薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

薪ストーブ前史⑩薪を積むのは難しい

庭にはえていた、たった一本の原木から、驚くほど大量の薪を作ることができた。 当然割りたてなので、たっぷり乾燥させなければダメだ。含水率も30%を超えている。 薪棚はまだ環境的に作れない(新築工事中)ので、適当に屋根のある軒下に積むしかない。 で…

薪ストーブ前史⑨栗の薪割り

栗の木は、比較的比重が低めで、火持ちも、ナラやクヌギのようにパワフルではないらしい。しかも、導管と呼ばれる、木が水を通す管が、世界中の樹木の中でも最大級に太いらしく、薪として火にくべたときその導管が破裂して、パチパチとはぜるらしい。はぜる…

薪ストーブ前史⑧小錦は転がせない

重くて転がせなかった栗の木。 直径が50~60㎝で長さが2m。間をとって直径を55㎝とすると体積が約0.5立米。 そして栗の比重は約0.6。 つまりざっくりとだが、少なくとも300kgぐらいはあった計算になる。 日本相撲史上最も体重の重かった関取であるハワイ出身…

薪ストーブ前史⑦家にはえていた栗の木

まだ具体的に薪ストーブの導入を決める前。 親が田舎に引っ越してきたときに植えた栗の木が30年経ってとても大きな木に成長した。 幼少期からずっとそこにあったのであまりはっきり覚えていないが、気がついたらこんなに大きくなってたのか、という感じだ。 …

針葉樹専用薪棚の補足

針葉樹専用薪棚を仮設したという話をこの間書いた。薪ストーブ前史⑤針葉樹専用薪棚を作る - 薪ストーブクロニクル 横の支えに木の皮を利用したと書いたが、いまいち伝わりにくかったようだ。 つまりこのようにしたということ。 拡大すると、こんな感じ。 横…

キムチを作る2017②

土曜日に本漬けしたキムチを三日目にして食べ始める。 キムチを作る2017 - 薪ストーブクロニクルでも書いた通り、わりと手軽な作り方だったので、楽チンだった。 「ちょっとまだ早いんじゃないの?」 と、うちの奥さんは言っているけど、食べたいものは仕方…

薪ストーブ前史⑥初めての薪割り

初めての薪割りの話だ。 田舎だったので家の敷地はそこそこ広く、そこかしこにいろんな木がはえていた。朽ちかけた梅や柿の木、金木犀の木、名も分からない雑木、恐ろしく前からある針葉樹の原木など。 フィスカースの斧が届いたとき、嬉しくてそれらの木を…

祖父が遺した手斧と楔②

前回の記事で、手斧と楔、とタイトルを書いておきながら、楔の話が出てこなかったじゃないか、とお怒りの言葉をいただいたわけではないが、前回のつづき。 楔の方は、錆びてはいたものの、鉄の塊なわけだから、壊れようがない。実用に堪える強度はありそうに…

祖父が遺した手斧と楔

93歳で亡くなった祖父の遺品のなかに、錆びた小振りの斧と、叩かれ過ぎて小さく縮んだ楔が数本あった。手斧で小さな薪を作り、魚を焼いたり暖をとったりしていたようだ。 しばらくは、ふーんそんなものを使っていたのかーっといた感じで見ていただけだったが…

キムチを作る2017

発酵食品を手作りするのは楽しい。 一年を通してなんやかんやと作っているが、昨日はキムチをつけた。 白菜を3日前くらいから下漬けするので少々面倒くさいが、材料さえ揃えばそれほど難しくはない。 今回はお手軽に、小玉の白菜を一玉分だけ漬ける、簡単レ…

薪ストーブ前史⑤針葉樹専用薪棚を作る

仮設の薪置き場も限界なので薪棚を作ろうと思う。しかし、家を建て替えているということもあって、なかなか敷地が自由に使えない。 そこで農機具などを置いていた木製の棚を改造して薪棚に作り替えることを思い立った。 適当にインパクトドライバーで筋交い…

1立米の薪

昨日の記事で1立米という表現が出てきた。これは当たり前すぎてもはや誰も説明していないような気もするが、僕自身が超初心者というか、まだ薪ストーブ自体も持っていない身なので、初心者にやさしく。きちんと書いておこう。 1立米(いちりゅうべいと読む)…

薪ストーブ前史④仮設の薪置き場

針葉樹の玉が、次々と薪になっていく。 あまりに大きく、しかも割れ筋も読みにくいようなものは、楔も使ったが、基本的にはフィスカースX25というグラスファイバーの柄のハイテク斧を使ってパカパカ割る。下手くそだったもので、ミスショットを何度もしたが…

薪ストーブ前史③フィスカースX25と針葉樹

知り合いのお蕎麦屋さんから唐突にいただけることになった針葉樹の玉。 その数、約50。 フィスカースX25というフィンランド製の斧を使って割りまくっていく。 柄が空洞になっていて軽く、その分斧頭だけがやたらと重く感じる。使い始めた頃は、少し軽いタイ…

フィスカースの斧

お風呂に入りながら、薪ストーブグッズが載ったカタログの斧のページを何度も何度も読み返しているうちに、カタログがだんだんボロボロになってきた。 そして薪割り斧決定。 フィンランド製の斧、フィスカース。 カーボン鋼という謎の素材の斧頭部分と、グラ…

薪割り斧選びは悩ましい

薪割りのためには、斧が必要だ。そんなことは、数多ある薪ストーブブログをいちいち覗くまでもなく、誰にでも分かる常識だろう。 しかし、ではどんな斧をチョイスするかということになると、これは簡単には事が運ばない。なにせ世間には、デザインやタイプや…

僕らの薪に今年も雪が降る みかんの上に白い雪が積もる積もる

今年は雪が多い。 災害が出ている地域もあり、そうでなくても生活に支障が出るような積雪がこんなに何度もある年は久しぶりのような気がする。 さて、これは現在の薪場の様子だが、ご覧の通り雪である。 雪が降っていないと思ってちょっと薪割りをしようかと…

薪ストーブ前史② お蕎麦屋さんと針葉樹

知り合いのお蕎麦屋さんが、薪ストーブユーザーで、何故か(本当に何故か)山を所有していて、玉切りした大量の針葉樹を敷地に置きっぱなしにしていた。その風貌からして、すでに玉切り後1年ぐらいは経過しているものと思われる。 そして、何故か、自分達は…

薪ストーブ前史① ヒラリーとトランプと針葉樹

時計の針を少し戻そう。 実家の建て替えの際に、「薪ストーブを設置したらいいんじゃないかな?」と軽い気持ちで提案してから半年。実家では、薪ストーブの導入が真剣に検討され始めていた。 その頃、事情があって僕は病院にいた。ちょうどドナルド・トラン…

薪ストーブと味噌作り

薪ストーブの薪作りは味噌作りに似ている。 寒さをしのぐ暖房と身体を作るたんぱく質。どちらも暮らしになくてはならないものを、お金を介さずに自分の手で作り出すことができるから。 もちろん、ストーブ本体は基本的にはお金を出さないと買えないし、味噌…

はじめまして

はじめまして。私たちのご先祖さまである昔の百姓たちが当たり前のように行なっていた食とエネルギーの自給。 お金で買った方が圧倒的に効率もよくて安上がりになるこの21世紀において、酔狂にもその食とエネルギーを自給して暮らしてみようという、無謀な取…