薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

栗について②若い栗の真実~幻の白い栗

収穫した栗。

若いのもあれば、熟したものもある。

 

例えばこれ。
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僕たちがよく知っている、どこにでも売っている栗だ。

 

それに対して、この栗。
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あれ、白いね。

白いのはまだ熟している途中の、若い栗だ。

開いていない緑色の若いイガから採ると、こんな栗が出てくる。

 

なんとなく、きちんと熟した栗の方が見慣れているので、白い栗はまだ未熟で美味しくなさそうに見える。

でも、実はこの白い栗、甘みもあって瑞々しくて美味しいのだ。これはすごく意外だった。逆に熟しすぎると、水分が飛んでパサパサしてくるらしい。

 

それじゃなぜ、市場にはしっかり色づいた熟した栗しかないのか。おかしいじゃないか、と思われる向きもあるかもしれないが、実はこの白い栗、収穫するのがものすごく大変だ。

イガの割れ目もない、凶悪な毬栗を、高枝ばさみで切り落として、その上痛さを覚悟で強引にこじ開けてとりださないとその白い栗にはお目にかかれない。

 

ある意味幻の栗だ。

 

熟した栗は、猿に先を越されない限り、毬栗がきれいに割れて、うまく取り出しやすくなった状態で、木から自分で落ちてきてくれる。

まさに楽々栗拾い状態だ。

 

それを取り出して、市場に並ぶ頃には、完全に熟して、私たちが日頃よく見るお馴染みの栗になっているという寸法だ。

 

次回はこの白い栗を調理してみる。