キョウチクトウと薪ストーブ~絶対に燃やしてはいけない枝がそこにはある~
庭のキョウチクトウ(夾竹桃)が花を咲かせている。
一重が多い白。
八重が多い桃色
白い花が先に咲いて、桃色の方はつい昨日くらいに咲き出した。桃色はまだつぼみのものもある↓。
Wikipediaによると、葉が竹に、花が桃に、それぞれ似ていることからその名がついたらしい。
6月から残暑厳しい9月まで開花するとのことで、夏の間はどこかしらで花が見られるようだ。
さて、このキョウチクトウ。
結構太い枝に育っていて、伸びすぎたので伐採して焚き付けに使おうか思っていた。
まあ、そんなわけで、太いところだけ置いて、乾燥させることにしたのだが‥‥
キョウチクトウに毒性があることは一応知識として聞かされていた。なんでも、大工さんたちがお昼にお弁当を食べようとして、割り箸を忘れたことに気がついて、近くに生えていたキョウチクトウを切って箸の代用品としてお弁当を食べたところ、全員腹痛嘔吐の雨あられ。阿鼻叫喚の地獄絵図となったらしい。
うーむ。怖いね。
そもそもキョウチクトウの毒ってどんなものなのか、ちゃんと調べた方がいいぞ、と思って調べてみた。
経口毒性の強い植物で、人間だけでなく、家畜も食べないように注意が必要とのことだ。
しかも、なかなか徹底した毒性のようで、葉、花、枝、根、果実の全てに毒があり、さらにキョウチクトウの生えている周辺の土壌も毒性があるのだとか。
しかも、薪ストーブユーザー必聴の情報として、なんと生木を燃やした煙にさえ、毒性があるのだそうだ。なんと言う入念な毒性だ。
充分に乾燥させた場合に毒性がどうなるか、については分からなかったが、とにかく燃やしてはいけないのだそうだ。
焚き付けにしてやろうかと思ったのだが、調べてよかった。
絶対に燃やしてはいけない焚き付けが、そこにはある。
ということだ。
というわけで、キョウチクトウは鑑賞するだけにしよう。
また、葉っぱなどを堆肥にしても、毒性が消えるのにかなり時間がかかるようだ。
では、キョウチクトウの毒でどんな症状が出るのか。
①吐き気、嘔吐100%
②四肢脱力84%
③下痢77%
④めまい66%
⑤腹痛57%
餌に混入すれば、牛でも死んでしまうらしい。はっきり言ってシャレにならない毒性である。
キョウチクトウは環境汚染や大気汚染に強く、公害のひどい街でも枯れることなく街の緑化に貢献してくれるらしいが、なんとなくさもありなんという感じがする。
「用心、危険、油断しない」
だそうだ。
まさに、油断のならない植物なのである。