薪ストーブ始生代119 始生代のおわり
前にも書いたが、薪ストーブのシーズンは9月から次の年の8月まで、となんとなく設定している。
つまり8月が終わろうとしているということは、薪ストーブのシーズンも終わろうとしているということだ。
「薪ストーブ始生代」と、ややおおげさに名付けた薪ストーブ1年目が終わる。
1年目に気づいたこと、感じたことや反省を少し書いておこう。
1.薪ストーブは暖かい
まずなんと言っても、初めて薪ストーブのある冬を過ごしたこと。1年目だから初めてなのは当たり前だが、そこに尽きる。
そして、断言できるとこは、薪ストーブは暖かかったということ。
掛け値なしに暖かい。
そして、家の気密性は、薪ストーブの性能以上に重要なんじゃないか、ということも感じた。気密性を高めた家なら、小型のストーブでも充分部屋を暖められると思う。
我が家は、基本的には気密性が高い家なのだけど、勝手口だけがややすき間があって、そこから暖気が少しずつ逃げていく感じがする。
そこから暖気が逃げなければ、部屋を暖めるのもかなり簡単になりそうだと思うし、また薪の消費も抑えられそうだ。
気密性が完璧なら、むしろ大きい薪ストーブだとオーバースペックになっていたかもしれない。
逆に、古民家などのように、気密性の低い家の場合、大きめのサイズでないと部屋を暖めきれないかもしれない。
本当に、それぞれの家によって最適なサイズは全然違うのだということは、何となく実感として持つことができた。
我が家は、天井が4mほどある高天井の平屋建てで、のべ床面積は100平米ほど。
その条件で、重さ150kgのネスターマーティンs33はちょうどいいサイズだったと感じている。
まあ、というわけで、1年目の、例年以上に寒かった冬を乗りきれたことで、これから毎年、暖房機器は薪ストーブだけで冬を乗りきる自信がついた。
2.見誤った薪の消費量の予測
何度も書いてきたことだが、完全に薪の消費量を見誤った。
初めての薪集めで、必死こいて集めた大量(と自分では思っていた)薪。
「これで2年は持つだろう」などとうそぶいていたが、1年目で綺麗に焚き尽くした。
初めての年に集めた薪はもう全く残っていない。
つまり、素人考えでこれくらいあればいいんじゃないか、という量の2倍くらいは薪が必要だということになる。
↑これくらいの薪は、真冬なら2ヶ月くらいで焚いてしまう(涙)
そして、焚き付けもたくさん必要だ。
厳冬期に入って、24時間焚く日が続いても、朝、澳火から火をおこすときにはやはり焚き付けがそれなりに必要だ。
結局のところ、冬の間じゅう終始焚き付け作りに追われることとなった。
あとは、いついかなるときも、原木を入手できる受け入れ体制を整えておく必要を感じた。
原木はいつ貰えるか分からない。
軽トラ、原木を置いておく場所、そしてよく動く身体。
災害と一緒で「備えよつねに」だ。
さて、そんなこんなで、薪ストーブ1年目はおしまい。
薪集めの真価が問われる2年目がもうすぐ始まる。
ぼちぼち、動き出すことにしよう。