薪ストーブ前史52 キノコ薪を燃やす
6月のやや肌寒い夜。
ついこの間「シーズン最後の試し焚きはこれで終了だ」とかなんとか言っていたのに、また薪ストーブを焚いている。
白猫のミケリアが何か発見したようだ。
これは何だニャー。
薪から何か生えてるニャー。
匂いを嗅ぐミケリア。
なんだか、食えそうだニャー。
不味そうなキノコだニャー。
これは長期間雨ざらしで放置されて表面にびっしりキノコが生えた薪だ。
キノコといっても生のキノコが生えているのではなく、びっしり生えたキノコがそのまま干し椎茸状態になっているものだ。
つまり、薪だけでなく、キノコまでカラカラに乾いている。
まあ、薪もしっかり乾燥しているのだが、とはいえ、いかんせんかなり古くてボケた薪なので、熱量は大したことなさそうだ。そもそも、キノコに養分を取られたからか、広葉樹なのに結構軽い気がする。
キノコの生えた薪でもちゃんと焚けるのか。
試してみた。
焚き付け材と小割りの薪で、温度を充分に上げた炉の中にキノコ薪を投入する。
さて、どうなるか。
火が回り出すと、キノコも赤々となりだした。
やがて薪全体に火が回る。
キノコも燃える。
しっかり燃える。
ここまで燃えてしまうと、多少ごつごつした普通の薪だ。暖かい。
キノコ薪、全く問題なしだ。
薪を見た目で判断してはいけない、ということか。