薪ストーブ前史⑨栗の薪割り
栗の木は、比較的比重が低めで、火持ちも、ナラやクヌギのようにパワフルではないらしい。しかも、導管と呼ばれる、木が水を通す管が、世界中の樹木の中でも最大級に太いらしく、薪として火にくべたときその導管が破裂して、パチパチとはぜるらしい。はぜると、火の粉が飛び出してきて結構危ないらしい。
焚き付けなどのときに迂闊に栗を放り込んだりしたら危ないじゃないか。
それなら、栗は栗として他の薪から隔離して、これは栗だぞ、と認識しながら使用すれば、そんなに危なくないんじゃないか、それなら栗専用薪棚に丁重に保管して乾燥させればいいんじゃないか。
右のひときわ大きな玉がターゲットの栗。
左には中くらいの針葉樹の玉と金木犀の小さな玉がある。
よし、とにかく割ろう。
えいや!!
パカーーーン
おお!なんちゅう手応え!
爽快!
快感!
フィスカースの斧、玉切りしたての玉なら、どんだけ太い木でも一刀両断じゃないか!
半割り、そしてそれをまた何等分にもしていく。ひとつの玉から20本くらいの中割りの薪ができた。