薪ストーブ始生代111 倒木処理の依頼が来た。そしてチェーンソーのバーの曲がりについて
僕の暮らす村は、住民のほとんどが先祖代々の田畑や山を持っている。
で、その田畑や山の木を切ってほしいという依頼が時々僕のもとにもくる。
チェーンソーで薪作りをしているので、話を持ち掛けてくれる方がおられるのだ。
これは薪ストーブユーザーとしては本当にありがたい話だ。
先日も近所のおっちゃんがやってきて、「公園の下にあるわしの土地の木が倒れて、隣の敷地に侵入してしまってるから、切ってほしい」と依頼があった。
もちろん、伐採した木は薪にしていいとのことなので、喜んで切りにいくことにする。
ただ、ここでひとつ問題が・・・。
今、実は愛機チェーンソー(シングウ社製)のバーが曲がっていて真っ直ぐ切れない状態になっている。使えないことはないのだが、だんだん切り口が斜めになっていく。
立ち木を切ったり、胸高直径が太い木を処理するときはちょっと不安がある。
バーの曲がりをなんとか写真に撮ってみたのだが、分かるだろうか?
先の方がかなりクニャッといってしまっている。
これは去年の冬にくぬぎの倒木を必死こいて片付けていたとき、何度か大木にバーを喰われて、引き抜く方向を間違えて曲げてしまったものだ。
昔の記事にそのことを詳しく書いているので、よかったら下のリンクも覗いてみてほしい。
薪ストーブ始生代48 茶畑山でくぬぎの倒木退治①~まずは一本 - 薪ストーブクロニクル
慣れない倒木処理に緊張しまくって失敗したのだが、何事も経験なのでまあ前向きに捉えている。しかし、曲がったバーでやれるのか?
今回のターゲットはこいつだ。
画像が90°傾いているわけではない。
最初からほぼ地面に着いている倒木なのだ。
根本の部分はこんな感じ。
隣のおっちゃんは
「チェーンソーの調子が悪いなら、わしのを貸すよ」
と言ってゼノアの古いチェーンソーを貸してくれた。曲がったバーのものでやるよりは、と思ってありがたくお借りして、目立てしてガソリンとオイルを入れてさて使ってみようと思ってエンジンをかけた。
もしかしたら、かなりの古さなのでエンジンが死んでるかもしれないなぁと一抹の不安を抱えながら・・。
しかし、
「ぶるるるるん」
とチェーンソーは動き出した。
「こ、こいつ、動くぞ」
しかし、いざ切ろうと思ってエンジンをふかすと、恐ろしい色の排気ガスが出てきて、息ができなくなった。
排ガス規制がなかったチェーンソーなのか、それとも根本的に壊れてるのか?
無理矢理息を止めていくつか枝を払ってみたが、切れることは切れたが、息を止めて作業なんて危なくてダメだ。
貸してくれたおっちゃんには大変申し訳ないが、これは使わないことにして、こちらも不安なのだが、バーの曲がったシングウのチェーンソーで処理することに。
まあ、立ち木を伐倒するわけではないので、真っ直ぐ切れないだけでさほど危なくなかった。
処理した木のうち、細い枝はまとめて棚にして置いて、薪にできそうな太い玉だけ持って帰った。
細目の木を一本切っただけなので、できた玉もこれだけ。
あっという間に作業終了だ。
後日、家でこの正体不明の木を薪割りしたが、比重もそこそこあるのか、重量はずっしりしているのになかなか割りやすくていい木だった。
こんな感じの素直な繊維の木だった。
おまけの畑ネタ
5月の間、ぼちぼち収穫が続いていたイチゴも、そろそろ終わりが見えてきた。
ランナーから増殖する株で来年もイチゴ三昧の日々が楽しめるようにもう少ししたら準備をする予定だ。
ある休日、最後の大漁収穫になったイチゴを、焼いたクレープにのせて食べた。
クリームチーズと練乳を添えて。
感無量だ。
畑では、スナップえんどうや実えんどうが終わりつつあり、玉ねぎの収穫が始まっている。
ニンニクとジャガイモがそのあとにひかえている。
それが終われば、いよいよ夏野菜の登場となるはず。今年は自家採種した種も購入した種も、芽は出したのだが、温度が足りずに大きくならない。
夏野菜がこれからどうなるか、ちょっと不安だが、まあ何事も試行錯誤だ。
ようやく本葉が出てきたきゅうり。
今日も雨。
期待と不安を抱えつつ、季節は梅雨へと向かっている。