薪ストーブ前史⑫結局もらってきた、ロング半割木材
厚かましく、下さいと言ってみたが、どうも仕事が忙しすぎて切ったり割ったりする時間がなかったらしい。
二つ返事でオッケーをいただいた。
その喫茶店でもらった、ちょっと変わった荷姿の原木、というか木。
正確に言うともらった木は半割りばかりではない。
4等分、いや6等分になっているものもあった。
この画像では分かりにくいが、長さはだいたい80㎝。半分にカットすればちょうど40㎝の薪になるという、至れり尽くせりな木だ。しかも、どうやって割ったのか、半割りや、4等分、6等分、といった細かく割られた物がある。画像で見えるだろうか。
しかし、こんな長い木をどうやって半割にしたんだろう?薪割り機ならできるんかい?
この木、この状態のまま一年以上放置されたらしく、すでに中までほぼ乾燥している。
実際に割った木の内部の含水率を測ると、おおむね15~16%という理想的な数字になっていた。
つまり、割った端からいますぐにでも焚ける薪になっていくということだ。
これはちょっとしたフィーバーではないか!
惜しいのは、すぐに焚けたとしても、肝心の薪ストーブはまだないということ。
なんといってもまだ薪ストーブ導入前の話(薪ストーブ前史)なのだ。
乾燥の必要がないという安心感も手伝ってしばらく積み上げていたが、重い腰をあげて、チェーンソーを手にした。
カラカラに乾いているので、チェーンソーを入れると、ものすごくささくれた断面になって切れていく。
あれ、切りにくいな。
あんまり気持ちのいい切れ方ではない。堅いから、チェーンソーの刃もすぐに磨耗する。毎日目立てる。
とにかく暇を見つけてはコツコツ玉切りしたのだった。