薪ストーブオルドビス紀⑨ 薪棚を空ける。満たす。増設する。
薪棚が薪で満たされ、1年以上かけて乾燥し、やがて焚かれて一瞬のうちに灰となり、煙は煙突から出ていく。
すると薪棚は空になる。
そこに新しく集めてきた薪を割ってまた満たしていく。
薪作りとは言ってみれば、その繰り返し、永久運動だ。
我が家で一番多くの材積を収用できる薪棚1号機に満載していたコナラの薪を、玄関前のネクストバッターサークル的な場所に全て移し終えた。そいつらも2月中には全て灰になる予定だ。
薪棚に大きなスペースが空いたわけだ。
で、正月前くらいからコツコツ割っていた薪が薪場を埋め尽くしていたので、それを空になった薪棚1号機に積んでいった。
あっという間に、薪棚が満たされた。
両サイドの薪棚2号機3号機の薪の色と比べると、薪の若さが一目瞭然だ。
まあ2年ぐらい置いておけば、すぐにこいつらも両サイドのような灰色の渋い木口になるのだ。
ちなみにここに積んだ薪たちの樹種は下半分がアラカシで上半分がサクラ。他に諸々の雑木も混じっているがおおよそそんな感じだ。
下の方に軽いサクラを置いて、上に樫を置いたら、上重心になって薪棚が崩壊しやすくなる。
やはり、ここは比重の高いアラカシを下に置くのが定石だろう。
とはいえ、サクラも現状では結構重い。
これが2年ほどの乾燥を経て、水分が抜けてアラカシとは比べ物にならないくらい、軽い薪になる。
乾燥が進むと、薪棚の形が変わって崩壊しやすくなるので、余計に将来の重心バランスには気を使わねばならない。
今回も、薪棚への負担を減らすため、両端を井桁に積んだ。
果たして今回も2年の間、崩壊せずに堪えてくれるだろうか。
天井ギリギリまで、ご令嬢、じゃなくてこれ以上無理なくらい薪を突っ込んだ。どうせ縮むんだから、気にすることはない。
天井ギリギリまで詰め込んで大丈夫だ(たぶん)。
それでも積みきれなかった薪は、増設した薪棚に積んでいく。
家の回りのあちこちに薪棚(というか、薪を積み上げてトタンを乗せただけのもの)が増えていく。
今回はこんな感じ。
いちじくの木の奥に残った最後の空きスペースを利用した。
もうこれ以上増やすスペースがないが、どうすればいいことやら。
・・・
晴れた休みの日に椎茸の菌打ちもした。
愛犬が見守るなか、樫の細めの薪を削って作った木槌でポコポコとコマ菌を撃ち込んでいく。
今回はクヌギの原木に100コマ、コナラの原木に100コマ打った。
しかしうちの犬っこが、樫の木槌を噛むオモチャと勘違いして、カミカミし始めた。
おいおい、お前さんのオモチャじゃないよ。
菌打ちが終わったら遊ばせてあげるから、今は返しなさい。
いままでのところ、原木椎茸はまだ成功していない。色々と失敗の原因が判明してきているので、今回こそはうまくいくように頑張りたい。
※ちなみに今回が椎茸の四期目。
一期目と二期目は完全な失敗だった。
三期目はまだ成否は分からない。
ここ最近、やたら原木椎茸が美味しく感じるようになってきた。次の秋には、飽きるくらい食べまくりたい。
椎茸についてはうまく発生させられるようになってから偉そうなことを色々書きたいと思う。