薪ストーブ始生代73 薪棚の定点観測④
12月1日に手付かずの薪棚(喫茶店薪と呼んでいる)の薪を焚き始め、それからその薪棚が空になるまでは、他の薪棚に一切手をつけずに焚いたらどれくらいでなくなるか、という定点観測企画、いよいよオーラスだ。
三度目の薪補充をした簡易薪棚が今度も、おおよそ一週間で空になった。その後、どうなったか?
まず参考までに、焚く条件として、
A.使用機種はネスターマーティンS33
B.夜は毎晩6時ごろから焚き始める。
C.寝るときも大きめの薪を詰めこんで、朝まで燠が残るようにする。
D.朝焚くのは週に4日ほど。
E.24時間焚いたのは月に3回ほどだけ。
F.使う薪は過乾燥ぎみの広葉樹。おそらくナラ。時にボケ薪も含まれる。
といった条件だ。
分かりやすいように、もう一度時系列順に並べ直して最後までの経緯をおさらいしよう。
①これが12月1日に焚き始める直前のまっさらな喫茶店薪の薪棚。
②12月7日の朝までに、そのうちのこれだけを焚いた↓
約1/4減ったというところか
③続いて12月14日、これだけが焚かれた↓
ここまででおそよ半分だ
④さらに12月21日、きっちり3週間でここまで焚いた↓
7割以上は焚いたな
⑤そしてなんと大晦日のお昼に残りの全てを焚き尽くした↓
見事にすっからかんだ。
久しぶりにこの部屋の窓が全部見えた(笑)。
この薪棚、 横幅・高さ・奥行きがそれぞれ約2.5m×約1m×0.4mなので計算上はきっかり1立米あった。
シーズンが始まる前の見立てでは、
「少なくとも2ヶ月は持つだろうと考えている。ひょっとすると甘いかもしれないが‥」
なんてブログに書いていた。
あ、甘い。
甘ーーーーい!
甘すぎた。
見立ての半分じゃ。気持ちいいくらいに、12月の最後の日に最後の一本がなくなった。
薪ストーブの洗礼を受けたということだ。
そう、薪ストーブは思い通りにならないもの。
薪はこれくらい持つかな、なんて都合よく考えていても、こっちの思い通りにはいってくれないのだ。
洗礼を受けたと同時に、ようやく薪ストーブユーザーの端くれに加わることができたようにも思う。
ここまでがうまく行きすぎていたのだ。
思い通りにいかないこと、壁にぶち当たること。
これこそ、薪ストーブを導入するにあたって楽しみにしていたことだ。
思いのほか早く無くなった、喫茶店薪。
もっとも重厚な薪の壁を形成していた喫茶店薪。頼りにしていた主力たちは、いともあっさり煙突から消えていった。
そして、このタイミングで正月を迎えたわけだ。正月から焚くのは桜薪だ。
薪ストーブ始生代23 薪は足りるのか②~桜の薪の棚 - 薪ストーブクロニクル
桜の薪は、割り面も綺麗なので、新年を迎えるには申し分のない薪だと思う。
さて、どれくらいもつのだろうか?
そして、薪は足りるのか?