よく晴れた朝。
村の寄り合いで仕入れた情報を頼りに、樫の倒木現場にやってきた。
お、ここか。
左手は緩やかな崖。
右手は鹿避けのフェンス。
そして農道を完全に埋め尽くしているとおぼしき樫の木。
もう少し近づいてみよう。
なるほど、こいつか。
ミッションとしては、こいつを取り除いて、奥の田んぼまで農道を繋げることだ。
僕のチェーンソーは、バーサイズが14インチ(35cm)なので、あまり大木になると手に負えない時もあるのだが、こいつはなんとかなりそうなサイズだ。
かなり傾いてはいるが、根はついているので、葉は枯れず、まだ木は生きている。
さて、どこから手をつけるか。いきなり根を切ると、上向きに伸びた枝が多すぎてどっちに転がるか分からない。
ここはとりあえず全貌が把握できるようになるまで、肉を落としていこう。
と、チェーンソーでおもむろに切り始めたら‥
即行で喰われてるやんけ(笑)。
やはり、あちこちに枝が掛かっているので、どっち向きに力が働いてるのか複雑でよく分からない。
まあ、しかし持ってきた手ノコでギコギコしたらすぐに救出できた。去年は、くぬぎの倒木処理のときにチェーンソーが喰われまくって、散々こねてしまって、バーを曲げたりチェーンをダメにしたり‥
チェーンソーが喰われても無理に引き抜こうとしたらすぐにバーやソーチェーンがダメになるので、静かにそっと救出しなくてはいけないと学んだのだ。
さて手の届く場所の枝を一通り落としてしまう。
最初がこれで、
作業終了時がこれ。
ようやく倒木の全貌が見えてきた。
もう少し作業をしたいところだが、時間もないので今日はこの辺で撤収することに。
伐った枝などを集めて。
トラックに載せる。
家の木材置き場にとりあえず積んでおこう。
まだまだ、たくさん原木が確保できそう。
帰って植物図鑑で調べてみた。
樫の木ということだが、樫の木にも数種類あるみたいだ。こいつは、何樫?
うーむ、白樫かあら樫なんだよなー。
図鑑で調べてもよく分からなかった。白樫の可能性の方が高そうだけど。
まだ枝払いを始めたばかり。
つづく。