薪ストーブ前史22 野外薪ストーブの導入
BESSにて野外薪ストーブ体験をしてしばらく、ひたすら手近にある木を薪割りするだけの日々が続いた。しかし次の冬の薪ストーブの導入があまりにも待ちきれなくて、ついに野外薪ストーブを購入してしまった。
それが、この正月のことだ。
それからは、薪場に行くたびに訳もなくストーブを焚いていた。ストーブに火をつけながら薪割りをしたり、ストーブの火にあたりながらチェーンソーの目立てをしたり(笑)。
時には飼い犬を連れていき、無理やり野外薪ストーブの前で暖をとらせたりした。飼い犬は慣れないストーブにしばらく戸惑い、渋っていたが、やがて椅子の上で眠ってしまった。
今年は雪が多かったため、冬の薪割りは困難を極めた。しかしどうしても割りたいものは仕方がない。野外ストーブで暖をとりながら、そして焚き付けの練習をしながら、時々コーヒーを飲みながら、ずいぶん活用した。
この手の薪ストーブは天板の温度がすぐに上昇するのでお湯がすぐに沸く。それが何よりもありがたい。もちろん、コーヒーを淹れるぐらいにしか使えないのだが、それでも災害時には強力な熱源として暖房や調理に活躍してくれること請け合いだ。
使った薪は主に短めの針葉樹だ。すぐに火が着くし、鋼鉄製のストーブは多少温度が上がっても、鋳物製と違ってびくともしない。幸い、針葉樹はたっぷりあるので、焚き放題だ。
そうこうしているうちに、春がやって来た。
雪がすべて溶けた。
そうなると、ストーブの火はむしろ熱い。そして暑い。薪割りをした日には、3月だというのに流れ出る汗でシャツを着替えたくらいだ。
これからの季節にはどのような活用法方があるか、これからじっくり考えよう。