薪ストーブクロニクル

食とエネルギーの自給を目指して

薪ストーブ前史21 BESSの野外薪ストーブ

ログハウスの住宅展示場、BESSを訪問した。冬場は多くのログハウスで薪ストーブが焚かれ、来場者が気軽にストーブを触ることができてありがたい場所なのだ。特に、まだ薪ストーブをまともに扱ったことが一度もない人にはオススメだ。結構好き勝手に自由に触らせてくれる。しかし今回の目的は普通の薪ストーブではない。目的はズバリ、野外薪ストーブだ。

BESSには、オーストラリア製のかわいい野外薪ストーブが標準装備されている。

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↑OZ PIG(オージーピッグ)

 

ヤカンなどを置ける調理用のプレートと、ウォーミングシェルフとして使える保温プレートの2枚を同時に使える機能性と、デザインの秀逸さから、人気の高い野外ストーブなので一度使ってみたかったのだ。

 

営業担当の人に「野外薪ストーブとかって触らせてもらえますか?」と聞くと、気軽にオッケーしてもらい、薪を持ってきてくれた。

しかし、ちょっと困ったことに中割り程度の太めの薪しかなくて、焚き付けがない。割りばしが少しだけあったのでそれを駆使してなんとか火を起こす。なかなか難しいぞ。実はこれが人生初のまともな焚き付けだ。これから何度も何度もすることになると思うが、その記念すべき第一回目の焚き付けということになる。

うまく火がつかないので、近くに置いてあった斧で小割りを作ろうとしてびっくり。斧を見てみるとチェーンソーで有名なハスクバーナの斧だったのだが、恐ろしく重くて、まともに持ち上げることすら困難だったのだ。

たぶん4kgぐらいあったんではなかろうか。とにかく、振り上げても、立てた薪にまともに当たる気配がない。それどころか、薪をかすめて自分の足に斧が向かってくるかのようだ。怖いぢゃないか。

 

というわけで、斧で割るのはあきらめて、薪の皮をはいだり、ささくれだったところを向いて火にくべ、なんとか巡航運転に持っていった。

 

ただ火を着けただけだったが、なかなか難しいということを思い知った。

火がついたら、その火でお湯を沸かし、コーヒーをいただいた。薪で沸かしたお湯でコーヒーを淹れると美味しくなる、という都市伝説を聞いていたが、都市伝説ではなくまぎれもない真実だと思った。実にうまいコーヒーだった。これは一体どういう理由だろうか。薪で沸かしたお風呂に昔よく入っていたが、あのお風呂は身体がいつまでも冷めなくて本当に芯から温まったように記憶しているが、それと同じだろうか?

とにもかくにも、ごちそうさまでした。