薪ストーブデボン紀③ 銀杏と初焚き
銀杏の季節だ。
9月末から10月の頭にかけて、近所の神社を散歩すると、独特の匂いで満ち満ちている。
落ちてる落ちてる。大量の銀杏だ。
むせかえるような、あの匂いがこの空間を支配していて、なかなか強烈だ。
最近知ったとこだけど、銀杏の粒にも大きさにかなり個体差があり、特に粒が小さいイチョウ、粒が大きいイチョウ、と木によって違うみたいだ。
そして、我が家の近所のイチョウはかなり大粒の銀杏を落としてくれているみたいだ。
さて、銀杏を収穫しよう。
1日では拾える量も高が知れているが、何日か通うと、大量の銀杏が拾える。
拾った銀杏をかごに入れて、近くの川に一晩浸けておく。
川に浸けると、外の臭い果肉がとれやすくなる。
一晩も浸けておかずに川ですぐ果肉をむいても、ほとんどちゃんとむけるけど、一晩浸けておいた方が、後で例の強烈な匂いが消えやすいと思う。
果肉をむいた銀杏を天日で数日干す。
この間に匂いも消えていく。
さて、準備が完了した銀杏を試食してみたいなーと思っていたら、うまい具合に夜が冷え込むようになってきた。
こうなったら焚くしかない。
まだ炉台周辺の準備は万端と言い難いけれど、見切り発車で初焚きだ。
お湯を沸かしつつ、銀杏を天板に置いておく。
置くこと一時間。
さて、割ってみよう。
・・・?
色悪いなー。
そして硬いなー。
全然美味しくない。
これは煎りすぎてカチカチになってしまったようだ。
気を取り直して、もう一度。
今度は15分後に割ってみる。
どれどれ?
なんか木星みたいな縞模様の色ムラがあるな。今度は、加熱が足りなかったようだ(汗)。
もう少し追い天板してみよう。
ふむふむ。
ようやく美味しい銀杏にありつけた。
本当は天板で10分から15分でうまくできるみたいだけど、初焚きした夜はまだ寒さが本番じゃなかったから、追加薪をせずに鎮火方向に向かっていたので、天板の温度が足りなくて15分煎っても生焼けみたいになったようだ。
ところで。
銀杏と言えば左右対称。
シンメトリーが基本だと思っていたんだけど。
まあ、実際この形が圧倒的に多いんだけど、そのなかに5%ぐらいの割合でテトラ型が混ざってる。
左の銀杏がテトラ型。
ラグビーボールみたいな形状。
そして、めっちゃ割りにくい。
こんな銀杏知りませんでした。
今夜辺りからさらに冷え込んでくるみたいだ。
そろそろ、毎晩焚く季節の到来だ。
忙しくなるぞー。