薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブオルドビス紀② 回せ回せ、経済を回せ!キノコの世界。4年目の初焚き。暖かい秋

気がつけばもう師走が手の届くところまで来ている。新しい薪ストーブシーズンが始まったというのに、ブログの更新は完全に凍結されていた。

いやー、毎晩楽しく薪ストーブライフを送ってるんだけどなぁ。

10月9日に初焚きを済ませて、10月は7回焚いた。11月に入るとほぼ毎晩焚いていた。この数日は暖かい日が続いてしばらく焚かずの夜を過ごしたけど、また寒くなって焚き出した。

天板の熱エネルギーはフル活用され、炎に癒され、猫たちはあまりの温かさに惚けたように眠りこけている。

 

薪ストーブブログを書いてきてはっきり分かったことがある。少しずつマイナーチェンジはしているが、毎年同じことの繰り返しなのだ。

例年と違うことがある時は大概、トラブルに見舞われた時だ。

 

そして、ここが肝心なんだけど、毎年同じ事が繰り返せるという事、その事実が、薪ストーブライフに置いては何よりも尊い事なのだということも分かってきた。

 

9月になって涼しくなってくると、今シーズン焚く薪を用意し始める。

寒くなってきたら、ぼつぼつストーブに火をいれはじめる。

本格的な冬が来て、寒さに震えながらも、薪がたっぷりあって暖かい冬が過ごせそうだと嬉しくなる。

厳冬期、クヌギやコナラの薪で薪ストーブは全力投球。ポカポカの部屋の中。

春になって、暖かい日が続くようになると、やがて薪ストーブのシーズンが終わる。

 

この、薪ストーブユーザーにとっての、まあ言ってみれば「暦」のようなものが、毎年繰り返される事が最高の幸せなのだ。

薪が足りなかったり、冬がやけに暖かかったり、薪ストーブが不具合を起こしたり、ということなく、毎年同じことをこれからも繰り返していきたいと思う。

できればブログで特筆すべきトラブルに見舞われることなく。

 

そんなわけで、ブログでは伝えられてないけれど、この秋も、我が家では薪ストーブでぬくぬくとした日々が無事繰り返されてきた。

 

しかし、ふと外に目を向けると、繰り返されるのは諸行無常

コロナウイルスは相変わらずニュースや新聞の誌面の多くを占拠し、選挙といえばアメリカ大統領選挙は予想通りゴタゴタを繰り返し、やれそのドサクサに紛れて香港は民主主義を失い、我が国でも種苗法が改正されようとしている。

 

民主主義が世界各地で不都合を露呈して、共有された幻想を基にした資本主義は日々いびつさを増している。

 

人口が増えすぎて、他の統治方法がないのだろうけど、個人的にはこんなクソみたいな幻想を基盤にしたシステムにどっぷり浸かることだけはごめん被りたい。

 

経済を回さなければ世の中が立ち行かなくなっている時点で、少し前の時代より現代社会が劣化、退化していることは明らかだ。

トラブルに見舞われて、一旦止めて様子を見ることなんて、少し前の時代までなら当たり前にできたことだ。

システムとシステムががんじがらめになって様子見もできない時点で、今の世界が進んでもいなければ、優れてもいないことがはっきり分かる。

でも他にどうしようもないと思っているから、その破滅に向けて止まらないシステムの中で、経済を回せ、経済を回せ、と念仏のように唱えているんじゃないかな。

 

じゃあどうすればいいと言うんだ、とあなたは言うかもしれない。

 

これが超簡単で、既得権益を手放すだけでいいのだ。

僕たちはありとあらゆる既得権益に囲まれて暮らしている。社会のインフラ、科学技術、輸送通信システム…

 

一気に全てを手放したら、システムの外で生きる能力がほとんどなくなった現代人(僕も含めてだけど)はすぐに路頭に迷うだろう。

でも、少しずつ手放しながら、システムに頼らず生きる知恵を身につけていくならば、誰にでも可能だと思っている。

 

これはコロナウイルスを念頭に書いているわけじゃない。

こんな内容の記事はコロナ以前から書いてきたし、コロナウイルスが諸悪の根源というわけでもないからだ。

実際の世界は、コロナが完全に収束したとしても、いや、コロナが収束したならば余計に鮮明にその悲惨さを露呈するはずだ。

 

薪ストーブが教えてくれたことがあるとするなら、経済を回さなくても人間は幸せに暮らせるかもしれない、という可能性だ。

 

経済が回らなくなって、人の動きがなくなれば、良いことがたくさんあるのに、誰もそんなことには目を向けない。

システムがそれを許さないからだ。

 

こんなことを書いても仕方ないし、もちろん、世界を変えることはできない。

でも、時々こういう戯れ言を書きたくなるのよねー笑

 

まあ、なるようにしかならない。

 

そんなことより、身近なビックニュースだ。

 

山の林道そばに、食べられるキノコが発生している場所を教えてもらった。

 

ヒラタケだ。

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山で見つけたほぼ人生初の天然のキノコ。

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桜のような倒木にびっしり生えていて、幼菌もまだたくさんあったから、もうしばらく楽しめそうだ。

これ↓が幼菌。

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ヒラタケは、鍋や豚汁に入れた。クセがなくて滋味深い感動的な美味しさだった。

キノコハンターが危険をかえりみず、山にどんどん入っていく気持ちがよく分かった。

後日、天ぷらにして、再度食べた。これまた美味でした。

 

そして家のホダ木からはナメコがボコボコ発生していた。
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ちょっとでかいけど、食べ応えがあってうまかった。
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さて、おまけみたいだけど、薪ストーブのことも書いておこう。
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今年も我が家の天板は大忙し。

スペースは常に取り合い。

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薪ストーブの火に癒され、今日も眠る。
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猫たちも眠る。
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