原木椎茸となめこを育てる~きのこの菌打ちをする
去年の11月から12月にかけて、台風で倒れたくぬぎの処理に追われていた。
そのとき、手頃な太さの(直径10㎝程度の)くぬぎの原木を何本か椎茸栽培用に確保しておいた。
これくらいの太さだと、90㎝ほどの長さにして栽培するのが栽培しやすいのだそうで、薪用に40㎝に切ってしまうと後戻りできない。
だから、あらかじめ、椎茸用と目星をつけたものは、別にキープしておいたのだ。
さて、そんな長めの原木たち。
1月のある日、菌打ちをすることにした。
本来は、11月の後半、まだくぬぎに紅葉した葉がついているうちに切り倒して、そのまま倒して寝かせておくそうだ。
そうすると、葉から水分が適度に抜けていってよく育つのだそうだ。
木の中心に水分が多すぎると、椎茸菌はその水分の多い場所を養分として使えないので、あまり椎茸が育たないのだ。
しかし、10月末に台風で倒れたのだから仕方がない。90㎝に玉切りして、そのまま1月半ばまで日陰で乾燥させた。
これも後で知ったのだが、気温が5度を下回ると椎茸菌が活動を止めてしまうので、2月になってから菌打ちをした方が良いそうだ。
まったく、適当にすると、うまくいかないものだ(笑)。
しかし、そんなことは知らずに菌打ち。
近くに住むおっちゃんが菌打ち用のドリルを貸してくれたので、それで穴を開けていく。マキタの年代物のドリルだ。
木槌がないので薪で駒菌を打つ。
買ってきた駒菌は、椎茸となめこを250個ずつ。
なめこはややオレンジ色をしていて、
椎茸の駒菌は白かった。
打ち終わったら、また太陽の当たらない場所にとりあえず、移動させる。
このあと、「仮伏せ」という、木の中に菌を充分回してあげる作業がある。
それについてはまた後日書く。
その日は雪はまだ残っていたが、天気もよかったので庭木の邪魔なものを野外ストーブで燃やしながら、ついでに暖をとった。
外で焚く薪も乙なものだ。