薪はケチャップみたいなもの。貰えないときは全然貰えない。貰えるときはドバドバ貰える。
日本を代表するフットボールプレイヤーの一人、本田圭佑がかつてこんなことを言っていた。
ゴールはケチャップみたいなもの。出ないときは全然出ない。出るときはドバドバ出る。
これは、まさに原木を探し求めてさまよう薪ストーブユーザーにも当てはまるように思う。
あくまでも個人的な体験としてだが、薪を集めはじめた2016年の秋(ちょうど1年ほど前のことだ)からしばらくの間、玉切りの針葉樹や乾燥薪、原木などを立て続けにいただける機会に恵まれた。
数ヵ月間でおよそ2トンから3トンほどの薪を集めることができたのだ。
それが春になってパタリと原木を入手することがなくなった。
以前からいただけることになっていて、まだ運べていないものをせっせと運んで薪割りなどに勤しんではいたものの、新たに入手する機会には、全くと言っていいほど恵まれなかった。
そう、ケチャップは突然出なくなったのだ。
およそ半年ほど、全く原木を手に入れる機会がなく、それでもやがて手にすると妄想している薪のために薪小屋をせっせと作ったりしていた。
そしてこの10月から11月にかけての薪フィーバーの季節がやってきた。
自由に持っていってもいいと言われた神社の裏の倒木は、何トンあるか分からないほど莫大に倒れているし、茶畑山には、好きに伐ってもよいと言われている立ち木や倒木が無数にある。
そう。
今まで、ひっくり返しても振りまくっても全く出なかったケチャップが、またしても突然ドバドバ出始めたのである(それが言いたかっただけのような気が・・・)。
それでも、伐り出しも、薪運びも、薪割りも、乾燥も、薪運びも、全てコツコツコツコツ、少しずつだ。たくさん木があっても、やることは変わらない。
次の冬のため、その次の冬のため、今日もコツコツ薪と向き合うだけだ。
それこそが、薪ストーブを導入した大きな魅力の1つなのだから。
また、ケチャップが出なくなる事もあるだろう。それでも腐ることなく、コツコツ目の前の作業に励むだけだ。