薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ前史35 伐採された庭木を拾って

ある時、仕事で車を走らせていると、ゴミ出しの日だったので、道の角々にゴミが捨てられていた。

まあ、ゴミなのであまり気にも止めていなかったのだが、そのゴミの中でふとあるものに目が釘付けになってしまった。

 

それは庭木を剪定したのか切り倒したのか、とにかく細い枝から腕ぐらいの太さまでの様々なサイズの木の枝がビニール紐でぐるぐる巻かれたゴミだったのだ。

 

①わお、焚き付けに最高じゃないか!

という気持ちと、

②でも、捨てられてるゴミを勝手に拾うのは違法じゃなかったっけ?

という気持ちで揺れ動くこの心。

 

しかし考えるより先に身体が動いていた。

何食わぬ顔で車を近くに停車し、括られたその3束の枝を荷台に積み込み、何事もなかったかのように車を走らせた。

 

とはいえ、切ったばかりの庭木はまだ充分に水分を含んでいるようなので、当分乾燥が必要だ。適当に薪の上に置いて放置することにした。

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焚き付けにちょうど良さそうなサイズから、ちょっとした火力アップ用の太さまで、色々な太さがあって嬉しい。
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ちなみに、先ほど心が揺れ動いた件、つまり「ゴミを勝手に拾うのは違法かどうか」については、明らかに価値が無いと見なされる物については、捨てられているものを拾っても罪にはならないらしい。

これってものすごく微妙なラインだ。

確かに、薪ストーブユーザー以外にとっては、剪定した後の枝には明らかに何の価値もないはずだ。使い道がほとんど思い付かない。枝を使ったアートを作品を作る人には、良いかもしれないが、かなり少数派だろう。

 

しかし薪ストーブユーザーにとってこの手の枝の束に何の価値もないかと言われると、そうではない。切るのがめんどくさいから拾わない、という人もいるかもしれないが、お宝が捨てられているように見える人もきっといるはずだ。

 

まあ、有効活用するからいいですよね。

 いやいいのか?