薪割りをしていると・・・
薪割りをしていると、時々村のおばあちゃんが声をかけてくる。
「きれいに積んであるなぁ、にいちゃん。やっぱり捨てるのももったいないしなぁ」
「ええ、そうなんです」
「毎日焚くとたくさん薪がいるからなぁ。風呂焚くんやろ」
「いえ、これは暖房用なんです。薪ストーブに使うんです」
「そうけー。暖房に?」
「はい、だからたくさん割らないと」
こんな感じだ。
実家のある集落は昔から続く農村だ。風呂焚きはほとんどの家で薪を利用していたし、今でも薪で風呂を焚く家は残っている。
しかし、薪ストーブ用の煙突を見ることはない。薪ストーブはまだこの集落にはやってきていないのだ。我が家がこの集落の薪ストーブ第一号のようだ。