リンカーンの斧の逸話について考える
「もし木を切るのに8時間与えられたら、斧を研ぐのに6時間使うだろう」
斧使いや薪割りの業界?では有名なこの格言。
アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの言葉だ。
これは一般的には、
「何事も始める前の準備が大切だ」
という意味の格言として知られているが、実際に木の伐採現場に当てはめてみるとどうなるだろうか?
なんとなく、斧を6時間も研いでから木を切り始めたのでは、いくら鋭利な斧に研げたとしても作業の効率が悪いんじゃないかと思うが…
実際、ネット上でも、六時間はいくらなんでも長すぎるとか、リンカーンは頭がおかしいんじゃないかとか、結構ボロカスに書かれてたりするが、たぶんそういうことではないのだろう。
例えばチェーンソーで切るなら、木を切りながら頻繁に目立てをするので、チェーンソーの実働時間が2時間ぐらいということも十分考えられる。5分切ったら15分目立て、ということを繰り返してみたら、ものすごく効率がいいかもしれない。
まあ、これは極端だとしても、チェーンソーは使用前と使用後にきちんと目立てをしておくと、いつだってきちんと応えてくれる。
単純に斧やチェーンソーを使うとき、余裕がなかったり準備がいい加減だと、効率が悪かったり、ろくなことが起きなかったりするものだ。
なにごとも余裕をもって。特に斧やチェーンソーみたいな非日常のものを使うときはなおさら。
まあ、そういうことにしておこう。