薪ストーブ原生代⑭ 2年目。薪は足りるのか?
薪は足りるのか?
きっとこの季節になると、毎年同じことを考えていそうだ。
去年の今ごろ、薪棚にはたっぷり薪があると思っていた。
きっと2年分くらい。
それが蓋を開けてみたら、2年分あるはずの薪を1年目でほとんど焚き尽くしてしまった。
恐るべし。薪ストーブの薪消費量。
ちなみに、去年のシーズンインにあたって集めた薪を紹介した、1年目の「薪は足りるのか」については、以下にまとめてある。
薪ストーブ始生代・総集編①「薪は足りるのか?」 - 薪ストーブクロニクル
さて、2年目だ。
今年は昨シーズンのこともあるので、全く楽観視していない。
それどころか、タイトルに偽りなし、まさにリアルに
「薪は足りるのか?」
と悩んでいる。
これから詳しく見ていくが、実のところ薪の量的にはたっぷりあるのだ。それもくぬぎやナラなどの最上位の樹種を豊富にそろえている。
悩むことなどないではないか?
と言いたいところだが、乾燥期間は半年~1年弱。おそらくまだきちんと乾燥していないと思われる。
半年乾燥の薪を焚くとどうなるか、という興味深いレポートを書いているブログが登場したので、そのリンクを貼っておこう。
このレポートによると、広葉樹でも樹種によってはちゃんと焚けるようだ。
しかし、おそらくクヌギやコナラなどの最上位薪は、半年では心もとない。来シーズンの主力となるべき薪なのだろう。
さて、前置きが長くなった。
実際に集まった薪を見ていこう。
まずはこれから。
①薪棚ゼロ号機の針葉樹(2m3)
ここに針葉樹が2立米ほどある。
え?薪棚の半分が空じゃないかって?
実はそこにあった桧をこっちに移しただけだ。
玄関前の移動式かつ可変式薪棚。
ここに移動させただけだ。
まだ焚いてはいないよ。
針葉樹は半年ほどの乾燥期間でも問題なく焚ける。1月に割ったからもうかれこれ10ヵ月。これが最初に焚く薪になる。
②ボケ薪の小割り(1.5m3)
くぬぎをせっせと玉切りしているときに出てきた、立ち枯れしたくぬぎを割ったボケ薪。
枯れ木なので、相当しっかり乾いている。
ただしスカスカなので重量もなく、火持ちは針葉樹と大差ない。
あまり期待はできないが、それなりの量があるので、そこそこ使えるか?
燃焼効率を高めるために小割りにしてみた。
ここにある分と、まだ薪棚にある大割りのボケ薪、合わせて1.5立米ほど。
③多種多用な薪たち(2.5m3)
くぬぎ、ヤブニッケイ、その他様々な雑木、そしてヒノキ。
樹種を問わず、色んな薪が2.5立米ほど。
なぜここに並べられるようになったか、あんまり理由を覚えていない。
とりあえず、薪割り場所から一番近いところにある棚なので、他の薪棚のカテゴリーから外れたものや、運ぶのが面倒なものを適当にここに積んでいった。おそらくそんなところだろう。
かなり早い段階で割っていたものなので、おそらく大半が焚ける薪のはず。
そして、ここまでが即戦力の薪だ。
今シーズン問題なく焚けそうなのはここまで。
すべてを合計すると‥
①2立米+②1.5立米+③2.5立米=6立米
おお、6立米あるじゃないか。
昨シーズンは、1年間で6立米焚いたので、計算ではこれで足りるはず。
と言いたいところだが、火持ちのよい広葉樹がほとんどリストアップされていないので、これだけでは足りなくなりそう。
というわけで今シーズンは焚けないかも知れないけど、まだまだある我が家の薪ストックを続けて紹介していこう。
④薪棚1号機(3m3)
ここにはさっきの計算にも含めた、ボケ薪が右半分に見える。
左半分はこれから割るべし、の雑木の玉だ。
そして後列にくぬぎの腕薪や杉の薪などが雑然と積まれている(この画像では分からないけど)。
⑤薪棚2号機(2.5m3)
ここは全て広葉樹の薪。
前列が様々な雑木で、後列は全てくぬぎ。
それぞれ1.2立米強あるので合計2.5立米。
この薪棚には相当期待しているが、いかんせん最近割ったものが多いので、やはり今シーズンは絶望的か?
⑥薪棚3号機(2m3)
薪棚3号機は、雑木の腕薪と焚き付け用の小割りのストックだ。全部で2立米ぐらいあるだろう。焚き付け用の小割りは今シーズンも使えると思うけど、薪としては戦力と言えない。
腕薪はボチボチと半分に割っていけば、来年には焚けそうだ。
⑦コナラ(1m3)
ずっしり重いコナラの薪が1立米。
たいした量ではないけど、(噂では)火持ちもよくて「薪の王様」とまで呼ばれいるらしいので、期待はしている。
ちなみに貰った段階で、このコナラは異常に硬くて割るのに難儀した。詳しくはこちらを参照のこと。
薪ストーブ始生代110 コナラの薪割り~コナラとくぬぎの違いについて - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代113 コナラの玉を退治した - 薪ストーブクロニクル
もしかすると、割りにくかったのは乾燥が進んでいたせいかもしれず、もしそうなら、含水率は低くなっているはずなので今シーズンの終わりごろには焚けるのかもしれない。
⑧クヌギ(2m3+1.2m3)
2ヶ所に置いたクヌギの薪が合わせて3立米強ある。
こいつは今シーズン焚けるだろうか。
いい場所で太陽と風をたっぷり与えているので、可能性はゼロではないかも。
でも、来シーズンの主力として見ているので、できれば今シーズンはこいつには手をつけないようにしたい。
⑨クリ(0.8m3)
ここに並べたクリの薪については以下のような経緯で集まった。
薪ストーブ始生代43 栗の木の枝のお片付け①~栗の枝ってはぜるの? - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代44 栗の木の枝のお片付け②~悲劇のチェーンソー - 薪ストーブクロニクル
薪ストーブ始生代52 栗の木の枝のお片付け③~全部片付けて、薪棚に放り込んだ! - 薪ストーブクロニクル
たいした量じゃないけど、まだ軽トラもなかった頃だし、チェーンソーのソーチェーンが外れただけで狼狽している自分がちょっと面白い。
クリは乾燥が早いから、割ったものはすぐにでも焚けそうだ。
⑩第2薪場の雑木(1.5m3)
さて、ここからは家に置いた薪ではなくて、少し離れた茶畑山という場所に借りている薪場の薪だ。色んな雑木の薪を割って置いているが、この場所にはまだまだ薪が積めるぞ。
⑪第2薪場の腕薪(2m3)
乾燥するのは相当時間がかかりそうだけど、第2薪場には腕薪が大量にストックされている。割らずに置いていたら、ちゃんと焚けるのは5年後くらいか?
全部でどれくらいあるのか
今シーズンが始まるにあたって確保した薪はおおよそこんなものだ。
ええと全部でどれくらいあるのかな?
今年焚けるのが、針葉樹やボケ薪などが6立米。
それに薪棚1、2、3号機あわせて7.5立米。
コナラ、クヌギ、クリをあわせて5立米。
第2薪場に3.5立米。
トータルで22立米になる。
つまり電卓上の計算では3シーズン分以上の薪があるということか?
いや、これは絶対あてにならない計算だ。
薪は足りるのか?
今シーズンきちんと焚ける薪が、どれくらいあるのかにも注目して、シーズンのスタートを見守りたいと思う。
繰り返すぞ。
薪は足りるのか?!