薪ストーブクロニクル

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薪ストーブ始生代88 桜薪、全滅す

シーズンインする前、我が家で蓄えた薪には2つの主力部隊がある、と書いていた。

薪ストーブ始生代23 薪は足りるのか②~桜の薪の棚 - 薪ストーブクロニクル

 

「喫茶店薪」という、1立米ほどの広葉樹の薪と、1.2立米の桜の薪だ。

この2つのまとまった薪が、この冬の主力だと見ていた。

そして、願わくば、桜の薪にはあまり手をつけずに冬を越えたい、とも書いていた。

 

結果はどうだったか。

まず1月の頭頃、桜薪を焚き始めた頃の薪場の様子から。
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ほぼ、満タンの桜薪が見られる。

ちなみに、左側にはかつて喫茶店薪があったが、12月で全て焚いたのできれいになくなっている。

 

それが、どんどん焚かれて、下はその2週間後の薪場の様子だ。
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真ん中の桜薪。その半分以上が無くなろうとしていた。

 

おいおい、話がちがうじゃないか(いや、違わないのだ)。

こんなにあっという間になくなるのかい。

 

そもそも、予想した通り、桜の薪はあまり火持ちもよくなくて、すぐに焚いてしまう。正月から焚き始めたのだが、結果としてどんどんなくなっていった。

 

焚き初めて20日を過ぎた頃にはこんなに頼りない量に。
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雪が溶けているが、薪も一緒に溶けてしまったかのようだ。

 

そして1月末。
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あらら、真ん中の桜薪、跡形もないね。

薪だけじゃなくて、薪棚までもなくなって(この薪棚については後日書く)、きれいさっぱり何もない。

そう、1.2立米あった桜薪は1ヶ月をもたずに全滅してしまったのだ。

 

 

薪集めをしていた1年前・・・。

 

初めて巨大な桜の原木を「持っていっていいよ」と言ってもらった時は、本当にテンションがあがったものだ。その桜の原木を玉切りしたいがために、エンジン式チェーンソーを購入する踏ん切りがついたのだ。

まさにこの桜の薪を作るために購入したチェーンソーは、今では森のなかで八面六臂の大活躍だ(笑)。

 

そんな思い出の桜薪も、一瞬で文字通り灰になってしまった。

 

なんともあっけない。

 

しかし、これでいいんだろうな、と思う。

 

薪は焚いて、暖かくなるためのものだ。

桜の薪がなくなれば、また木を探してきて、薪割りするだけ。

そして、乾かして、また暖まるのだ。

 

つまりこれが生きるっていうことの意味だろう。この繰り返しが、生きるっていうことだろう。

 

仮想通貨やITやAIや、そこにはリアルがない。面白いのかもしれないけど、それは生きるってこととはちょっと違う気がする。

 

まあ、考え方は人それぞれだが。