薪ストーブ前史26 喫茶店ロング玉を割り終える
正月に知り合いの喫茶店でいただいて、ボチボチ割っていた80㎝のロング玉?半割り?の木材。
2月までに、チェーンソーで全て40㎝以内の長さに切り揃えておいたのだが、そこからなかなか全部を割り終えることができなかった。なんといっても数が多い。そして、カラカラに乾燥していて、めっちゃ手強い。
しかし、そろそろ春が近づいてきた。ということは、薪割りばっかりしている場合じゃなくなってしまう。どういう事かと言うと、夏野菜の作付が始まる季節なのだ。
トマトやキューリ、ナスにオクラ、ピーマンや唐辛子など、夏の暑さを乗りきるための野菜を作るため、土起こしをそろそろ始めなければいけない。
もうそろそろ割り終えねば!
ということで割って輪って割りまくった。
そして全部割ったら、裏の薪棚がこうなった。薪棚といってもただ積んだだけだが(汗)。
いやー、多くても全部で1.5立米くらいのものなんですけどね。それでもこれだけの木をポンといただけるなんて、なんて素敵なお年玉だったんだろうと、つくづく思った。
この薪は割った瞬間からすでに含水率が20%を切っているカラカラの薪なので、次の冬の即戦力となってくれるはずだ。
よし来い!
早く来い!
次の冬!!
ど根性水仙
実家の庭に水仙が咲く季節になった。
昔からなんとなくこの花が気になっている。好きというほどではないのだが、なんとなく気になる、というレベルだ。
そもそも花には全然詳しくないし、名前もほとんど知らない。さらに言えば、薪割りを始めるまで、樹種だってろくに知りもしなかった。というか全く興味がなかった。それが、薪割りを始めた今となっては、「木材樹皮図鑑」なんていうマニアックなものが欲しくなっているのだから、自分でも呆れてしまう。
さて、話を戻して、面白い、というか可哀想な水仙をみつけた。
掘り忘れて打ち捨てられた球根からでた芽が花を咲かせたのだ。
もっと接写してみる。
分かるかな?つくしが生える土からむき出しの球根。そこから茎が延びて花を咲かせている。
可憐なイメージもそこはかとなく漂う水仙だが、結構根性があるじゃないか。
夏野菜の播種①(トマト、ナス、万願寺)
薪ストーブと全然関係ない話で恐縮だが、夏野菜の種まき第一弾をした。このブログのコンセプトは食とエネルギーの自給を目指すことだ。エネルギーの、それも暖房の部分に関しては、石油エネルギーではなく薪を使うということで自給の第一歩を踏み出したが、食に関してはまだ手付かずの状態だ。そんな食の自給に向けた最初の一歩をようやく踏み出せた。それが、夏野菜の種まきだ。
品種によっては2月から3月のかなり気温が低い時期に種をまかないと、真夏のベストシーズンに収穫できなかったりするので、なかなか時間がとれなくて焦っていた。3月の終わりにちょっと遅ればせながらではあるが、種まきすることができた。
農業の世界で種まきをすることを「播種(はしゅ)」という。専門用語っぽくてかっこいいので?タイトルに使ってみた。しかし、夏野菜を種から育てるのは、実はこれが初めて‥一体どうなるのか、不安と期待でいっぱいだ。というか、ほぼ不安でいっぱいだ(笑)。
まだ集合住宅に住んでいるので、目下のところ畑なしの生活だ。なのでベランダでの作業となる。これが狭いので結構腰に来る。気を付けないといかんなぁ。
まず、豆腐などの空きプラケースをいくつか用意してそこに腐葉土を入れる。上の写真は筋を入れてそこに2㎝ぐらいの間隔で一粒ずつ撒いて、上からさらに土をかぶせて水やりをしたところだ。
今回撒いたのは、トマト三種類と青ナスと万願寺唐辛子だ。トマト三種類は、大玉のマーマンドという品種と、イエローミニトマト、そしてブラジルミニというミニトマトだ。
青ナスというは、こんなナスだ↓。
馴染みのない品種だとは思うが、意外と実が柔らかくて美味しいのだ。日本の昔からの在来種なので大事に育てたい。
四月の愚か者
今日は四月の愚か者。
日本で、世界で、愚か者たちが踊り、はしゃぐ。
あるものは札束を握りしめて化学プラントを動かし、あるものはデスクトップをにらみながら悪態をつく。
あるものは未来へとかかる橋を焼き落とし、あるものは過去を都合よく書き換える。
愚か者たちがまたやってるぞ。
性懲りもなくやっている。
神様になった気でやっている。
ドローンを操り、豪華客船を操り、学園を操る。
種子を操り、生殖を操り、宇宙の摂理を操る。
きっと操るつもりで操りそこねて、失敗するだろう。
それも嘘で固めて誤魔化すだろう。
正直者が携帯電話の爆発に巻き込まれて死ぬ。
その遺体は焼かれ、灰になり、田畑にまかれる。
苗が植えられ、稲が育ち、米が実る。
残り少なくなった農夫たちが収穫への感謝をささげるだろう。
その風景全てを大型重機がのっぺらぼうに塗りつぶす。
塗りつぶす。
塗りつぶす。
四月の愚か者たちが今日も世界のバランスを少しずつ、しかし着実に崩していく。
それはジェンガか、黒ひげか。
ドミノ倒しの会場に紛れ込んだ酔いどれソーリ。おっとあぶない、気をつけて。カードゲームとご一緒したまま地球儀を壊しちまうよ。
四月の愚か者たちの胃袋を充たすのは、正直者の農夫たちの米だ。
正直者の農夫たちを温めるのは、素朴な薪ストーブだ。
陽気な農夫たちは、世界が壊れゆく姿を見ながら、それでも今年も種を蒔くだろう。
それなら俺は薪でも割ろう。
世界が壊れゆく姿を見ながら、それなら俺は薪を割ろう。そして、ほんの少しずつ種を蒔こう。正直者の農夫を真似て。
今日は四月の愚か者。
今日は四月の愚か者。
今日は四月の愚か者。
そんなことをうそぶく
今日はエイプリルフール(四月の愚か者)。
薪割り斧、最初の一本におすすめのフィスカースx25
はじめて薪割り斧を選ぶとき、色々調べた結果、3択になった記憶がある。
①グレンスフォッシュ(スウェーデン)
②ヘルコ(ドイツ)
③フィスカース(フィンランド)
ざっくり特徴を書くと、まず①②③の順に価格が下がる(笑)。グレンスが一番お高くて2万円前後、ヘルコは1万2千円前後、フィスカースが8千円前後だ。
そして斧のタイプは、①と③はヘッドスピードとコントロールで割るタイプ、②がエラの張った斧頭の形と重さでまっぷたつに叩き割るタイプだ。
まず第一印象。見た目だけで選んだら、絶対①だと思った。だって文句なしにカッコいいからね。でも、高いし、すぐには手が出なかった。
インターネットで調べていると、②の方が力のない自分には向いているんじゃないかなぁと思うようになった。だって力を入れずに振りおろすだけで「パッカーン」と割れて二つになった薪が10mぐらい吹っ飛んでいくって書いてあるからね。これならできそう、と思ったわけだ。
そんなわけで②のヘルコ・スプリッティングアックスにだいぶ気持ちが傾いていたところに新しい情報が朝一番で飛び込んできた。これは何度か書いている事だけど、木の柄の斧を薪割り初心者が使うと、ミスヒットして柄の部分を玉に当ててしまって手がビリビリしびれる事がよくあるらしい。そしてビリビリのミスヒットを何度も繰り返すと、結構簡単に柄にヒビが入ることもあるらしい(大丈夫なものも、もちろんある)。それと、吹っ飛んでいった薪が車に当たったり人に当たったり、結構危ないらしいので、妄想癖のある僕としては、変な想像をしてしまって怖かったというのもある。新車やベイビーに当たったらどうするんだetc.etc.
それなら斧使いに慣れるまで、丈夫なことで知られるグライスファイバー製の斧、フィスカースを使って薪割りを覚えよう、くらいの軽い気持ちで選んだ。去年の12月頃の事だ。
そしてフィスカースFISKARSのX25をチョイスして四ヶ月が経過した。冬の間に5立米ほどの木を薪割りしたので、その感想や注意点などをお伝えしたいと思う。
↑直径40㎝クラスの玉もこの通り。
フィスカースにはメインの薪割り斧としてX25とX27の2つがラインナップされている。身長170㎝くらいならX25がよくて、180㎝を超えるような体力に自信のある人はX27をチョイスすると良い、と説明があった。が、実はこの2種類の斧の斧頭は同じ重さである。何が違うのかというと柄の長さだ。X25は70㎝、X27は90㎝となっている。この長さの違いは大きいらしく、両方使った方の感想では、X27は重すぎて疲れる、というものがいくつか見られた。この20㎝の違いで大きく変わるみたいだ。比べたことがないのでなんとも言えないが。
そんなわけで短いX25を選んで薪割りを始めたんだが、短い方でも始めはめっちゃ重く感じた。重くて狙ったところに当たらず、何度か足に当たりそうになった。正しい薪割りフォームを調べて、安全に振り下ろすようにしたが、それでもコントロールがつかず、真ん中に当てられなかった。そもそも、怖くて全力で振り下ろすことすらできないのだ。
もし試し割りでこの斧を試していたら、「こんなに重いのでは薪割りができないや」と早合点してもっと軽いものを選んでいたかもしれない。しかし、1ヶ月も振っていると重さには慣れる。少し重いな、と思ってもすぐにコントロールもついてきて、狙ったところに落とせるようになってくる。そして数ヶ月斧を振った感想としては、ミスヒットしても全然びくともしないし(5,6回ミスヒットした)、かなり硬い玉でも頑張れば割れるし、申し分のない斧だということが分かった。そして黒とオレンジのデザインにもだんだん愛着が沸いてくる。
丈夫で割りやすいいい斧だ。しかも安い。最初の一本ならこのフィスカースX25が本当におすすすめだ。
薪割りに慣れてきた今、もう少しパワーがあるX27が欲しいなーと思ったりもする。乾燥が進みすぎた玉はかなり頑固で、X25では時間がかかることがあるからだ。
おすすめといえば、このフィスカースのおすすめポイントがもうひとつあって、それは研ぐのが楽だということ。専用のシャープナーは、誰でも簡単に研ぐことができて、しかも価格も驚くほど安い。安ければいいというものではないが、失敗なく簡単に研げるというのは初心者には嬉しい。
ちょうど季節は春。あなたもフィスカースX25で快適な薪割り生活をスタートさせませんか?
僕は、夏野菜の準備が始まっているので、薪割りに時間が割けないのがつらいところだけど・・・
※フィスカースの斧に関してはこちらものぞいてみてくだされ。
FISKARS X25偏愛①やっぱりグレンスフォシュの方がいい? - 薪ストーブクロニクル
FISKARS X25偏愛②フィスカースの斧頭と専用砥石について - 薪ストーブクロニクル
FISKARS X25偏愛③お気に入りのX25とX7 - 薪ストーブクロニクル
当blogの薪ストーブ関連の記事に関しては、以下のサイトを見てください。
薪ストーブ前史25 薪ドミノ
極太乾燥玉を割りながら、ちょっと遊んでみた。
これはもらってきた玉の中でも最も直径のでかいものだ。心してかかることにした。
とりあえずど真ん中に全力で打ち込む。
実に爽快。気持ちよく割れる薪割りは、本当に精神衛生上よいと思う。
さてその玉をまずこんな感じで
四等分。
そしてさらに
八等分。
さらにさらに
十六等分。
あ、手がすべった‥
並べた薪がドミノ倒しのように倒れていってしまった。こんな遊び方もできるんですね。
その後、精力的に割りまくり、この玉ひとつでこれだけ薪ができた。
薪割りって楽しいですなぁ。
薪ストーブ前史24 極太乾燥玉を割りまくる
極太乾燥玉を運び込んだ。とはいえ、全部ではない。3往復ぐらいしたが、まだあと半分ぐらい残っている。うまく割っていけたら、いつか全部運び込むつもりだが、とりあえず割る。まず割る。
薪割台に玉をセットする。
これは相当割りごたえがありそうだ。早速フィスカースを手に気持ちを整える。
さてどうやって割ってやろうか。たまらなくワクワクする瞬間だ。しかしこの玉、よく見ると薪割台よりもデカイ。本当に割れるのだろうか。
まずど真ん中に思い切りヘッドスピードを乗せて全力で叩き込んだ。
難なく真っ二つ。あれ、余裕で割れるなぁ‥
そしてさらにもう一太刀。
これはいける。
その後、短いこの薪の長さに合わせた太さになるまで根気よく割り続ける。
このひと玉でできた薪の量が以下の通り。
分かりにくいかな?反対から見るとこんな感じ。
かなり細かく割ったので、焚き付けはじめの小割りとして活用したいと思っている。どうなるかな?