薪ストーブ始生代71 フィスカースでくぬぎを割る
ここのところ、総集編ばかりでお茶を濁していたが、正月休みも終わり、久しぶりに新ネタの更新である。
とはいえ、この正月も色々と薪活をしていたので、ネタは色々たまっている。
それではいってみよう。
このところ、何トンあるのか分からないくらい、たくさんのくぬぎを入手した。
集めて玉切りするので精一杯で、なかなかまとまった薪割りの時間が取れずにいた。
しかし、乾燥していない伐りたてのくぬぎの薪割りなんて、したいに決まっている。
今までさんざん割ってきたのは、そのほとんどがカラカラに乾燥してしまった広葉樹の玉で、薪割りに本当に苦労した。
乾燥すると割りにくくなるとは聞いているので、ぜひ生木を割ってみたいのだ。
というわけで、くぬぎの玉だ。
見逃しようもない、縦縞にくっきり入った樹皮の特徴。
カブトムシやクワガタが大好きな、樹液のすえた臭いが少しだけ鼻をつく。
フィスカースのIsoCoreハンマー斧をとりあえず一発、二発と振り降ろしたところで、「ああそうだ、直径を計っておこう」と思い付く。
直径は30㎝。
ハンマー斧の2回分の打撃の痕がくっきりと残っている。
狙いを定めたため、力が弱めになってしまって一気に真っ二つとはいかなかった。
そして3発目。
よいこらせっと。
斧はど真ん中を打ち抜く。
はい真っ二つ。
繊維が真っ直ぐで、実に美しい。
このあと、何個も割ってみたのだが、それ以前に割っていたヤブニッケイや椎の木のように繊維が絡みつくこともなく、筋に入ると不思議なくらい気持ちよく割れてくれる。
はっきり言って、割りやすい。
割っていて気持ちがいい。
調子に乗ってどんどん割っていった。
くぬぎは素晴らしい薪になると言われる。
まず第一に火持ちがいいからだそうだ。
そして、もうひとつ、割りやすくて薪作りが容易であることも、いい薪の条件と言えるのではないだろうか。
同じく薪の王様と言われるコナラなんかは、きちんと割ったことがないので比べようがないが、薪割りをするとバックリとして重厚な割り味が楽しめるそうだ。
くぬぎは繊維が真っ直ぐで素直だ。
大量にあるので、割りやすいのは大歓迎だ。どんどん割っていこう。