薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブの天板は楽しい

ネスターマーティンS33は、重量150kg。

中型ストーブの部類に入る。

大型のものと比べると、天板はそれほど広いわけではない。

しかし、ご覧の通り、大きめの鍋や土鍋も含めて5つも、鍋ややかんを乗せることができる。

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これはある日の晩御飯の準備をしているときの状況だ。

上から見るとこんな感じ。
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まさしく、所せましだ。

やかん二つは湯沸かし。

寸胴鍋は加湿。

蓋のついた鍋は晩ごはんのおかずだ。

 

えっ?撮影用(ブログ用)にそこら辺の鍋や土鍋を適当に置いただけじゃないのかって?

 

そ、そんな馬鹿な・・・

 

では鍋の蓋を開けてみよう。

 

鍋の蓋、オープン!


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ほら、味のしゅんだ二日目のおでんと、水から置いておくだけで絶品の湯豆腐だ。

 そろそろ食べ頃かもしれない。

 

湯豆腐には、畑で採ってきたネギとおろし生姜、そして自家製の柚子ポン酢をたっぷりかけていただく。

お酒は、加湿用の寸胴鍋のなかに銚子をいれて燗にした熱燗が素晴らしくマッチした。

 

天板は楽しい。

 

常に使い放題の熱源を手にしているようなものだ。

そこで温めた料理は、電子レンジで温めたものよりずっと美味しく感じるし、電気代もゼロだ。

冷やご飯も天板で蒸して温めるし、味噌汁やおでんなんかはお手のもの。

今度は栗を焼いてみようと画策中。

 

ところで、鋳物製の薪ストーブは天板があまり熱くならないので、お湯がグラグラ沸かない、という事が薪ストーブ選びの時にいつも気になっていた。

天板が熱くならないと、上に書いたような天板ライフは送れないんじゃなかろうか、と。

 

実際どうだったかというと、半分当たっていて半分は外れていた。

普通の鋳物の天板部分だけでもお湯は熱々になるし(お茶を入れたりするなら熱すぎるくらいに熱くなる)、煮物は結構しっかり温まる。

そういう意味では、鋳物製の薪ストーブでもしっかり天板を利用できる。

しかし、やはり鋳物部分は温まるのにも時間がかかるし、野菜を蒸したり、フライパンを置いてソーセージを焼いたり、とまあそんなことをするのはちょっと難しく感じる。

できなくはないけど、ちょっと辛気くさいのだ。

スローライフとはいえ、あまり時間がかかりすぎては興ざめだ。

だから、天板をフル活用したい向きには、やはり天板がシングル構造の薪ストーブや、鋼鉄製の薪ストーブ、もしくはクッキングトップ的なものがついていて高温調理可能なものがおすすめだと思う。

 

なくてもいいけど、あるとなんとなく楽しい。とても嬉しい。高温になる天板はそんな存在だ。

 

天板で遊ぶのに最適な薪ストーブを少しだけ紹介する。

まず、鋼鉄製の薪ストーブは例外なく熱くなるようだ。

シングル構造の鋳物製の薪ストーブでは、コンツーラのヤンソンやドブレの700SLなどがある。たぶんもっと色々あると思う。

そして、シングル構造ではないけど、クッキングトップ的なものがついている(もしくは)薪ストーブはヨツールのF500、あとハースストーンのストーブなんかも高温になるクッキングトップがつけられる。

国産のアグニなんかも、バリバリの天板コンシャスな薪ストーブだ。

もちろん、我らがネスターマーティンもBトップ仕様にすれば、夢の天板ライフが約束される(笑)。

 

忘れてはいけないのは(まあ誰も忘れないとは思うけど)、天板で遊ぶなら、ウォーミングシェルフまである、アンコールやディファイアントがなんといっても一番楽しそうだ。

これだけは悔しいけど、否定しようのない事実だと思う。しらんけど。

 

↓こちらも見てください

①薪ストーブ導入前までの薪集めの話はこちら

薪ストーブ前史 カテゴリーの記事一覧 - 薪ストーブクロニクル

 

②薪ストーブ導入後の最初のシーズンについてはこちら

 薪ストーブ始生代(1st Season) カテゴリーの記事一覧 - 薪ストーブクロニクル