薪ストーブクロニクル

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薪ストーブ前史⑪薪長80㎝の半割り?木材

蕎麦屋さんから針葉樹もらったり、そんなんばっかりで恐縮だが、また別の知り合いの喫茶店に薪ストーブユーザーがいる。

そこでは冬の営業のときに薪ストーブを焚いて温かい店内で珈琲が飲めるのだが、何故かいつまで経っても割られない木が店先に置かれていた。長さ80㎝。かなり硬そうな広葉樹だ。

しかし丸い原木ではなく、半割りだったり1/3に割ってあったり、とにかく大きく割られている。

いくら割られているとはいえ、80㎝の長さの太い木を薪とは呼べないだろうし、そもそもそんなに長い薪が入る薪ストーブは今のところ聞いたことがない。

つまり、この巨大な半割りはまだチェーンソーで半分にカットした上で、さらに数回斧で割らないと、ストーブに入るサイズにならないくらい巨大な木なのだ。

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↑長さ80㎝。こうやってチェーンソーで半分に切るとちょうどいい長さに。

 

それが30~40本ほど店先に置かれている。しかもいつまで経っても割られる気配がない。

心配になって店の方に聞いてみると、仕事がいそがしくて、チェーンソーで切ったり薪割りをしている余裕が一切ないまま気がついたら何年か経過していたそうだ。

 

ここで一般の人なら、そうですか、それは大変ですね、となるのだろうが、世の中の木が全て薪に見えている僕は、厚かましくも、

「僕がもらって切ってもいいですか?」

と、聞いていた。

 

いや、確かに薪欲しさ、というのもあるが、このまま木が薪になることも叶わず朽ちていくのをみるのは辛すぎる。という気持ちも強くあった。

まあ、とはいえ厚かましすぎるので、まさか本当にもらえるとは思っていなかった。