薪ストーブ原生代28 ヤンソンさんの誘惑
冬に美味しい生クリームが手に入った時だけ作る風物詩料理がある。
薪ストーブの炉内で焼き上げて、ポカポカの部屋でお腹いっぱい食べた。
無事に冬を迎えられた幸せを噛みしめている。
どんな料理か、と聞かれると、そんな複雑な物ではなく、むしろ極めてシンプル。
簡単に言えばポテトグラタンだ。
しかし、シンプルながら、実にうまい。
参考までに作り方を載せておくので、材料が揃えば、ぜひ薪ストーブ料理のひとつとして挑戦してみてほしい。
材料:
じゃがいも・・・6個
玉ねぎ・・・1個
アンチョビ・・・10枚
生クリーム・・・1カップ
塩胡椒、油・・・適量
作り方:
①材料をの下ごしらえ。
じゃがいもは洗って、太めの千切りにする。
玉ねぎはみじん切りにして、きつね色になるまで炒める。
アンチョビは1㎝ほどの幅に切る。
今回はこのメーカーの瓶入りアンチョビを使用
上はまだ切る前の状態。
②耐熱容器に油を塗り、千切りにしたじゃがいも、玉ねぎ、アンチョビの順に並べていく。
食用油の代わりに、アンチョビの瓶に入っていた汁(これも油)を使ってもオッケーだ。
それを繰り返し、最後にじゃがいもが一番上に来るようにする。
要するに、イモで蓋をするわけですな。
③アンチョビの瓶に残った汁と生クリームを上から全体に回しかける。
④塩胡椒をする。
味付けは、この塩胡椒とアンチョビの塩気だけ。とはいえ、アンチョビの量を多目にするなら、塩は控えめに。
⑤温度を上げて澳火になった薪ストーブの炉内に入れて、15分ほど焼く。
15分ほどで、いい焼き目がついてきた。
焼き時間に関しては、各ストーブによって若干違うと思うので、目で見て確認が重要。
ちなみに、普通のオーブンでも作ったことがあるが、その場合、200℃に熱して50分くらい焼く。
そう考えると、普通のオーブンと薪ストーブではいかに火力が段違いかよくわかる。
今回作ってみての反省点なのだが、薪ストーブの場合、火力が強くて周囲の火の通りが早いので、真ん中まで完全に火が通る前に周囲が焦げてくる。
なので、周囲のイモを多目にして、真ん中を少しくぼませ気味にした方が焼きムラなく焼けると思う。
熱々のうちにいただきまーす!
ちなみに、「ヤンソンさんの誘惑」に合うお酒は、キリッと辛口の白ワインか、エール系の琥珀色のビールなどがおすすめだ。
これを食べると、1年も終わるなぁという気持ちになる。
我が家の冬の訪れを告げる、風物詩だ。