは危ない機械である。 広葉樹の固い大木を伐るために、鋭利なチェーンを高速回転させて、グイグイ伐り進んでいくものだ。 誰が見たって、その一角獣のごときルックスも、遥か遠くまで響き渡る凶暴なサウンドも、明らかに危ない雰囲気を醸し出し…

薪ストーブ始生代89 薪棚0号機の移築

薪棚に関しては、いままでいくつか作ってきた。 まず、一番最初に作ったのがこの仮説薪棚。 「薪ストーブ前史42 仮設の薪棚を作る - 薪ストーブクロニクル」 作成日は去年の6月だ。 そこに桜の薪を積み上げた。 「薪ストーブ前史43 桜の薪の瞬間移動 - 薪ス…

薪ストーブ始生代88 桜薪、全滅す

シーズンインする前、我が家で蓄えた薪には2つの主力部隊がある、と書いていた。 薪ストーブ始生代23 薪は足りるのか②~桜の薪の棚 - 薪ストーブクロニクル 「喫茶店薪」という、1立米ほどの広葉樹の薪と、1.2立米の桜の薪だ。 この2つのまとまった薪が、…

薪ストーブ始生代87 薪棚1号2号の屋根の修繕

薪棚がどんどん建てられていき、割った薪をどんどん積んでいけるのは嬉しいものだ。 特に、始めに作った薪棚1号機は現在ほぼ満杯状態。2棟目を作るに至った。 「薪ストーブ始生代78 薪棚2号機完成 - 薪ストーブクロニクル」 そんな愛すべき薪棚たちだが、…

薪ストーブ始生代86 木屑を燃やす~チェーンソー屑(おがくず)を燃料に再利用

チェーンソーを使って木を切ると、必ず出るのがこの木屑。 刀でスパッと切るわけではなく、ソーチェーンで食い込ませて、削るように木を切断するわけだから、ソーチェーンの幅分だけ木が削り取られるわけだ。 その削られた部分が木屑になる。 当たり前ですね…

薪ストーブ始生代85 様々などんころ薪を焚く

かつてこんな記事を書いていた。 「薪ストーブ前史29 どんころ用の薪棚 - 薪ストーブクロニクル」 薪作りで半端な部分や割りにくいもの、形のいびつなものなどを「どんころ薪」と言うのだが、そのどんころを保管しておく棚を作って置いているというものだ。 …

薪ストーブ始生代84 田んぼ薪の運搬が終わった

しばらく、暖かい日が続いたので一旦雪も熔け、綺麗な冬空が広がった。 休耕田の田んぼに生えたいた木がぶっ倒れたので好きに持っていってもいいよ、と言われて運び始めている田んぼ薪を前回の作業で中継地点まで運んだ。 これを、あとは家まで運べばオッケ…

薪ストーブ始生代83 ついにハースラグ問題が解決した

念願のきちんとしたハースラグを入手した。 それまではシマムラで母親が買ってきた紺色のマットを敷いていたのだが、どうもストーブのラグっぽくないのだ。 で、雑貨屋さんでセールになっていたギャベという敷物を三枚買ってきて、繋ぎ合わせてハースラグに…

薪ストーブ始生代82 田んぼ薪は泥に濡れつつ

昨日の記事で見に行った田んぼ薪。 ぬかるみの中にあったので、かなり泥がついてしまった。 田んぼに置いておいたらさらに汚れるし、どちらにしても運ばないといけないので、とりあえず、田んぼから少し坂を登った場所を中継地点として、そこまでせっせと運…

薪ストーブ始生代81 新しい原木入手。現場はぬかるんだ田んぼだった。

田んぼ(休耕田)の真ん中に生えていた木が倒れたので欲しがったら持っていってもいいよ、と村の人に言われて、喜んで現場を見に行った。 それなりの太さの木が3本ほど倒れていた。 とりあえず、運びやすいように、枝切りハサミやチェーンソーで短めに切っ…

薪ストーブ始生代80 ネスターマーティン、真冬の灰掃除

本格的に焚くようになってからしばらく経過したとき、ちょっと困ることが起きた。 灰の高さがどんどん上昇してきて、炉内が手狭になってきたのだ。 このあたり、一回り大きいネスターマーティンS43なら多少灰が増えてきても狭く感じないのかもしれないが、も…

薪ストーブ始生代79 井桁積みにした薪が崩壊した

正月休みに、薪割りを再開した。 そして、調子に乗って井桁に積んでドンドン高くしていったら、ご覧の通りだ。 井桁積みの薪がフワッとこちらに向かってくる感覚があったかと思うと、一気に崩れた。 崩れてくる間、突然全てがスローモーションになった。よく…

薪ストーブ始生代78 薪棚2号機完成

昨日の続きだ。 一応水平をとった基礎まで完成した。 次の日、設計図を引いて、家に再利用できる木材がないか探して、足りない分をホームセンターに買いにいった。 さあ、柱を立てていこう。 前回(先に完成した1号機)は柱に余っていたラティスを利用した…

薪ストーブ始生代77 薪棚2号機を建てる

この間、薪棚1号機がほぼ満載になった。 しかし、くぬぎの薪割りはこれから本腰を入れてするところだ。 当面、軒下で乾燥させてもいいのだが、やはりもうひとつそれなりの薪棚が欲しいところだ。 というわけで、作ることにした。 場所は薪棚1号機の隣だ。…

薪ストーブ始生代76 薪棚1号機の変遷

ラストサマー。 つまり去年の夏。 生まれて初めて薪棚なるものを作った。 作り方も分からず、画像を見ながら適当に作った。適当でも、インパクトドライバーがあればそれっぽいものが作れるところがすごい。 というわけで、完成。 薪棚1号機。 そこら辺にあ…

薪ストーブ始生代75 ドライキウイを作る

キウイフルーツをたくさんいただいた。 緑色のキウイは全部食べたのだが、金色のキウイ(ゴールデンなんたら)の酸っぱいやつがたくさん残ったので、ドライキウイにしてみる。 キウイを輪切りにする。 寝る前に、網に並べて薪ストーブの天板の上に置く。 一…

薪ストーブ始生代74 最高傑作誕生か。薪ストーブプリン

薪ストーブクッキングも板についてきた。 年末年始のおもてなし用に薪ストーブでプリンを作った。 美味しそうな巨大プリン。 その顛末を見ていこう。 事の発端は、クリスマスに使った生クリームが残ってしまい、何か薪ストーブを使って美味しいものを作れな…

薪ストーブ始生代73 薪棚の定点観測④

12月1日に手付かずの薪棚(喫茶店薪と呼んでいる)の薪を焚き始め、それからその薪棚が空になるまでは、他の薪棚に一切手をつけずに焚いたらどれくらいでなくなるか、という定点観測企画、いよいよオーラスだ。 三度目の薪補充をした簡易薪棚が今度も、おお…

薪ストーブ始生代72 隠れボケ玉

年末にこんな記事を書いている。 ボケ玉とボケ薪 - 薪ストーブクロニクル 大量に入手したくぬぎの木には、立ち枯れしていたり、元々倒れて時間が経っていたものなどの中には、木の中の繊維がボケてしまってカスカスになっている「ボケ玉」やそれを割ってでき…

薪ストーブ始生代71 フィスカースでくぬぎを割る

ここのところ、総集編ばかりでお茶を濁していたが、正月休みも終わり、久しぶりに新ネタの更新である。 とはいえ、この正月も色々と薪活をしていたので、ネタは色々たまっている。 それではいってみよう。 このところ、何トンあるのか分からないくらい、たく…

薪ストーブ始生代・総集編⑦「茶畑山での作業が一通り終わった」

1.巨木の根本を玉切りしていく 茶畑山での作業も大詰めだ。 今回は山の斜面からユンボで広場に引きずり出された倒木の中でも、最も太い木の根本の玉切り作業だ。 2本の太い幹が重なっている根っこの部分だ。始めは、2本が根本で結合されているのだと思って…

薪ストーブ始生代・総集編⑥「茶畑山に引きこもる」

1.おっちゃんのユンボ登場 広場に倒れてきた倒木の、見えている部分は全てチェーンソーで玉切りして、片付けた。 広場は一旦、元通りの何もない場所に戻った。 しかし、見えている部分を切っただけなので、根本の倒れている極太の部分がまだ3メートル以上横…

薪ストーブ始生代・総集編⑤「茶畑山で薪仕事」

1.切れるところから切っていく 山への入り口は杉の倒木に塞がれ、チェーンソーは壊れ、仕事は忙しくなり、体もだんだんガタが来ている気もするが、とりあえず山仕事だ。 近所のおっちゃんが貸してくれている茶畑山の核心部まで道を切り開き、チェーンソーの…

薪ストーブ始生代・総集編④「茶畑山に入る」

1.茶畑山の入り口が封鎖された 我が家のある、山の中腹の集落。 昔から代々そこで暮らす村人?のみなさんは、どこの家もだいたい自分の山を持っている。 うちの家はここからここまで、うちはこの部分、という感じで、山の中に線引きがなされていて、それぞれ…

薪ストーブ始生代・総集編③「台風で倒れた神社の薪」編

1.原木を入手する 先月、大きな被害を出して通りすぎた台風21号。 我が家の近所にある神社にも大きなひがいをもたらした。 境内には、強風で折れた杉やひのきの枝や葉っぱが足の踏み場もないくらいに山積し、それを片付けるのをご近所のみなさんと一緒に手伝…

薪ストーブ始生代・総集編②「薪ストーブクッキング」

1.ドライアップル 薪ストーブの永遠の定番、輝かしいマイルストーン、不動の第一志望、アンコール。 そのアンコールのカタログをめくると必ず出てくる画像がある。 ちょっとファイヤーサイドのページから画像を借りてきた。それがこれだ。 芯をくり貫いたリ…

薪ストーブ始生代・総集編①「薪は足りるのか?」

新年あけて、しばらくは9月から12月までの総集編をお送りします。 しばらくお付き合いください。 1 短い広葉樹薪と黒い薪 今年の薪は足りるのか。 薪ストーバーの永遠のテーマだ。 ここからしばらく、今薪棚に積まれている薪の量と質を検証し、どれくらい消…