薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

オブグリッド入門⑦ コロナ騒動が突きつけるもの。そして柿酢が完成。

コロナウイルスがこれからどうなるのか、それは誰にも分からない。

そもそもきゃつは一体何者だ。

よく分からないことがパニックを助長しているのは事実だろう。

でも、スペイン風邪のように突然ウイルスが変異して、致死率が上がれば、パニックごっこではすまない本当に危険な状況になることだって充分ありえる。

要は、先行きなんて誰にも分からないのだ。

封じ込められたらしめしめ。

オリンピックでまたひと稼ぎできる人たちがほくそ笑むだろう。

はたまた、危険のギアが一つ上がって、日本中が武漢状態になる可能性だってまだまだあり得る。

 

よくわからない事だらけの現状だけど、ひとつだけ確かな事がある。

 

それは、ウイルスで外出ができなくなっても、経済活動が止まってしまっても、流通や物流がストップしても、田舎で自給的な暮らしをしている人なら、普段通りの暮らしができるということだ。

もちろん、田舎で暮らしていても他の人との交流はいくらでもある。

でも、自分の畑で採れたものを食べ、自分で作った薪やエネルギーを利用した、自立した暮らしなら、籠城生活も単なる日常に過ぎない。

 

効率を求めて究極の分業が進んだ社会に暮らす我々は、そう簡単に社会システムから自由にはなれないだろう。いやはや、なんの疑問も抱かずに暮らすこの社会のなんと不自然なこと。

それがなくなったら人生おしまいか?という勢いで世界中のスーパーの棚からトイレットペーパーが消えていく。

なくなったら仕方がない。

新聞紙で拭くさ。

 

でも、昔の百姓は、あらゆることを自分でこなしていた。衣食住、なんだって自給できた。

お金があってもマスクもトイレットペーパーも手に入らないことだってありえる。

 

当たり前だけど、金は万能じゃないということだ。

 

我々は最も大切な事を他人任せにしてしまってるんじゃないか。

今回のコロナ騒動もまた、そのことを僕たちに突きつけている。一体何回こんなことを突きつけられたら、目が覚めるんだろう。

封じ込めに成功したら、また元のシステムでやっていくつもりなんだろうけど。

本当に引き返せないもんだろうか。

 

やれやれ。

 

そんな中、我が家でまたひとつ、自分の手で作り出せる物が増えた。

もちろん我が家もまだまだ、システムというやつとすっぱり手を切れないでいる。

電気の自給はもう少し先になりそうだし、食べ物の自給自足だってまだまだ道半ばだ。

 

しかし、ひとつひとつ、楽しみながら自分の手で色んなものを作り出していく過程は、人生の醍醐味としか言いようがない。

 

今回作ったのは「酢」だ。

原料は柿。

 

日本中で実る柿。

 

最も簡単なお酢づくり。

 

潰して放置して、時々混ぜるだけ。

 

甘柿でも渋柿でも作れる。

 

栄養的には、柿と酢の両方を兼ね備えている。

 

味はまろやかで、ツーンという刺激はマイルド。

 

そんな最高の調味料が完成した。

絞って、濾してできあがりだ。

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まずは絞る。
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そして濾す。
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消毒が不要なので、洗っていないお酒の瓶に詰める。
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できた。
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数年熟成させた方が美味しくなるらしい。

我が家は酢の消費量が多いのでそこまで残っているかわからないけど、スダチ酢や柚子酢もあるので、併用しつつ大切に使っていきたい。

 

完成祝いに、薪ストーブの天板でたい焼きを焼いて食べた。
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カリッと焼けて美味しかった。