薪ストーブと味噌作り
薪ストーブの薪作りは味噌作りに似ている。
寒さをしのぐ暖房と身体を作るたんぱく質。どちらも暮らしになくてはならないものを、お金を介さずに自分の手で作り出すことができるから。
もちろん、ストーブ本体は基本的にはお金を出さないと買えないし、味噌作りに使う糀や塩も自分で作るのは難しい。
しかし、暖房に使うエネルギーとしての薪は、苦労はあるにしても自分で探すことができるし、味噌にしても生きるのに不可欠なたんぱく質や調味料を自分の手で作り出す行為であることは確かだからだ。
味噌と野菜を作れば、なんとなく食卓が整う。もちろん肉や魚はないけれど、必要最低限の栄養は十分賄うことができる。味噌作りは自給自足のドアを開ける行為なのだと思う。
味噌を作ったり、薪を作ったりする行為は、生きることに直結している。
そんな気がする。
たぶん…
薪を割りながらそんなことを考えたりする。