薪ストーブ始生代108 軽トラを入手する
原木を貰える機会があるたびに、軽自動車の小さい後部座席に無理矢理乗せていた。
まあ、こんな積み方では載る量もたかが知れている。
それに、最近とみに原木を貰える機会が増えてきた。
そんなことも重なって、というかかねてより薪運び用の軽トラがほしくて、色々調べていた。
その調べた内容の一部は以前の記事にまとめた通りだ。軽トラ三国志~薪ストーバーも注目?軽トラ覇権争い - 薪ストーブクロニクル
まあ、気にしない人にとって軽トラなんて壊れなければなんでもいい、と割りきってしまえば、本当にどれでもいいのだろうけど、せっかくなので調べてみると、なかなかに興味深かった。
そもそも、調べるまではデザインも含めて全く違いが分からなかったけど、調べていくにつれてだんだん違いが分かってきて、チラッと見かけただけでも、何代目のキャリーだな、とか、リアエンジン時代のサンバーだな、とか、見分けがつくようになった。
それでも、まあ軽トラの積載量や荷台の体積なんてほとんど誤差の範囲くらいの違いしかないので、どれを選んでも充分薪運びに対応してくれる。
デザインが気に入ったものがあれば、それを選べばいいようなものだ。
デザイン以外で多少選ぶ際に知っておいた方がいいことがあるとすれば、前回の記事でも書いたが、
①タイヤの位置(フルキャブかセミキャブか)
②エンジンの位置(フロント、リア、ミッドシップ)
③四駆の切り替え方法の違い(パートタイムかリアルタイムか)
実際、この3つの違いだけだ。
①のタイヤの位置については、衝突時の安全性を重視するならセミキャブだし、農道しか走らないから小回りが利いた方がいいからフルキャブがおすすめだ。小回りも利いてほしいけど安全性も重要なら一番新しいものにすれば、エアバッグや衝突時の安全性の高いフルキャブ車がいくらでもある。ただ、それでも最新型のフルキャブよりセミキャブの方がより安全性が高いという話もあるので、自分に合ったものを選ぶといいだろう。
②のエンジンの位置については、走りに多少差が出るようなので、拘りのある人は乗り比べてみるのもいいだろう。空荷の時は、なるべく後ろにエンジンがある方が走りが安定するようだ。
③は、四駆への切り替え方が、自動か手動かという違いだ。自動の方が効率が良さそうだが、コンピューター制御ということは壊れたら直りにくいのか?そんなことをチラッと考えたりする。
さて、ここまでが前回の記事のおさらいだ。ここからが本題。ひょんなことから僕も軽トラを持つことになった。
知人が不要になったので買い手を探していて、譲ってもらうことになったのだ。
さて、晴れて愛車となったのがこいつだ。
ホンダのアクティ。平成6年式の2代目アクティだ。
初代の丸目のアクティや3代目のセミキャブアクティとは少し雰囲気が違って、どちらかというと最新型の4代目アクティとデザインが似ている。
そして個人的にはバンパー部分が黒くて泥棒髭みたいに見えるのが、レトロで気に入っている。
最近の軽トラはスタイリッシュでシャンとしていたり、かっこよかったりするが、昔の軽トラはなんとなく愛嬌を感じる。
走行距離は96000キロ。
まだまだ走れるはずだ。
なぜか「ドミー」と名付けられた(笑)。
さて、この軽トラ、走りには全然問題がなかったのだが、ちょっとだけややこしいことがあって、譲ってもらった日から間髪入れずに車検の期限が迫っていたのだ。
まず、慌てて陸運局で名義変更してナンバープレートも変更して、すぐに車検してもらうべく、整備屋さんへ駆け込んで、ギリギリ間に合った。
しかし、その車検の日の当日に、突然「薪がたくさんあるから、軽トラで取りにおいで」という悪魔のささやき的お呼びだしがかかったので、さっそく軽トラのドミーのデビュー戦が行われることになった。
その顛末はまた次回。