薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ始生代・総集編②「薪ストーブクッキング」

1.ドライアップル

薪ストーブの永遠の定番、輝かしいマイルストーン、不動の第一志望、アンコール。

そのアンコールのカタログをめくると必ず出てくる画像がある。

ちょっとファイヤーサイドのページから画像を借りてきた。それがこれだ。
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芯をくり貫いたリンゴを輪切りにして、ミトンラックに差して干しリンゴを作っている。

この驚きの画像を見て、干しリンゴ作りにものすごく憧れたものだ。

 

で、時は流れ、自分で薪ストーブを使えるようになったので・・・。

 

早速やってみた。

まず、芯をくり貫て。

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薄く切ってストーブに並べる。

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別の日の完成図。
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右はリンゴジャムをコトコト煮込んでいる土鍋だ。

 

りんごをたくさんもらったので(今の季節はつがるがメインだ)、バーベキュー用の網に芯をくり貫いたリンゴを並べて置いておく。

 

一晩でセミドライの干しリンゴが完成した。

食べてみると、甘さが凝縮されていて、おやつにぴったり。

刻んでヨーグルトに入れても美味しかった。

 

2.薪ストーブピザ

 

念願の薪ストーブピザに初挑戦だ。

 

定番といえば定番だし、ベタといえばベタだが、「薪ストーブで焼くピザ」という響きには、なんともいえずそそるものがある。

今までの暮らしから考えると、非日常の薪ストーブで非日常のピザを焼く、という「非日常×非日常」の構図がそこにはあるからかもしれない。

非日常×非日常という意味では「旅先でスカイダイビング」みたいなものか。

うーん。話がよくわからない方向に進んできたので、ピザを焼こう。

 

ネスターマーティンには、ピザ専用のスタンドがオプションである。

それを使って焼いてみる。

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まず材料だが、ピザ生地はホームベーカリーで作った。

ベーコン、ピーマン、玉ねぎ、チーズなど、オーソドックスなものだ。

夏場に大量に作ったトマトソースをベースにしてみる。

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適当にトッピングをして、
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専用のスタンドに乗せて、
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燠火になった炉内に投入する。
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この燠の状態を調整するのが難しそうだ。

最初はよかったのだが、連続で4枚焼いたので、どんどん温度が下がってしまった。

 

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まあ、とにかく美味しそうに焼けたので、食べてみる。

うん、美味しいことは美味しい。

しかし、トマトソースの水分が多くて、ピザの中央部分がべちゃべちゃになっとるやんけ。

これはいかん、と思い、急きょトマトソースをさらに煮詰めて、味も整えて、ピザソースに作り直した。

バターナイフ的なものですくっても下にボタボタ落ちないくらいの煮詰め方にして、ピザに塗って改めて焼いてみる。

 

これは真ん中もパリッと焼けて、最高に美味しかった。

ああ、これが薪火で焼いたピザの美味しさかぁ。素晴らしすぎる。

 

また食べたい。

 

3.焼きリンゴ

 台風による停電で電気が使えなかった夜。

寒さをしのいで灯りをとるために薪ストーブをつけていた。

停電は断続的で、ついたり消えたりしながら不安定な状態が続いていた。

 

暗闇のなかでは本も読めないので、薪ストーブクッキングをして遊ぶことにした。

作るのは焼きリンゴだ。

芯をくりぬいて、本来なら真ん中にシナモンやらはちみつやらを入れるんだろうが、そのままアルミホイルにつつんで燠のできた炉内にぶちこんだ。

 

しばらく放置して適当に取り出すとこんな状態だった。
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ふむ、しっかり中まで火が通っているぞ。

 

停電で冷蔵庫がとまり、真っ先に溶けだしたのが、とっておきだったハーゲンダッツ

どろどろになるのはシャクなので、ハーゲンダッツを焼きリンゴにつけて食べることにした。
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こうやってナイフで切って、
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つけて食べる。これは一時的に電気が復旧して、そこそこ明るいなかで撮影することができた。

 

停電と、猛威を振るう嵐と、暖かい薪ストーブの火。ろうそくが頼りなさげな灯りをともしている。

まるで電気の通わない山小屋のなかで過ごしているかのような錯覚におちいった。

そんななかで食べる「焼きリンゴwithハーゲンダッツ」は、吊り橋効果でとてもとても美味しかった。

紅玉りんごの酸味とアイスクリームの濃厚な甘味、相性が悪いわけがない。

 

4.炉内で野菜のグリル

 

ネスターマーティンのピザを焼くための純正スタンドで何度かピザを焼いている。

底が焦げないようように2重構造になった底板は、非常に使いやすくて失敗しにくい。

 

そのピザ用スタンドを他の料理にも使えないか試行錯誤中だ。

グラタンやグリル料理のとき、ことピザ用スタンドに乗せて焼いたらどうなるか、少し試してみる。

 

今回は玉ねぎと椎茸を耐熱皿に乗せてグリルしてみることにした。
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完全に熾になってから入れたらいいんだろうけど、タイミング的に熾になるのを待っていられなかったので、ちょっと炎が上がっているけど気にせず投入。

 

実際のオーブンだと、この手のグリル料理は20分くらいじっくり焼くのだそうだが、どうやら10分を越えたあたりで椎茸が黒くなってきたようだ。

そして油断をしていたら結構焦げてしまった(汗)。

 

動揺して写真を撮り忘れていた。

 

熾火は加減が難しいが、火力の調整ももう少しうまくなりたい。

そして、普通のオーブンと比して薪ストーブの炉内はかなり強力な温度であることもよく分かった。

 

今回は残念な結果だったが、色々焼いてみて、またレポートしてみる。

なお、今回の玉ねぎと椎茸のグリルは、焦げた部分を取り除いて、美味しくいただきました。焦げてないところは、味わい深くて美味しかった。