プリッキーヌに憧れて~プリックナンプラーが作りたい~
東南アジアのタイでよく見かける、唐辛子のナンプラー漬け。
これはプリッキーヌという小さくて辛い唐辛子を使用していて、そのナンプラー漬けは「プリックナンプラー」と呼ばれている。
タイを旅行しているとき、チャーハンでもラーメンでもなんにでもこのプリックナンプラーをかけて食べていた。
辛さと旨味と酸味が絶妙でめちゃうまかった。まさに三位一体の奥深い味わいだ。
東南アジアの屋台料理は本当に美味しいのだけれど、ひとつ不満なのが味付けを化学調味料(味の素)に頼りすぎなこと。だから、食べ進めるとだんだん味に飽きてくる。
そんなときは、プリックナンプラーを少しかけるといい。本当に味が劇的に変化する。これが東南アジアの本当の味だ、と実感する。
ただ、その唐辛子、プリッキーヌが辛すぎるので、慣れない人が食べるとあまりの辛さに呼吸困難になるかも知れないので、辛いものが苦手な人は注意が必要だ。
さて、そんなプリックナンプラーを自分で作って、普段から使いたいなぁ、と考えていたのだが、去年の夏に高知県を旅行していたとき、有名な日曜市でプリッキーヌを売っていたので、思わず買ってしまった。そして、早速、ナンプラーとあわせて作った。期待通り、おいしかった。
なにしろプリックナンプラーはまだ若い青唐辛子で作らないと本当の美味しさにならないので、毎年作りたければ、毎年プリッキーヌを栽培して収穫しないといけない。
作らないと食べられないなら作るしかない。
夏の料理にひとたらしするだけで、劇的に味が進化する「リアル魔法の調味料」。
考えただけでよだれが出る。
高知で買ったプリッキーヌが、薄赤く熟したまま乾燥されて吊るしてあるので、そこから種を採って蒔いてみた。
居並ぶ夏野菜の猛者たちの横でさりげなく芽吹きを待つプリッキーヌ。
ちなみにプリッキーヌとはタイ語で「ネズミの糞」という意味らしい。
さて、適当に腐葉土に播種してみたが、こんなゆるい栽培方法で本当に大丈夫だろうか。
まあ基本的には鷹の爪とかと同じだろうから、暑くなれば育つだろう。
とりあえず、生長を見守りたい(ってそんなんばっかりだな(汗))。
木村秋則さんの奇跡のリンゴが冬を越えた
無農薬栽培でリンゴを育てる、という不可能を可能にしたリンゴ農家、木村秋則さんのリンゴ。「奇跡のリンゴ」としてよく知られている。
去年、知り合いの方から「一度食べてみて」と1ついただいたのだが、そのリンゴの種を取っておいて、ベランダで蒔いてみた。
初めは9つも芽を出した。しかし、道半ばで枯れていったりして、4つが生き残った。
ヒョロヒョロのまま、背丈より高くなったところで冬が来て、葉っぱが全て落ちて、丸坊主になった。
そして、春が来た。
すると、思い出したかのように節々から芽吹き始めて、どんどん葉っぱが大きくなっていった。
初めて食べた「奇跡のりんご」は、酸味がしっかりあって、野性味を感じた。
不可能と言われた無農薬栽培で育てられたりんごには、不思議な生命力が宿っているのだろうか。
それとも、このまま枯らせてしまうのだろうか?
とにかく、いつかリンゴが実るまで、大切に育ててみたい。
夏野菜の播種②(長ナス、パプリカ、ピーマン、キュウリ、バジル、サラダ菜、オークリーフレタス)
少し暖かくなってきたので、夏野菜の種第2段を、一気に播種した。
もう少し後でもいいのか、それとも遅すぎると夏のピークに間に合わないのか。
そのあたりは最近の不順な気候のせいで分かりにくくなってきている。栽培方法に書いてある播種期間を単純に鵜呑みにしてもうまくいかないときがある。
こればっかりは経験と勘を頼るしかないのだろう。
とにかく、播種した夏野菜は以下の通り。
①長ナス
日本長ナスという品種で、その名の通り通常の茄子より細長い形が特徴だ。これより前に、青ナスという、緑色の茄子の種も蒔いたので、これで茄子は二種類目。
しかし安定した収穫を得ることが難しい茄子は、僕のなかで鬼門中の鬼門。うまくいったためしがない。なんとか無事育ってほしい。
②パプリカ
プロの有機栽培農家でも嫌がるほど、無農薬で作るのが困難なパプリカ。特に、虫を呼び寄せてしまうので、他の作物にまで被害が及ぶという最悪のシナリオも考えられる。
日本の食卓に無くてはならない野菜、というわけでもないので、無理に作ろうとは思わないが、一度挑戦してみることにする。
結果次第では二度と作らないかも(汗)
③ピーマン
カリフォルニアワンダーという品種。小型のピーマンが主流の昨今では珍しい大型のベルが実る。果肉も肉厚で柔らかいので、うまく収穫できれば満足感の高い品種だ。
④キュウリ
固定種の種が貴重なキュウリ。知り合いの方に譲ってもらった物なので、品種は不明。
時期をずらしてまかないと、ピークが重なって一時に山盛りの収穫となってしまう。
一ヶ月後に第2陣を蒔けたらいいと思う。
⑤バジル
家庭菜園の王道ハーブ、スウィートバジル。
本当はタイ料理に使用されるホーリーバジルを栽培したいのだが、固定種の種を手に入れられなかったので、とりあえず、スウィートバジルをバリバリ育ててみる。
すり鉢を使って手作業で作るバジルソースが絶品なので、夏はそれでジェノベーゼを作る予定。
栽培は比較的失敗が少ないので安心だ。
⑥サラダ菜
難易度の高いレタスと比べて、失敗しづらいサラダ菜をとりあえず、蒔いた。本当はミニサイズの連結ポットに蒔く方が効率がいいのだが、まああまり深く考えずに、やってみた。
⑦オークリーフレタス
少し珍しい品種のリーフレタス。サニーレタスのような鮮やかな赤色をしている。地中海料理によく使われるらしい。リーフレタス系は少しずつ葉をちぎって収穫できるので、あると重宝するのだ。
さて、どうなることやら。
生長を見守りたい。
トマトの「ポット上げ」をする
トマトの種を蒔いて約3週間。
上の画像のように、だいぶん双葉が大きくなってきて、本葉が顔を出し始めた。
そろそろポット上げをする時期だ。
「ポット上げ」とは、蒔いた種から出た芽の中で、真っ直ぐに大きく育っているものを選抜して、独立したポットに植え替える作業のことだ。
植え替えて一人立ちさせたものを、ポットでさらに立派に育てて、ようやく苗として畑に定植することができるのだ。
ホームセンターや苗屋さんで夏野菜の苗を購入するときは、そこまでの作業が終わってあとは畑に植えるだけ、というちゃんと育った苗を買っているわけだ。
大切に育てないと、立派な苗には育たない。まだまだ気を抜けないのだ。
さて、その「ポット上げ」だが、まあ作業自体はとても簡単だ。
①ポットに腐葉土を入れる。
②育った双葉を選抜して、土ごと抜いてポットに植え替える。カップラーメンを食べるような、プラスチック製のフォークがあると作業が楽だ。
③あとは日当たりのよいところですくすく育てる。
種類が分からなくなるので、ネームプレートを立てておくといいと思う。
さて、この子らがちゃんと大きくなってくれれば、畑に無事定植できるのだが‥
どうなることやら。
道しるべ地蔵
子供の頃から地蔵盆の盛んな地域で育ったせいか、お地蔵さんに対して不思議な親しみを覚える。
先日、普段は車で通りすぎる道を徒歩で行き過ぎたときにこんなお地蔵さんを見つけた。
車道から少し中に入ったところにひっそりといらっしゃったお地蔵さん。
名前もついていて、「道しるべじぞ(地蔵)」というらしい。
「じぞ」と、縮めているのがまたなんとも味わい深い。
道しるべということだが、車道から見えないということは、車の運転者に対する道しるべではあるまい。徒歩でゆく人への道しるべだろう。このお地蔵さんの先には、山の中に古くからの集落があるのだが、そこへ向かう旅人への道しるべだったのだろうか。
いまでも毎日誰かがお世話をしているようで、こざっぱりしているのが清々しかった。
青ナスと万願寺がついに芽を出した
トマトから遅れること、一週間あまり。
ようやく青ナスと万願寺唐辛子の種芽を出した。
青ナスと、
万願寺の出たばかりの芽。
待ってたよー。
トマトは12日で芽を出した。
万願寺と青ナスは20日かかった。
正直なところ、同じ日に種まきをして、同じ環境に置いて、こんなに発芽時間に差があることに驚いた。
適正な発芽温度に差があるからなのだとは思う。それでも、トマトもナスも唐辛子も、だいたい同じ時期に実をつける夏の果菜(夏の実をつける野菜のこと)なのに、これだけ差があるのは、何事も実際にやってみないと分からないものだとつくづく思った。
さて、次は出揃ってきた芽の中から、大きくて真っ直ぐに生長しているものを選抜して、定植するまで育てるポットに移しかえる「ポット上げ」の作業が待っている。
それと平行して、キュウリやなんかの種まきも引き続きしていかないといけない‥‥。
種から育てる夏野菜、先はまだまだ長い。
というか、ほんまに食べられるんだろうか?
柑橘の皮もどんどん干して焚き付けに利用できるらしい
全然知らなかったのだが、みかんや甘夏など柑橘類の皮をしっかり乾燥させると、薪ストーブの着火の際の焚き付け材として利用できるそうだ。
冬から春先までは様々な柑橘類の旬が続くので、食べた端から干していく。今ははっさくを食べることが多い。
干し椎茸なんかを作るのにも使う乾燥用ネットにポンポン放り込んでおく。
すると2、3日で結構カラカラに乾いたりする。
焚き付けとして使ったらいい匂いがしそう。
本当に焚き付けとして、ちゃんと使えるのかどうかは、自分の目で確かめてみないとなんとも言えないが、とにかく次の冬が待ち遠しい。