薪割り斧選びは悩ましい
薪割りのためには、斧が必要だ。そんなことは、数多ある薪ストーブブログをいちいち覗くまでもなく、誰にでも分かる常識だろう。
しかし、ではどんな斧をチョイスするかということになると、これは簡単には事が運ばない。なにせ世間には、デザインやタイプや価格や重さがまちまちの多種多様な斧が存在してる。国籍も、日本代表の和斧だけでなく、ヨーロッパ各国から代表選手が送り込まれてきている。
世の中にこれほどたくさんの種類の斧があるなんて、おおよそ考えたこともなかった。
そんなわけで先達の意見を参考にしようとネットサーフィンしてみる。ふむふむ、「一本目に選ぶべき斧」なんて言うドンピシャなタイトルで色々記事が出てくるじゃないか。
たとえばヘルコ・スプリッティングマスターDT6。
カタカナが多すぎていまいちどんな斧なのかニュアンスは伝わってこないけど、この斧はドイツ製らしい。それだけで期待値はぐーんとはねあがるぞ。なにせ、かのベルリンフィルのある国の斧だ。さぞ精巧にできていることだろう。
しかし、どうもこの赤と青のカラーリングが個人的にはちょっとひっかかるので、他にも探してみる。
かなり多くの薪割りびとたちが使っているのは、グレンスフォシュ・ブルークというスウェーデン製の斧らしい。
いかにも自分がイメージしているような、そそる外観。職人が一本ずつこだわって作っているらしき説明。しかし、これはめっちゃ高いので、保留。
いい斧だけど、最初はもう少し違う斧で慣れてから購入すべき、という意見も見られたからだ。
あとで分かることだけど、はじめのうちは結構ミスショットをしてしまう。斧の柄で玉を打ち付けて、両手がビリビリと痺れることがよくあった。これはほんとに痛い。
これを繰り返すと、いかに頑丈なヒッコリー材を使った柄でも、折れる原因になりかねないそうだ。薪割りに慣れてくると、ほとんどミスヒットしなくなる(らしい。私はまだときどきやらかす)ので、購入するにしても、薪割りが上達してからでもいいんじゃないかと思った。
さて、じゃあどの斧にすればいいんだろうか?
長考に入る。