薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ原生代⑧ ようやく終了、ネスターマーティンの煙突掃除

本当はシーズンが終わったらすぐにした方がいいらしい。

何の話かというと、薪ストーブの煙突掃除のことだ。

 

遅くとも、お盆休みにはまとまった時間がとれるはずだったので、そのときにしようと思っていたのだが‥。

情けないことに足を負傷して7針縫った。

全治10日。

10日間あったお盆休みを文字通り棒に降り、煙突掃除もできずじまいだった。

 

さて、そんな折り。日本列島に台風24号が迫り来る9月末。

台風の雨じまいはとりあえず終わり、同じ機種を使っている近所の知り合いの方から煙突掃除の道具も借りに行けたので、一念発起して煙突掃除をすることにした。


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道具を揃え、薪ストーブ周辺を片付けて、いざ!

 

ちなみに今回の煙突掃除方法は、僕が使っているネスターマーティンについてのやり方なので、他の機種には適合しない部分もあると思う。

備忘録も兼ねて、かなり詳しく載せておくので、ネスターマーティンユーザーの方にはお役に立つかもしれない。特にB-topを使用している方は、たぶんおなじなので、参考になれば幸いだ。

 

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使用するのは、掃除用ロッドとその先端部、そして養生テープ。

さらに、大きいごみ袋とプラスドライバー、煙突に印ができるチョークのようなもの、そして掃除機だ。

 

結構広範囲に煤が飛ぶので、広めに新聞紙を敷く。
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 下準備はここまで。

では早速煙突をはずしていこう。

 

①口元のパーツを上げてネジを外す

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この部分、手で持ち上げるとすぐにパコッと上がる。

そこに2ヶ所、ネジがあるので、ドライバーで外す。

その際、最後にはめるときにネジ穴が分からなくなりがちなので、ネジの位置を上の煙突部分にチョークなどで印をしておく。
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これは下の印の方が目立っているが、下の印は意味がなかった(笑)。上に印をつけよう。

 

そしてネジを外す。
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 簡単に外れるので、なくさないように皿にでも入れておこう。

 

②可動式の煙突を上にずらして、口元の煙突をはずす

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この部分のバンドを、フックを外して上下に捻ると、あっさりはずれる。


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 この小さい煙突パーツにもネジがついている。これをはずさないと煙突を上にずらせない。

ここにも後ではめやすいように、チョークでネジ穴の位置をチェックする。

そして上にひねりながら持ち上げると、ググッとずれる。

そこでその下の煙突をボコッとはずす。
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はい、外れた。
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③B-topの掃除

ここでB-top、つまりバックトップの部分の煤を確認する。
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うーん、結構溜まってるね。

これを掃除機で吸っていく。
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するとこんな感じできれいになった。
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④いよいよ煙突本体の掃除

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さて、いよいよ大本命。メインの煙突の掃除だ。

下から煙突を見上げるとこんな感じ。

それほどたくさん煤が溜まっているようには見えないが‥

 

しかし、ここは焦ってはいけない(笑)。

まずは最初に外した口元の煙突を掃除してみよう。

こいつのことね↓
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ちょっとティッシュペーパーでふくと、煤がとれる。
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やはり煤はしっかりついている。

 

掃除するとこんな感じ。
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掃除用ロッドを突っ込むときれいになった。

 

続いていよいよ上部の煙突掃除だ。
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ロッドに先端部を装着して、煙突にグイッと突っ込む。そこに、ロッドを通す穴を開けたゴミ袋を被せる。

後で気づいたのだが、このロッドを通す穴を上の方に開けすぎると、落ちてきた煤がその穴を通って周囲にこぼれてしまいやすい。

もう少し下の位地に穴を開けてロッドを通せば、煤がこぼれにくい場所からロッドを上げ下げできたんじゃないかと思った。

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養生テープで煙突にしっかり固定する。
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そして右回りにロッドを回しながら上へ上へとグリグリ上げていく。

この際、絶対に左回しにしてはいけない。

なぜかというと、ロッドは右回しでそれぞれを連結、固定しているので、左回しに回すと、ネジがゆるんで、煙突の途中でロッドや先端部分がひっかかって止まってしまうからだ。こうなると、もう素人ではどうすることもできない。業者さんに頼んで煙突を全て分解してもらうしかないそうだ。

ご注意を。

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さて、この青いロッド、1本の長さが1メートルなので、煙突の長さに応じた本数が必要だ。

一本ずつ接続しながら上に上に掃除していく。

うちの家の煙突は4.5mなので、五本目を繋いで半分くらいのところでトップにゴン、とぶつかった。

ここまで一気にあげてしまおう。

 

サラサラの煤が結構な量、落ちてきた。
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さて、一番上までいったら、同じ右回しで降りてくる。降りてくるからといって逆回しに

してはいけない。悲惨なことになる。

 

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先端部が降りてきたら、養生テープをはがして、ロッドを引き抜く。

 

⑤出てきた煤の状態は?

さて、煤の状態は?

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ジャーン。

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袋ごしにさわってみたが、固形物はなく、砂のようなサラサラした煤だけだった。

来年との比較のために、煙突から出たものの重さを計っておいた。
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袋の重さ込みで91gだった。
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これが多いのか少ないのかよく分からない。

来年、もう少しうまく焚けるようになったら少し減るだろうか。

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掃除後の煙突のなかはこんな感じだ。

きれいになったと思う。

 

さて、あとは同じ工程で煙突を元に戻して終了だ。

 

これで安心して今シーズンの初焚きを行うことができる。

 

9月最後の日

 

なんとか9月中に煙突掃除を終わらせることができた。

台風の雨風の音を聞きながらこのブログを更新した。 

 

 

いやー、ホッとした。