薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ始生代③薪ストーブに求めるもの②~火とともに暮らす

初めての薪ストーブシーズンを前に、薪ストーブに求めるものを考えている。

 

前回は薪ストーブの、他の暖房機具にはない暖かさについて、希望的観測も踏まえて書いた。

今回は火の効能やストーブの熱源利用について。

 

薪ストーブの魅力のひとつに、実際に薪が燃えている火を見ることができるという点が挙げられる。

実際、暖炉などは、暖房効率は低いけれど、火を眺める楽しみという点では最高の設備だと思う。ある意味、薪ストーブよりも贅沢なものだと言えるかもしれない。

 

ぼんやりと火を眺める楽しみ。特に夜の炎は美しくて心癒される。そんな炎がちゃんと見える、シンプルなガラス面の薪ストーブが欲しいと思っていた。

 

色々悩んだ末にネスターマーティンに落ち着いたのも、他の様々な要素と併せて、火が綺麗に見られるからというのも大きかったのだと思う。

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 ↑これは5月~6月の試し焚きの時の様子

 

火を楽しむ、という意味では、やはりその熱源を利用しない手はない。

というか、天板、炉内などの熱を暖房だけに使うのはもったいないと感じてしまう性分でして。

 

天板にどのくらいの実力があるか、というのは、薪ストーブを選ぶ上でとても大事なポイントだった。

いずれオフグリット生活をするつもりなので、電子レンジやできればガスも、なるべく外部からのエネルギーの使用を控えて生活したいのだ。

そのためにも、薪ストーブの天板で煮炊きや保温、暖め直し(これは蒸し器を使えば簡単だ)、はたまた炒め物なども、補助的なものになるかもしれないが、うまく利用したい。

もちろん、お湯はつねにたっぷり沸かしておきたい。

それならどんな薪ストーブを選べばよいか。

 

いやいや、分かってるんですよ、それならバーモントキャスティングのアンコールとかディファイアントにしておけば、万事解決だってことは。

グリドルでお湯はシューシュー、炒め物などの高温調理も可能。保温したければウォーミングシェルフが大活躍。天板利用に関しては、非の打ち所がない。まさに完璧。

 

まあ、でも僕が選んだネスターマーティンのB-TOPタイプも、クッキングプレートは300℃を軽く超える高温で、一瞬でお湯が沸いたし、それ以外の鋳物の天板は、高温になりにくいので保温やことこと煮る料理に最適だ。

この点は薪ストーブ選びに大きく影響したと思う。

 

さらに、炉内はダッチオーブンが入ったりピザが焼けるくらいの大きさは欲しかった。おそらくこれらの炉内料理は毎日するような類いのものではないと思う。

しかしなるべく気持ちと時間に余裕のある暮らしを心がけて、この炉内という熱源スペースを有効活用していきたい、と密かに燃えている。

 

天板と炉内、そして室内に広がる熱。

これらをうまく利用して、楽しくてオフグリットな生活をしてみたい。

まさに薪ストーブに求める、大きな魅力に挙げられるだろう。

 

問題は、本当にうまく利用できるか、という不安だ。

まあ、頑張ってみよう。