薪ストーブカンブリア紀⑰ 薪棚と焚き付けと鹿の侵入と梅雨の終わり
長い長い梅雨が終わった。
我が家の駐車場では、朝のうちだけ咲く花が満開を迎えている。
それがこれだ。
いや、これだって言われても、ただのボーボーの雑草ですがな。
実はこの雑草らしきものを近くで観察するとこんな感じなのだ。
青い花びらが2枚、特徴的に開いている。
ツユクサだ。
日が高くなると萎んでしまうので、観察できるのは朝のうちがベストだ。
このツユクサ、さらに近くでよく見るとこんな造形をしている。
青い花びらの下に黄色い小さな花びらがいくつもセットになって、その下に弁のような長いものがびょーっと伸びている。
この花。何かに似てると思いませんか?
そう、資本主義社会の超強力アイコン、ミッキーマウスだ。
わざわざディズニーリゾートに出かけなくても、我々は自分たちのミッキーマウスと庭先で毎朝出会っているのだ。
まあ、それはさておき。
ヘビー級の梅雨前線が、各地に爪痕を残して、ようやく日本から立ち退こうとしてくれている。
長い間、太陽光での充電ができず、忸怩たる思いのまま、なんとか電気をやりくりしていた。
無理をしてDVD鑑賞をしていた時は、終盤のいいところで「プツッ」と突然画面が真っ暗になって、映画鑑賞が強制終了させられたこともあった。
大手の電力会社からの電気を使って洗濯するという、実に屈辱的な事件も起きた(※)。
ここまで屈辱的な出来事は、カノッサの屈辱を別として他には有史以来ないはずだ。
※あくまでも我が家の生活ルールに照らし合わせて屈辱という意味で、電力会社の電気で洗濯するのが悪いとかそういう類の話じゃないよ、念のため。
さて、しかし嬉しい太陽。
太陽のあまりの嬉しさに朝ごはんも妙に豪華だ。
そして外では太陽光パネルとソネングラスが目一杯太陽を浴びて発電してくれている。
お風呂は太陽熱温水器のパワーで毎晩これでもかというほど熱々に沸いている。
梅雨明けから、秋の冷ややかな空気に包まれる10月ごろまで、お風呂のお湯はおそらくいつでもスタンバイオッケーの状態が続くはずだ。
ありがとう太陽。
できれば程々のパワーで地球を温めて欲しいけれど、あなた、お加減を知らないから、またえげつない暑さになるんでしょうかね。
でも、この暑さがないと、米も野菜も期待できないから、仕方がない。
さて、このブログ。
薪ストーブブログのはずなのに、全然薪割りしてないやないか、次の冬は乗り切れるのかい。どうなんやねん。
というお叱りが聞こえてきそうなので、我が家の薪棚の状態をじっくり見てもらって、安心してお帰りいただこうと、まあ、今回のブログはそういう趣旨でお送りしようと思っている。
我が家の薪置き場はいくつかのカテゴリーに分かれている。
まずは駐車場横に独立して設営された屋根付きの薪棚。
通称「薪棚1号機から3号機」。
まずは1号機。
前後2列。前面は全てコナラで埋め尽くした。
70年代のソウルミュージックよろしく、かなり木口が黒々としてきた。後面にはクヌギやケヤキなどの雑木が控えている。
そして薪棚2号機。
ミョウガ畑の横に控える少し小ぶりな薪棚。
後ろにクヌギ、前にコナラ。全て大割りで割ってある。まだ乾燥中の薪だ。
そして、薪棚3号機。
左にはクヌギやナラの中割り、そして右側のブロックには小割りが積んである。
小割りは制作途中だったので、まだ割る前の杉ヒノキが一緒に積み上げてあるが、これはこのあとすぐ小割りにした。詳しくは後ほど。
さて我が家の、薪カテゴリー。その2は母屋の周りに井桁で積んだ薪棚たちだ。
母屋A
母屋B
母屋C
母屋D
あとは撮り忘れてけど、針葉樹専用の薪棚に2立方ほど杉ヒノキの大割が入ってる。
ここらの薪は全て少しずつ井桁で積んだ。
昔井桁でたくさん積みすぎて薪棚崩壊を起こした苦い過去があるのだ。
そして樫さん専用薪棚。
一番棚
2番棚
3番棚
梅の木やクルミの木に隠れてろくに見えないけど、オール樫の贅沢な薪棚なのだ。
さて、続いて、離れと農機具小屋の周りの薪たちのカテゴリーだ。
まずはコナラの薪棚が一番目立つ所に見せ薪として置かれている。
そしてクヌギの見せ薪。
しかしよく見るとつまみ食いをした跡がある。
外での焚き火の時に、火力がほしくてすこしへつったのだ。
そしてさらにクヌギ。
地生えトマトが邪魔をしておる。
そして栗の薪が入った素朴な薪だな。
農機具小屋の後ろには焚き付け置き場を作成中。黄色いコンテナの中にも様々な形状の焚き付け類が収まっている。
そして最後に長さが20センチ以下の短小薪の為の薪棚。
こいつらは、薪ストーブの火着けのスタート時に、うちの薪ストーブの短めの奥行きに合わせたセットを組む時に活躍する。
焚き付けには同じ長さだけでなく、短めのものも役に立つのだ。
さて、我が家の家周りには現状でこれだけの薪がある。
そして、山の方の第二薪場には大量の枝薪、腕薪が十年後の出番のためにのんびり乾燥中だ。
来るべき冬への備えはぼちぼちはかどっている。
それよりも、ちょっと遠い場所に借りている畑で事件が起きた。
小豆を蒔いて、順調に芽が出た、と喜んでいたら、
鹿に侵入されていた。
足跡もバッチリ。
そして、歩きながら小豆の新芽を食べていたようだ。
茎だけが無残に残っている。
これはなんらかの対策を講じる必要がありそうだ。
ジャガイモが無事に収穫できたので、安心していたが、そんなに甘くはなかった。
さて、久しぶりの晴れた休みを有効利用しよう、というわけで、薪棚3号機右側の焚き付け専用薪棚の残り作業を終わらせよう。
細かく割れていない薪をキンドリングクラッカーで小割りにしていく。
瞬殺。
そしてまたあった場所へ戻す。
びっちり小割りオンリーの薪棚になりました。とさ。