薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ三畳紀④「熊剥ぎにびびる10月」

ヒキガエルに出会った。
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カメラをむけて近づいても微動だにしない。

肝の座ったやつだった。

 

出会ったのは通行止めのトンネル近くから山に入る場所だ。

あまり人が来ないので、ヒキガエルもリラックスモードなのかもしれない。

この山にはマムシがうじゃうじゃいて、ハッキリ言ってあまり素敵な場所ではない。

マムシ谷」とも呼ばれているとかいないとか。生えている太めの杉にはかなりの数の熊剥ぎが見られたので、熊もたくさんいるだろう。

こういう皮の剥がれた杉。
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よく見ると熊の爪痕がびっしり。
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猫の爪研ぎみたいなものかな。
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つい昨日今日付いたような爪跡もあるので、はっきり言ってちょっとだけびびる。

 

・・・

 

さて。

 

毎年、同じ季節に同じようなことを書いてるな、と我ながら呆れる。

秋は特に畑や野山でのイベントがたくさんある。ハロウィンで仮装なんてしてる場合じゃない。里山暮らしは忙しいのだ。

 

まず、一斉にやってくる収穫物。

里芋、サツマイモ、秋じゃが辺りは、おおむね同じ時期に掘るので腰が痛くなる。

栗や銀杏やクルミも、各々の木から落ちる頃だから、機を見て拾いに行きたい。

冬野菜の種まきや定植は、1週間遅れると、収穫が大幅に遅れたり、成長しなかったり、逆に早すぎて虫にやられたり、油断もすきもない。

 

夏野菜の種取りも平行して行われる。

先日は、中くらいの長さの長ナス、我が家では「なか茄子」と呼んでいるオリジナルのナスの種取りをした。

しっかり熟して変色した茄子をさらに収穫後2週間日陰で熟成させて、
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腹を開いて、
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しっかり熟した種がびっしり入っている。
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それを水にさらして洗い、
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ザルで1日太陽にあてる。
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さらに2日ほど陰干しして完成だ。

種取りも毎年してくると、いい種かどうか少し分かってきて楽しい。

 

そしてそして、もちろん、秋の最大のイベント、キノコ狩りも控えている。

 

書き連ねているだけでくらくらしてきた笑

がんばれ、里山暮らし

 

・・・

 

さて、最後に薪ストーブ関連の話だ。

 

10月になれば毎年やること。

焚き付けを用意し始めることだ。

9月からやった年もあったと思うが、最近の9月は暑すぎて、薪ストーブのことを考えることはないな。

 

椅子に座ってキンクラでコンコン。

コツコツ割っていく。

一時間もやれば、それなりの量ができるが、上手に焚かないとあっという間に消費してしまう。

小一時間で作った焚き付けはこんな感じ。

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まあ、2週間もつかどうかという量だ。

焚き付けの上に乗っているのはローズマリーを乾燥させたもの。これを火であぶって煙をモウモウとさせると、蚊取り線香がわりになりそうなので、庭でお茶を飲むときなどに、利用している。

 

さて、いよいよ朝晩が冷えてきた。

去年の初焚きは11月2日だったが、今年もその辺りで焚くことになるのかどうか。

それまでに小割りだけでなく、もう少し太めの針葉樹の焚き付けも作っておかなければ。

薪ストーブ三畳紀③「室温23℃の法則と、ホットソース作り」

今朝、我が家の2匹の猫が身体を寄せあって暖をとっていた。秋が来た何よりの証拠だ。

 

室温は23℃まで下がっていた。

 

この室温23℃というのは、薪ストーブ生活を送る上でも、生物学的な角度からも、非常に重要な温度だと思っている。

 

まず夏から秋への変わり目には・・

23℃になると長袖長ズボンが欲しくなる。猫たちも24℃ではくっつかないのに、23℃になると膝に乗ってきたりお互いにへばついて寝たりする。

 

そして冬になって薪ストーブを使い出すと、室温は一気に10℃台になり、今度は室温23℃を目指して焚くようになる。

もちろん快適さには個人差があるので一概には言えないが、冬に室内で過ごす場合、23℃ぐらいが一番快適温度で、それを超えてくると「暑くて不快」という領域に近づいていくからだ。

 

また今年も室温が23℃まで下がった。

いよいよ本格的に冬仕度を始める時期が迫ってきたと言うことだ。

 

ホットソースを作ろう

さて、秋が訪れたとはいえ、我が家の畑はまだ夏の果菜たちが我が物顔で実をつけている。

ナス、トウモロコシ、万願寺、そして激辛トウガラシのプリッキーヌだ。

 

畑で赤く熟したプリッキーヌをあるだけ収穫してきた。

収穫したての生トウガラシで作るホットソースが絶品なのだ。 収穫して少し日が経つと、トウガラシの水分が抜けていく。そうすると、ブレンダーで砕きにくくなるし、なによりフレッシュさが損なわれてしまう。

収穫したら、すぐ軽く洗って太陽で水気をとばしてしまおう。
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スダチも採った。これもホットソースに使う。

 

さあ、早速作っていこう。

 

まずはヘタを取って半分に縦割る。
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そして、割ったトウガラシから種を取り出す。

これがかなり手間がかかって大変なのだ。素手で作業すれば、それほど大変じゃないのだが、後で手や鼻や目や口の粘膜という粘膜がカプサイシンでヤバいことになる(ここでの「ヤバい」はネガティブな意味)。

 

だから、ゴム手袋を使うわけだが、これが細かい作業に向いてないのなんの。まな板の上のトウガラシをつかんで反対に向けることすら困難な時がある。

まあ音楽でも聴きながら気長に種を取り除く。

 

もちろん、取らなくても作れるのだけど、取った方が断然美味しい。

種があると食感が悪くなるし、何より辛すぎる。辛すぎても別にいいのだが、辛すぎない方が、このトウガラシの辛さの奥にあるうま味を堪能できるのだ。

このタイ唐辛子「プリッキーヌ」は、その奥深いうま味が絶品なのだ。

 

さて、なんやかんや言いながら種を取り除いた。

とはいえ少しくらい残ってても気にする必要はないので、適当にとればいいのだ。
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さて、そこに赤玉ねぎ、白玉ねぎ、ニンニク、スダチという材料を合わせていく。

ちなみに使う野菜は全て畑で採れたものだ。
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自慢してるみたいに書いてるが、画像をよく見ると玉ねぎがスダチより小さい極小玉ねぎだったりするので、実はちょっと恥ずかしい(笑)。

 

あとは混ぜるだけ。


先に固形のものをブレンダーにかける。

トウガラシ、玉ねぎ、ニンニク、それに塩を少々。
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トウガラシが充分に細かくなったら、スダチお酢を入れてさらにブレンダーを回して、
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完成だ。
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参考までにだいたいの分量を載せておく。

トウガラシ 200g(ヘタと種も含む)

玉ねぎ 普通のサイズなら半分ほど?たくさんいれると辛さがマイルドになる。

ニンニク 4片

塩小さじ半分強

スダチ 大さじ2~3(レモン汁でも)

お酢 160cc (りんご酢がおすすめ)

 

物好きな方はお試しあれ。

 

 

ペルーのホットソースの思い出

個人的に、ホットソースには理想の味がある。

それは南米旅行をしているときにペルーで食べた思い出の味だ。

 

ペルーの現地の人たちが利用するような食堂(コメドール)には、メニューらしきものがなくて、日替わり定食的なもの一択という店が多かった。

 

その定食は「メヌー」と呼ばれていて、メヌーを注文(それしかないのだが)すると、とりあえず店の冷蔵庫からペプシコーラとか炭酸入りの水とか、時々インカコーラなどを出してきてそれを飲みながら待つ。

 

まずスープが出てくる。じゃがいもとか豆が入った簡素な塩味のスープだ。

お店には必ず味変用のホットソースがテーブルに置かれてあった。

現地でホットソースは「ピカンテ」と呼ばれていた。

テーブルにない場合は、「ピカンテ、ポルファボール(辛いやつちょうだい)」と言うと大抵、手作りのホットソースを出してくれる。刻んだ玉ねぎとニンニクが入ったトウガラシのソースは、素朴なジャガイモのスープにとてもよく合った。

それからは、色んなコメドールに入る度に、少しずつ味の違うピカンテを食べるのが楽しみになったのだ。

 

ちなみに、定食にはもちろん続きがあって、スープの後には、メインが出てくる。米と肉と野菜の付け合わせが一皿に盛り付けられたものだ。ペルーでは、結構主食が米ということが多くて有り難かったように思う

このメイン料理にも、肉や野菜にピカンテをドバドバかけて食べていた。

 

クスコ周辺のインカ帝国のややマイナーな遺跡をあちこち回っているときの食事として再三食べ歩いていた事が懐かしく思い出される。

 

そんなわけで、記憶の中にある、ペルーで食べた手作りホットソースの味をなんとか再現しようと色々試行錯誤中だ。

 

三年目の今年は少しだけ理想に近づいた気がする。

 

薪ストーブ三畳紀②「地獄の沙汰もタマゴタケ」

里はまだまだ暑い夏を引きずっている感じだが、山の中は秋の気配が漂い始めてきた。

 

そう、キノコたちが自己主張をはじめたのだ。

先日も山に入っていて、面白いキノコを見つけた。


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なんと、こんなところにマリンバのバチが生えてるじゃないか!


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こっちは大太鼓を叩くバチだな(笑)

 

写真では分からないが、実際の大きさも長さが50センチ以上あって、本物の大太鼓のバチとほぼ同じサイズなのが笑える。

 

このキノコ、帰って図鑑で調べたら、カラカサダケという名前だった。

ちなみに最終的には丸い部分が開いて下の画像のようなキノコらしいフォルムになる。
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ディープなキノコの世界の入り口をちらっと覗いた気分だ。

 

この日はもうひとつ大物のキノコを採取した。

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こっちは食用に向くかと思って調べたら、まさかの「オオワライタケ」!

毒レベル☆☆

食べて死ぬことはないが、痙攣などがひどいらしい。その痙攣の状態を大笑いに見立ててるのかな。

とにかく、キノコの世界に素人が迂闊に手を出してはいけないのだ、という教訓になった。

 

さて、また別のある日、同じ山に入って今度はまた全然違うタイプのキノコを見つけた。f:id:akagestoves:20250917121638j:image

このキノコは「タマゴタケ」と言って、食用キノコとしてはメジャーな存在。f:id:akagestoves:20250917121810j:image

傘のなんとも言えない赤からオレンジへの色のコントラストが美しい(とも言えるし、こんな毒々しい色のキノコが食用なわけないやん、と突っ込みたくもなる)。

僕もこれまで2度発見してて、これが3度目だ。しかし、これまでの二回はいずれも夏に見つけたので、キノコ自体が虫にかなりやられていたのと、立派に育ちすぎていて、持った瞬間にバラバラと崩壊してしまっていた。

 

今回は幼菌に近い状態だからなのか、キノコはしっかり丈夫で、持っても崩れる様子はなかった。

 

タマゴタケ。

 

いつか食べる日を待ち焦がれていた憧れのキノコのひとつだ。

うちの奥さんも、持ち帰ったタマゴタケを見た瞬間、テンション爆上がりだった。

 

ものすごく腐りやすいので、とにかく早く調理するに限る。

 

下処理は簡単。

まずタマゴタケの名前の由来でもある、根本の卵の殻のような白い壺を外して、全体を洗う。

虫がいそうなときは、塩水につけるとよいらしい。

洗って軸を外した。
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もはやキノコに見えないかも。組み立てる前のけん玉?

 

傘の裏はこんな感じ。
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傘の断面はこうなっている。
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タマゴタケ特有の矢印型の断面だ。

 

手早く調理した。

 

バターで炒めて、
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塩コショウした卵液を流し入れて、
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ひょいとまとめてタマゴタケオムレツの完成。
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中はとろーりタマゴタケ。f:id:akagestoves:20250917122524j:image

とにかく、タマゴタケはオムレツにすると美味しい、とのことだったので、初めての時はオムレツに、すると決めていた。

パスタやスープにもよく合いそうな、独特の歯応えのある食感と上品な味わい。

 

たいそう美味でした。

 

今回は小量だったので、もう少し大きな群を見つけて、たくさん食べてみたい。

とはいえ、狙って収穫できるようなものでもないので、また縁があれば出会えるでしょうな。

 

楽しみだ。

 

・・・

 

 

9月になり、薪ストーブシーズンが始まったとは言え、この気温では暖房のことなんて考えたくもない。

というかこのところ夜がまた熱帯夜で、少し寝苦しいし、猫たちは発情期に入って夜通し大騒ぎだし、落ち着いて寝られやしない。

 

里に秋がやってくるのは、もう少しあとかな

薪ストーブ三畳紀①「そして2年の月日が流れ去り…」

今から44年前の1981年に、日本で最も売れた曲は寺尾聰の『ルビーの指輪』だそうだ。

 

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その曲の最後のリフレインで、寺尾氏はひたすら、

♪そして2年の月日が流れ去り、街でベージュのコートを見かけると、指にルビーのリングを探すのさ、貴女を失ってから~

と何度も何度も歌うのだが…。

 

このブログも、最後の更新から2年の月日が流れ去っていた事に驚愕している。

 

この2年の間に何があったかな。

相当色んな事があったはず。

 

かつてあんなに猛威を振るった新型コロナウイルスも、いまではインフルエンザとどっこいどっこいの立ち位置で、あの5年前の騒動は何だったのかというほどに落ち着いてる。

 

平穏な日常が戻ってきた。

 

そう、サディズムの権化のような資本主義的日常が、またしても僕たちの頭上をすっぽり覆ってしまっているのだ。

 

成長、拡大の至上命令のもと、世界経済は相変わらずやりたい放題しているし、その暴走は今のところ止まりそうにない。

 

でも、この沈黙の2年間、まあ沈黙していたのは僕(ブログ管理人)だけだが、この2年間だけでも、はっきり地球温暖化の進行を感じるし、最も暑かった印象のある去年の夏がかわいく見えるほど、今年の夏は暑かった。

 

というかまだ暑い。

 

スマートフォンを触るくらいなら、畑の土を触ろう』をテーマに暮らしていた。

SNSの世界とは無縁の生活だし、テレビもなければWi-Fiもない。情報というものを意図的に遠ざけていた。ブログ更新などという些末な事をするくらいなら、畑仕事をしていようという気持ちでいたので、まさか2年もほったらかしにしていたことも全然気付いていなかった。

 

なぜ久しぶりにブログを更新する気になったかというと、温暖化に対してまだ間に合うか、とか意味があるか、とかはさておき、発信できることはしておいた方がいいんじゃないかと思ったからだ。

 

人生は短い。

 

まあ、暑すぎる夏に、思うところがあったわけだ。

 

というわけで、またぼちぼち色んな事を書いていきたいと思う。

 

このブログは薪ストーブブログなので、薪ストーブのことも書いておこう。

薪ストーブは相変わらず我が家の唯一の暖房器具だし、薪は売るほどある。

 

↓駐車場を占拠しはじめた薪たち。

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昨シーズンは、実際に軽トラ4台分の薪を販売することになった。

薪置き場のスペースがすっきりしてありがたかった。

そういうことをブログに書きなさいよと自分でも思う。

 

で、薪ストーブを焚きはじめて9シーズン目の今年は、古生代がついに終わり、中生代三畳紀に突入だ。恐竜が活躍する時代だ。

なんのこっちゃ、という方もおられると思うが、我が家の薪ストーブの歴史を、地球の歴史区分になぞらえて名付けていく、という当ブログのささやかな方針で、今シーズンを便宜的に『薪ストーブ三畳紀』と呼びますよ、というただそれだけのこと。

 

去年全く更新しなかったので、古生代最後の区分であるペルム紀について全く言及できなかったのは残念だが、まあ仕方がない。

 

現在は人間の影響が地球上の隅々にまで及んでいる時代なので「人新世」という新たな時代区分に突入しているらしいが、このブログは「薪ストーブ人新世」までたどり着くことができるんだろうか。

 

長くなったので、一旦ここで終了。

 

また近いうちに会いましょう。

 

薪ストーブ石炭紀① 『リビングインザマテリアルワールド』

『リビング イン ザ マテリアルワールド』

 

マドンナじゃないよ。

 

ジョージハリスンです。


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ジョージが死んで22年も経つなんて信じられない。

 

ちなみに僕が生まれたのはジョンレノンが死んだ年だ。

 

ジョージのリビングインザマテリアルワールドというレコードがめっちゃ良くて、最近聴きまくっている。

派手な局面はほとんどなくて、終始穏やかに流れる地味なアルバム。

20年前なら全く良さが分からなかっただろうなーとしみじみ思う。

 

ビートルズにおいて、ジョージのことを考えることはあまりない。

 

いやはや、無知とはと恐ろしいね。

 

ジョージはものすごいということがだんだん分かってきた。

ひとつだけ例を挙げておこう。

 

ビートルズの実質的なラストアルバム、『アビーロード』。

あのアルバムにSomethingとHere comes the sunが入っていなかったら、これほどビートルズのレコードの歴史は美しく幕を閉じなかったのではないか、と思ってしまう。

ジョージ、生涯の代表曲であるその2曲以外のアビーロードの収録曲を見てみよう。

 

ジョン・・・Come together

ポール・・・Oh darlin

リンゴ・・・タコさんの庭

 

どれもいい曲だけど、ビートルズの代表曲とまでは言えない。それ以外の曲も面白いし、ラストのメドレーも悪くないけど、それもこれも、ジョージの2曲が名盤であることを保証しているからこそだ。

 

えーっとこれはなんのブログだったんだっけか?

 

そうそう、薪ストーブのブログですね。

 

あっと驚くことに、もう9月になっていた。

このブログの決め事として、9月スタート、8月終了、としている。

 

8月でひっそりと昨シーズン(薪ストーブデボン紀)が終了し、新しいシーズンが始まっていたということになる。

 

新しいシーズン、その名も薪ストーブ石炭紀だ。

なんじゃそら。薪ストーブで石炭でも焚く気か?

 

実は我が家で導入している薪ストーブ、ネスターマーティンは石炭を焚くモードがあって、焚こうと思えば焚けないことはないらしい。推奨はされてないけど(笑)。

 

古生代の年代区分がデボン紀の次は石炭紀という名前なので、そう名付けただけだ。

なんでそんな事になってるのか、詳しい経緯は過去の9月頭ごろのブログを探してもらえれば、どっかに書いてると思う。

まあいずれにせよ大した理由ではない。

 

とにかく今シーズンは石炭紀だ。

 

実際の古生代石炭紀は、その年代の地層に植物の化石が大量に埋まっていて、石炭が大量にできたから、そんな名前になったそうな。

 

・・・・

 

ともあれ、少しだけ昨シーズンを振り返ってみよう。

 

雪が多く、なかなかヘビーな冬だった昨シーズンは薪もたくさん焚いた。

 

しかし、それ以上に、広大な雑木林の皆伐を依頼されたことで、大量のコナラの薪が入荷したおかけで、駐車場のスペースを車一台分つぶして、薪を積み上げたりしていた。

薪ストーブブログなんだから、そのへんのことをもっと書きなさいよ、と我ながら思ってしまうが、とにかく薪貯金の残高は増えるばかり。

 

そんなわけで、この新しいシーズンも、薪の量に不安を覚えることなく、安心して冬を迎えることができそうだ。

 

種から毎年更新して育てている、タイの激辛唐辛子、プリッキーヌ・デーンチーンダーが今年も育っている。


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このデーンチーンダーは、完熟すると、辛さとともになんとも言えない豊潤な味わいが楽しめて、史上最高の激辛唐辛子だと個人的には思っている。
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こいつを一番美味しい完熟の時に、刻んでナンプラーに浸けておくと、一年ぐらいはその美味しさを楽しめるのだ。

 

さて、この春ぐらいから、ブログでは林業のネタをチョロチョロっと書いていた。

そして、いつの間にか、更新が途絶えていた(笑)。

書くネタはいくらでもあるのだが、いかんせん5年以上前のことを振り返りながら書いているので、画像が全然ないのだ。

 

画像なしで、文章だけで書き切るのはちょっと無理があるというか、分かりにくいというか、読む気が失せるというか、とにかく、定期的に更新するのが難しくなったので、フェイドアウトしてしまったのだ。

 

いい画像とセットで新しいネタが入ったら、林業ネタも不定期で書いていこうとは思っている。

 

9月も後半だ。そろそろ稲刈りの季節。
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まだ暑いのでついそんな気にならないが、そろそろ冬支度の準備などを始めた方がいいのかもしれない。

僕はきこりになった 第7話『先ず、チルより始めよ』

林業と言えば、チェーンソーでバリバリ木を伐るというイメージがあった。

そして実際、年がら年中チェーンソーで木を伐っているわけだが……。

 

 

林業の仕事を始めても、すぐにチェーンソーを使わせてもらえるわけではなかった。

そもそも「数日間の講習を受けないと、仕事でチェーンソーを使用してはいけない」という安全衛生上の法令まであるので、就職したからといってチェーンソーを握るわけにはいかないのだ。

 

では、入社したばかりの初心者は何をすればいいのか、というと、切られた枝の整理や棚積み、そして何よりも伐倒の補助の仕事をすることになる。

 

木を伐倒するとき、木の重心が倒したい方向と違う場合はクサビを打って重心をずらしたり、細い木ならロープでひっぱるだけでも倒したい方向に誘導できる。

しかし、太い木を倒すときは人力ではとても太刀打ちできなくなる。

そこで登場するのがチルホール、通称「チル」である。

 

↓これがチルホール。
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ここにワイヤーを通して、レバーを漕ぐと色んなものを引っ張ることができる。

たとえば、脱輪した車を引っ張って救助することも可能だ。

 

まず、新人さんはこのチルをキコキコ漕いで、木を倒したい方向に牽引するという任務が課せられるのである。

 

手動のウインチのようなものなので、レバーを漕ぐと強い力で引っ張ることができる。その牽引力で、木にくくりつけたワイヤーやロープを引っ張って、重心と反対の方向に安全に木を倒すことができるわけだ。

 

下の画像が使用例だ。
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ワイヤーが見えにくいので、引っ張る方向で線を足してみる。

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途中で曲がっているのは、直接木がチル操作者の方に倒れてこないように、方向を変える滑車をつけているからだ。

そしてチルを漕ぐと、下の画像のように、徐々に木が倒れてくるというわけだ。
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先輩方がチェーンソーで切り込みを入れて、「はい、引いて!」

と合図が入ると、必死でレバーを漕ぐのであるが、一回や二回キコキコ漕いでも大したことはないのだが、木が反対側に傾いていて長い距離を引くときなど、重い上に100回、200回と漕ぐこともあるので、かなり上腕二頭筋が鍛えられる。

 

ちなみに、このチルホール、標準的なサイズの750kgの牽引力があるものだと、ひとこぎで3センチ。一往復6センチ引くことができる。

倒れた木を寄せてくるときなどにも使うのだが、20mの距離を引こうと思うと、単純計算で666回漕がないといけない。

 

そんなことを1日繰り返していたら、スポーツジムに通わなくても、理想的な上半身が手に入ること受け合いだ。

 

また、このチルホールとワイヤーを合わせると、軽く10kg以上の重さがある。

これをかついで足場の悪い山の斜面を行ったり来たりするのは、心身の鍛練に最高だ。

 

少なくとも入社後3ヶ月ほどはチェーンソーを全く触らなかったので、僕はチルマンとして仕事をすることになった。

 

毎日、何百回、何千回とチルを漕いで、家に帰ったら、もちろんボロボロのクタクタだ。

そんなとき、入る風呂の気持ちよさは、ちょっと表現が難しいほどだった。

全身の緊張がお湯のなかに消えていくような解放感。

 

 

今日も無事に家に帰ってきた安心感。

そのあとに食べる夕食も、特別な献立ではなくても、とんでもなく美味しく感じたものだ。

 

ニーチェが書いていた、「生きるとはこういうことだったのか、よしもう一度」という文章を体感するような、五感をフルに使っての毎日だった。

 

僕の林業就業からの数ヶ月はこんな風に過ぎていった。

 

<つづく>

 

 

おまけの一枚

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イチゴが色づき始めた。

春の真っ只中にいるのをひしひしと感じる。

 

僕はきこりになった 第6話『地獄の沙汰もコシアブラ』

山によく出掛ける一部の人たちの間で言われている言葉に次のようなものがある。

 

山菜の王様はタラの芽

山菜の女王はコシアブラ

 

タラの芽はかなりメジャーで分かりやすく、採取も容易な山菜なので、そして、なにより美味しいので、王様というのは理解しやすい。

 

問題は女王様の方だ。

 

コシアブラとはなんぞや。

 

単刀直入に言えば、コシアブラは樹木である。結構背が高い。樹齢の若いものでも15mぐらいにはすぐ育つ。

そしてそのコシアブラがちょうど4月~5月頃(つまりちょっと今頃)に新芽を出す。

その新芽を採取して食べるのだ。

 

登山をする人たちにもかなり有名らしい。

登山シーズンが始まる春は、また山菜の季節でもあるからだ。

 

が、しかし、問題は樹木の新芽だということだ。

手の届く高さにその新芽があることはほとんどなく、基本的には伐採するか、せめてすこし木に登って枝を切り落とすしか、採取の方法がないのだ。

 

もちろん、自分の持っている山林にコシアブラが生えていたら、伐採し放題、枝落とし放題なのだが、人様の山でそれをするのはもちろんNG。

 

そこが、コシアブラをして女王の地位にまで登りつめさせた要因なのだ。

 

たわむれにメルカリで検索してみたら、500g3,250円という値段で売れていた。

 

つまり、ほとんどの人にとって、コシアブラというのは非日常の食べ物ということになる。

 

さて、そこで我々きこりはどうなんだ、という話になるわけだ。

 

もちろん林業に携わっているからといって、勝手に樹木の伐採をするのは違法だ。

ではどうなるか。

 

支障木伐採という仕事がある。

 

林業の仕事というのは、「育林」と「支障木伐採」の二種類の仕事に大別できる。

そこらへんの詳しい話はまた後日書くとして、とにかく、邪魔な木、危ない木を伐採する仕事のことを支障木伐採といい、その仕事の目的は木を伐採することなので、伐った後の木は、地主さんが欲しいと言わない限り、その場に積まれてやがて土に返る。

つまり、その支障木伐採の対象に運よくコシアブラが含まれていれば、伐り倒した新芽は取り放題なわけだ。

むしろ、採取せずに捨ててしまうなんて、バチがあたりそうだ。

 

このように、きこりは合法的にコシアブラの採取ができたりするのだが、問題はコシアブラの時期がそこまで長くないということだ。

 

新芽が芽吹き始めたばかりのものは、書道の筆に似ているので「フデ」と呼ばれている。

そのフデの頃から食べられるようになって、暖かい日が続くと、あっという間に大きくなって5本の茎がぐんぐん成長する。

 

やがて、大きくなりすぎて、天ぷらにしても大味になってくる。

 

その時期に運よく伐採の仕事が重なった時だけコシアブラを食べることができるのだ。

 

しかし、実はコシアブラというのは割りとありふれた樹木で、しょっちゅう見かける。

実際、いままで、春にコシアブラを食べ損ねた年は林業を始めてからは一度もないのだ。

 

そして、今年もありがたくコシアブラの伐採の仕事が入った。


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それなりにおおきくなっているが、まだまだおいしく食べられるサイズ。

 

昔堅気の職人山師から、新米きこりまで、コシアブラの伐採をするときは目の色が変わる。

 

とにかくクセがなくて食べやすい味わいが天ぷらにぴったりなのだ。子どもでもサクサク食べられて、大人はビールが進む進む。

 

難点は、すぐに萎れること。

 

しかし、きこり達は枝ごと切って、水に浸けておくことで、何日でももつことを知っている。

 

僕も、伐採して、作業が終了するまで近くの川に枝ごと浸けておいた。f:id:akagestoves:20230502184253j:image

 

なんとありがたい山菜だ。

 

女王様に敬礼!

 

とでも言いたくなる、春の素敵な味覚だ。

 

今年は天ぷらだけでなく、パスタでもいただいた。

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コシアブラの風味がどんな感じか、天ぷらのときよりダイレクトに分かる。

 

たくさん採れたら一度お試しあれ。

 

 

<つづく>

 

 

おまけ

 

今週の1枚

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畑のえんどう豆が育ってきた。

今年は雪養生をしたので、暖かくなってからぐんぐん生長し、元気いっぱい。

豊作の予感だ。