薪ストーブ始生代40 松の薪にはえた、正体不明の黒いやつ。ムラサキホコリってなんだ?
本格的な寒さが訪れるのはもう数週間後だろうか。気温は10℃を切ることもあるが、まだまだこの寒さでは冬とは呼べない。
そんな晩秋というべき最近、主力で焚いているのは、杉や松といった針葉樹がメインだ。
広葉樹も焚くことがあるが、まだ短い薪や小割りが中心で、広葉樹の大割りなどの本格的な薪にはまだほとんど手をつけていない。
針葉樹でササッと焚いて、部屋を温めたらそのまま沈火させたり、針葉樹だけでのんびり焚いたり。丸一日、24時間たくということはまだないので、それで充分だ。
さて、そんな針葉樹の主力薪のひとつである、松の薪に変なものが生えているのに気付いた。
これが問題の松の薪なのだが、上の方に黒い蝶々のようなものがふたついるのが分かるだろうか?
アップにすると、
こんな感じ。
蝶々のように見えるが、よく見ると、薪から生えている。なんか思いっきり気持ち悪いんですけど。
ふーむ、奥さんと二人で色々調べてみたが、全然わからず、たぶんキノコかカビみたいな菌類だろうと思い、カビやキノコに詳しい知り合いに聞いてみた。
すると、
「ムラサキホコリカビの子実体の未熟なものだと思われます。」
との返答が速攻で来た。
ムラサキホコリカビ!
むむむ。そうなのか。
ちなみにムラサキホコリカビは、そんな名前だけど実際にはカビではなく、粘菌の仲間だそうだ。大きくなるとこんな風に育つらしい。
ふうむ、グロい。
こんなのが薪から育っていたら、気持ち悪くて炉の中に放り込むのをためらわれる。
今のうちに無かったことにしてしまおう。
そう言って、管理人はおもむろにネスターマーティンの扉を開け、無造作にその変な粘菌の子実体の未熟なものがひっついた薪を、燃え盛る炉内にぶちこんだのであった。