薪ストーブカンブリア紀⑨ 薪ストーブには雪景色が似合う
いやー、今年初の積雪。
最近増設した、樫専用の薪棚3号も、素敵に雪化粧。
初積雪がここまで遅いのは初めてか。
やはり薪ストーブユーザーとしては、外に雪景色が見えないとちょっと雰囲気がでない。
まあ、道はツルツルで、四駆にスタッドレスでも調子に乗っているとツルッと滑るので、決して雪がたくさん降って欲しいわけでもないが、ある程度降らないと、雪解けの水が減って春に田んぼに供給する水が足りなくなるので、やはり雪を見るとほっとする。
早速雪が大好きな我が家の犬っ子を連れて散歩に出かける。
異様なテンションで雪の中を駆け回る。
そのままどんどん森に入っていく。
おいおいそのへんにしとけよ。
道すがらには、雪を被ったシュールなカラス避けも見かけた。
これは怖い。
完全にウォーキングデッドの世界だ。
さて、寒波が流れてくるという予報だったので、昨日の夜、10時に最後の薪を投入。
現段階で準備ができている薪で最も巨大なクヌギを打ち込んだ。
さてそれから8時間後の今朝。
炉内の様子は・・・
おや、全て燃え尽きたか?
空気の絞りが足りなかったな、と思いながら灰を吹き飛ばすと、
大量の熾が赤々と返事をする。
朝もマイナス1、2度の外気温。
寒いので、この熾を利用して朝の焚き付けを行なう。
焚き付けを組んで、一番上に割り箸を置いて、その上に巨大なドブネズミくらいのサイズの熾を乗せる。
空気を送り込むと、
いい具合に燃え始めて、
やがて簡単に燃焼。スムーズに巡航運転になった。
どうだ、ネスターマーティンでもこれくらいのことはできるんだ(笑)。
最近、薪ストーブユーザーである職場の先輩と話した時、鋼鉄製薪ストーブの焚き付けがいかに楽か、ということを切々と説かれたのだが・・・
その先輩はカナダの鋼鉄製ストーブを使っていて、焚き付けは中割りをバーナーで炙るだけだそうだ。なんと楽な焚き付け方法なんだ。
「焚き付けにそんなに時間がかかるネスターマーティンってどうなの?何で人気があるの?」
と言われて答えに窮する。確かに焚き付けは大変だ。細い焚き付け材もたくさん用意しておかないといけない。
でもだがしかし、やはり鋳物製ストーブの良さは確実にある。
ネスターマーティンの良さも確実にある。
じわじわ暖かいこの感覚は言葉ではなかなか伝わらないけど、朝でも天板が暖かみを帯びているということは、かなり長時間に渡って熱を出し続けていたということだろう。鋳物の輻射熱がどう良いのか、口ではなかなか言い表すのが難しい。
どちらがいいかという問題ではなく、自分の暮らしに合ったストーブと出会うのが大切だということだろう。
おっともう昼じゃないか。
今日は雪で仕事が休みだ。
そろそろ昼飯の用意をするとしよう。