薪ストーブ音楽館①「セゴビアの芸術」
寒い冬の夜。薪ストーブが煌々と燃える部屋にテレビは似合わない。
もちろん、部屋を暗くして静かに薪がはぜる音に耳を傾けるのも素晴らしい。
しかし、時には炎のぬくもりを感じながら、じっくりと音楽を聴いてみるのもいい。
そんな、薪ストーブを傍らに置いて聴きたい音楽を紹介する「薪ストーブ音楽館」。今回はこの一枚。
まだ薪ストーブも持っていないので、薪ストーブに合う音楽とかそんな趣旨のことを言える立場ではないが、それでもとりあえずこのアルバムを真っ先に挙げたいと思う。。
というのも、火のともった薪ストーブを前にして、一番始めに聴きたいと長い間温め続けている一枚だからだ。
アコースティックなサウンドの極致ともいえる、ガットギターの等身大の音像が、真の芸術家と言えるクラシックギターの御大セゴビアによって余すところなく表現されている。
テクニックをひけらかすことなく、自然な木の共鳴による生の音がとにかく心地よい。このアルバムが薪ストーブに合わなければ、もう無音で過ごすしかないのではなかろうか。薪ストーブとセゴビアのギター。いまから楽しみで仕方がない。