薪ストーブ前史33 雨の降る週末はチェーンソーの目立て
雨が降る日は、外での薪割り作業ができない。そんな日はちょっと時間をかけてチェーンソーの目立てをしてみる。
そもそも父が使っていたバーサイズ30㎝の電動チェーンソーが家にあった。はじめてチェーンソーというものをまじまじと見たわけだが、そんな電動チェーンソーでも獰猛で恐ろしげな危険物に見えて仕方がなかった。まあ、もちろん使い方を間違えれば、そんな小型チェーンソーでも充分危ないわけだが、それでも玉切りをするアイテムとしてはかなりかわいい部類に入るのだと思う。
その初めて使った電動チェーンソーは、シンダイワというメーカーのものだった。マイペッカーという謎の名前がついた真っ赤なチェーンソー。バーサイズより大きい直径40㎝クラスの栗の玉切りに活躍したが、今年の正月に栗より硬い楢などの広葉樹と本気の対決している途中、突然息を引き取った。
立ち止まって悲しんでいる余裕もなかったので、近所の農機具屋さんの新年最初の営業日の開店時間に合わせて来店して、チェーンソーを購入した。
ドイツの有名なメーカーであるスチール社のチェーンソーを目当てに買いに行ったのだが、なぜか店を出たときは「シングウ」という謎の国産メーカーのチェーンソーを手にしていた。
選んだ決め手となったのは、近くの取扱店で一番きちんとメンテナンスをしてくれる機種だったということだ。スチール社のものは直せないので、すぐにメンテナンスしたり、部品の交換ができない。ということだったので、そこのお店できちんとメンテナンスがしてもらえる機種だったシングウのバーサイズ35㎝のチェーンソーに決めたのだ。トラブルが起きたときにちゃんと直してもらえれば、どんなチェーンソーでも玉切りぐらいできんだろ、くらいの認識だ。
実はスチールのチェーンソーの中でも、バッテリーチェーンソーを狙っていたのだが、取り寄せになってすぐに使えないというのも理由のひとつだ。STIHLのMSA120 C-BQという機種はバッテリーと充電器付きで39800円という信じられない価格で販売していた。もうこれしかない、と思って買いにいったのに、なぜかシングウ。SVK346Dというもの。排気量は34ccとなかなかの馬力なのに4.0kgと非常に軽くて扱いやすい。
真っ赤なチェーンソー。とても気に入っている。時々チェーンブレーキを無視して回り始めることもあるけど、基本的になんでも切れるし、直径60㎝に迫るような木でも玉切りできたので、満足している。
↑明らかにチェーンソーより巨大な玉でもこの通り一刀両断だ。
そんなお気に入りを雨の日にせっせと目立てしてやる。ハスクバーナの目立てゲージを使って丁寧に刃を整える。正確に30°の角度で。
雨の週末はチェーンソーの目立てをして過ごすのだ。