薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

真夏に考える薪ストーブの春夏秋冬

毎日、朝ごはんを食べる席からは、くぬぎとコナラの薪棚が見える。

そんな薪を眺めながら、来るべき冬の寒さを待ち焦がれる。

 

薪ストーブブログで有名なかわはらさんの「春夏秋は冬を待つ季節」とは実に秀逸なコピーだ、とあらためて思う。

 

猛暑日の連続記録や最高気温の国内レコードが次々と塗り替えられる暑さのなかで、仕事帰りにパカパカ、休みの日も夕方になればパカパカ。薪割りもすっかり日常になってきた。

とはいえ、薪ストーブライフが本格的に始まって1年目が終わろうというところ。とりあえず、秋の準備、冬の本番、春の名残ときて、今は夏真っ盛り。

ようやく一巡りだ。

 

そんなわけで 薪ストーブユーザーにとっての春夏秋冬を勝手に考えてみた。普通の春夏秋冬とはすこし時期が違う(冬がやたら長い設定)のは、やはり薪ストーブユーザーならではの感覚なのかもしれない(笑)。

 

秋(9月~10月)

秋は、薪の情報集めつつ、すぐそこに迫る薪ストーブシーズンに向けて焚き付けをせっせと作ったり、すでにある薪をさらに細かく割ったり。

とにかく目の前に迫った冬を前に、今から薪の準備をしていては遅すぎる。ここに至るまでの間に、きたるべきシーズンに必要な量の薪をきっちり揃えておきたい、と思う季節なのだ。

肌寒さを感じる日もあり、夜の気温は確実に下がってくる。いよいよ、薪ストーブのシーズンが間近だとワクワクしているに違いない。

 

冬(11月~3月)

冬は、薪ストーブの暖かさを存分に楽しみながら、毎日焚いては薪をバカバカ消費していく。我が家ではその量はおよそ6立米。

もちろんこの量はそれぞれの機種や住環境や地域やライフスタイルによってかなり大きく変わる。

とはいえ、消費していくばかりではない。冬は日が短いとはいえ日中は活動ができる。ぼちぼち集まってくる薪を割ったり、原木を取りに行ったり、身体を動かしていれば、それなりに温まってきて一石二鳥だ。

そして夜ともなれば、薪の炎を眺めながら贅沢な時間を過ごすのだ。

こういう素晴らしい時の過ごし方のことを何と言ったかな?

確か「人生の星の時間」とか言うんじゃなかったかな?ともあれ、3月頃までは夜はしっかり冷え込むので、ほとんど毎日焚くことになるだろう。しかし、4月に入ると夜になってもそう寒くない日が出てくる。薪ストーブシーズンが終盤に差し掛かってくる季節へと移り変わるのだ。

 

 

春(4月~5月)

春は、日に日に暖かくなる気候を恨めしくも思いつつも、春の訪れを喜ぶ。相矛盾する感情を持ちつつ、しかし季節は確実に移り変わる。

寒い日もあるので、時々は焚く日もある。名残りを楽しむ季節だ。そして、暖かくなってきているので、本格的な薪集めをしている時期でもある。というか、春に割りきれなかった薪は、暑い暑い次の季節への宿題となってしまうので春にしっかり割ってしまいたいところだ。

そして、明け方でも寒さを感じなくなり、薪ストーブのことを全く必要としなくなれば、季節はいよいよ夏だ。

 

夏(6月~8月)

夏は、さすがにストーブを焚くことはなく、集めた原木や玉をどんどん割って薪を作っていく。もちろん、夏に割った薪は次の冬には使えないので、最低でも1年半後に焚くつもりでの薪割りだ。

今年のように暑い夏だと特にそうだが、暑い季節に薪ストーブのことなんて考えないんじゃないかと思われがちだけど、本物の薪ストーブ好きは季節を問わず薪のことばっかり考えている。
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いかに素敵な薪の置き方、並べ方をして、いかにこの夏の日差しと気温を目一杯薪の乾燥に利用するか。

そうこうしているうちにお盆が近づき、さすがに暑すぎて薪割りをする気もなくなってくる。

もしくは、薪割りが一区切りつく。今年の薪集めと薪割りの成果を振り返りつつ、薪ストーブユーザーのひと廻りのシーズンが終わるのだ。

 

さて、今シーズンもほぼ終わりだ。

しばらくは、時間に余裕があれば総集編などでお茶を濁しながら、8月を乗り越えたいが、果たしてどうなることか。

 

それにしても、毎日暑いですね。