薪ストーブオルドビス紀① 薪ストーブ焚いて四年目。ますます高まる初焚きへの期待感
暑かった8月も過ぎ去って遥か遠くに霞み、我が家の猫たちが夜、布団に温まりに来たり、膝に乗ったりするようになった。
薪ストーブシーズンがまたやってきたということだ。
ちなみに我が家の猫たちは、室温22℃になると、人間に暖を求めに来るというデータがある。
真冬に薪ストーブを焚いた時の快適温度はだいたい23℃。
薪ストーブを焚くようになると、猫たちは人間ではなく、薪ストーブで暖をとるので、「寒いよ寒いよ」とホモサピエンスにすり寄ってくるのは、本格的な秋が来て涼しくなってから、薪ストーブを焚くようになるまでのわずかな期間だけだ。
その間だけ、我が家の猫たちは、やたらとかわいい存在になる。
ういやつ、ういやつ。
薪ストーブを焚けば、その蜜月関係は即刻終わる(笑)。
さて、そんな愚痴を言いたかったわけではない。
9月になり、新しいシーズンが始まりを告げた。
今シーズンは通称「薪ストーブオルドビス紀」。
オルドビス紀は地球の歴史において、始生代、原生代に続く古生代の2番目の区切りだ。
つまりカンブリア紀の次の時代。
このブログでは、なんとなく薪ストーブのシーズンを地球の歴史に重ねるというむやみに大胆な試みをしている。
シーズン1は「薪ストーブ始生代」
シーズン2は「薪ストーブ原生代」
シーズン3は「薪ストーブカンブリア紀」
そして今シーズン、シーズン4は「薪ストーブオルドビス紀」なのだ。
誰がなんと言おうと、そういうことにしておこう。
化石が残るぐらいの骨の組織を持った生き物が爆発的に増えたカンブリア紀から一転、オルドビス紀には、オウムガイや三葉虫が栄えたあと、地球の歴史上、最初の大量絶滅が起こる。
気候変動や、その他様々な原因で、生物種がほとんど死に絶えてしまうのだ。
地球の歴史では、現代までにオルドビス紀に起きたような大量絶滅が5回起きている。
これはあくまでも、いままでのところ5回、という意味だ。
もうすぐ6回目の大量絶滅が起きたって、何もおかしくない。
環境が劇的に変われば、それまでの環境に適応していた生き物はほとんど生存できなかったりしても不思議はないからだ。
ゴーギャンの絵のタイトルじゃないけど、
「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
という気分だ。
本当に、どこへ行こうとしているのだろう。
さて、それはともかくその4回目の薪ストーブシーズンが始まった。
最初にすることは、玄関の薪運びの動線上に、移動できる薪棚を設置することだ。
薪棚を置けば、今度はそこに積む薪を手配しなければならない。
今シーズン最初に焚く薪はどれにしようかな、と考えみたが、やはり山の薪置き場に保管してある、結構昔に割った雑木の薪にしよう。
これは軽トラで目の前までアクセスできるので、奥さんを連れて取りにいった。
ススキみたいな背の高い草に囲まれて、やばい感じだけど、ちゃんと乾燥はできているはず。
屋根を二重にして、厳重に雨対策をしている。
せっせと軽トラにぶん投げていく。
どんどん積んで、軽トラ満タン。
満タン。
満タン。
これだけあれば、玄関前の仮設薪棚は埋まるはずだ。
まだ少しここの薪が残った。
寒くなければ、今シーズンにもう一度取りに来よう。寒くて、取りに来る気にならなければ、ここに来るのは、また春頃になる。3月4月の微妙に寒い時期、いつもあと少しの薪が足りなくなる。
その時に、ここに薪があると、助かるのだ。
さて、この山には、細くて割らずに乾かしている腕薪がたくさんある。
こいつらを焚くのは五年後か?十年後か?
さて、家まで持ち帰った薪。
軽トラのまま、仮設薪棚の目の前までアクセスできた。
ここにせっせと積んでいく。
軽トラは空っぽ。
はい、ぴったり薪棚が埋まった!
今シーズンは焚き付けもかなりしっかり準備した。
備えはこれで万全。
あとは初焚きがいつになるか、それだけだ。
畑では、巨大な冬瓜と小ぶりなカボチャを収穫した。
その子たちは、しばらく寝かせておいて、冬に薪ストーブの上でコトコト煮込んでやるぜ。
薪ストーブも4年目。
しかし、このワクワク感はなんだろう。
真夏は薪ストーブの出番なぞ、考える気にもならないけど、肌寒くなってきて、やっぱり今年も薪ストーブの出番を心待ちにしている。
ワクワクして、そわそわしている。
今年は3年ぶりのラニーニャ現象で、厳冬らしい。
久しぶりに、全力で焚かないと厳しい冬になるのだろうか?
薪は足りている。
充分に足りている。
薪ストーブには、存分に暴れてもらおうじゃないか。
やっぱり、四年経っても相変わらず、ワクワクしてそわそわするなぁ。