寒い冬の夜。薪ストーブが煌々と燃える部屋にテレビは似合わない。
もちろん、部屋を暗くして静かに薪がはぜる音に耳を傾けるのも素晴らしい。
しかし、時には炎のぬくもりを感じながら、じっくりと音楽を聴いてみるのもいい。
そんな、薪ストーブを傍らに置いて聴きたい音楽を紹介する「薪ストーブ音楽館」。今回はこの一枚。
Music From Big Pink / The BAND
ベタですみません。
しかし、これはまあ当たり前かもしれないが、薪ストーブには生っぽい音の楽器がよく似合うと思う。そして生音による極上のバンドサウンド、という意味で、このアルバムを無視することは到底できない相談だ。有名かどうかは置いておいて。
生のピアノ、生のドラムに、シンプルなギター・ベース・ドラムの編成。目を閉じると、まるでここにバンドがいるかのような生々しい音像。
一曲目から一気に引き込まれる。薪ストーブを傍らに聴くのに、まさに完璧なオープニングだ。この哀愁を薪ストーブユーザーが好まないはずがない。
これまた勝手な妄想で恐縮だが、このアルバムを聞くなら、ぜひアメリカを代表する薪ストーブ、バーモントキャスティング社のアンコールを焚きながらじっくり聴いてみたい。
アンコールの意外に大きな薪のはぜる音と、ザ・バンドのいぶし銀のサウンドの相性は抜群なはずだ、知らんけど(笑)。
とりわけ、生ピアノのサウンドが心に染みるはずだ。
グッド・オールド・アメリカ万歳!でもトランプさんはどうなるの?
まあとにかく、アメリカにもすばらしい文化はあるのだ。ボブディランとか、ザ・バンドとか、ファウンティンズオブウェインとか。
と、いいながら、実はザ・バンドはメンバー5人中4人がカナダ人だったりする。アメリカ人は一人しかいない。
で、カナダ製の薪ストーブと言えば、あまり知られていないが、リージェンシーという会社のFシリーズがある。
こんな感じの使いやすい薪ストーブだが、今回のアルバムを聴くなら、やっぱりアンコールがいいなぁ。ごめんなさい、カナダのリージェンシーさん!