薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

床のワックス掛け~大谷塗料のVATONを(バトン)使って

憧れは、経年変化で美しく年月を重ねた味わい深い木の床だ。

建てたばかりの我が家は、まだまだそんな境地にはほど遠い。ただの無垢の杉の床。

 

味わい深い木の床はどうしたらできるのだろうか?

時間が経てば自然と美しく変化していく?

まさか。

やはり、丁寧に手をかけ、大切に磨いていかないと、美しく時間を重ねないのではなかろうか。

 

毎年、は無理かもしれないが、とにかく定期的に家具を全てどけて、床を磨いていこう、ということで、ワックス掛けをすることになった。

 

「ワックス掛け」とは言っても、厳密に言うと、油性塗料だ。防虫や防腐効果が高いというよりは、水や光から木を守ってくれるもの。

透明なので、塗ったからといってそれほど劇的に見た目が変わるわけでもない。

また、劇的に変わってもらっても困る。

10年、20年というスパンで木が変化していく、そのお手伝いができるような塗料を探した。

 

条件は以下の通りだ。

頻繁に塗っても大丈夫なぐらいは、コストパフォーマンスに優れている。つまりそれほど高くないもの。

②猫も地べたで暮らすので、安全性の高いもの。

③劇的な変化はしないけど、塗ると味わい深くなるもの。

 

ということで探してみた。

 

色々あったけど、最終的に

大谷塗料のVATONと、米油のキヌカの2つに絞った。

そして今年は塗りやすい、というblogの情報をもとに、VATONをチョイスしてみた。

 

大谷塗料のVATONはシックハウス対応の、低臭塗料で、3.7㍑で5000円台。この量で100平米くらいいけるらしい。

同じく検討していたキヌカワックスは、純粋な米の油。安全性はピカイチで乾燥も速いらしいが、ウェス(布)でゴシゴシ塗らないといけないらしく、塗るのにかなり体力を消耗するとのことなので、一旦保留にしておいた。価格と塗れる面積はだいたい同じぐらいだった。

 

さて実際に購入して、塗ることに。

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塗るのは簡単だった。

刷毛でシャーシャー塗っていくだけ。

臭いも、少しあるけど、窓を開けていれば、気持ち悪くなることもなく、快適に塗れる。

ただ、厚塗りしてしまうとなかなか乾かないので、薄く塗った方がいいみたいだということに、かなり塗り終えてから気づいた(汗)。

 

しかも、薄く塗ると、表示されているよりかなり広い面積が塗れたので、調子にのって、というか、興がのって、というか、腰板まで塗ってやった。
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塗っていない場所との差はこんな感じ。
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劇的に違うわけじゃないけど、塗った方が木目がグッと素敵に見える。

 

こんな感じであとは乾燥を待つだけだ。
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ちなみに乾燥にかかる時間は、塗り方にもよるが、だいたい24時間以上とのこと。生活めっちゃ不便だけど、まあ、大掃除も兼ねて、家の中が一気にきれいになったので我慢するとしよう。
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ビガンビカンになった。

 

これで終わりじゃない。

丁寧に育てて、床が少しずつ味わいを増していってくれればいい。

 

ちなみに、この夏の休み中にする予定だった煙突掃除だが、色々あって、崖から落下し、脛を強打、深傷を負って7針も縫うという、壮絶におバカな出来事があったので、できなかった。

お盆休みが10日もあったのに、お盆休み当日に怪我をして全治10日。文字通りお盆休みを棒に振るという、涙涙の物語だった。

今日、ワックス掛けが終わったので、まさに今から抜糸に行く予定だ。

 

何があるか分からない。

全く。

 

今年も無事に薪ストーブを焚く季節が迎えられることを切に願いつつ、傷が癒えたらまた薪活を再開したいと思う。

 

みなさまもお気付けくださいませ。