青ナスの歴史~今までの歩み&ついに種取り完了
青ナスは今年の3月の末に種を蒔いて、20日後に芽が出た。
そして5月に畑に苗を定植して、
8月にようやく収穫。
思えば長い道のりだった。
しかし、夏野菜は収穫して終わりではない。
うちの野菜はF1ではなく、固定種と呼ばれる、種取りのできる種なので、来年のために一通り種取りをしてきた。
そして、青ナスだけはこんなに寒くなったのにまだ種取りができていなかったのだ。
それには深い理由がある。
ナスは種を蒔いてから収穫するまでも、長い長い時間がかかるのだが、種取りをするためには、実った果実を、さらに何十日も収穫せずに放置して、完熟させないといけないのだ。
その完熟したナスをさらに日陰で追熟させ、ぶよぶよし始めたら、ようやく種取りオッケーのサインなのだ。
これがその貴重な種取り用の果実。
これをさらに手で皮を破らないようにしっかり揉みこむ。
するとぷよぷよになって種が果肉からはがれやすくなるのだ。
ほらこの通り。
そしてそのナスを切って種を取り出していく。
スプーンで取って水にさらす。
なんだかナスの漬け物のような匂いがする。
かなり発酵しているのだ。
種は発酵させることで熟成が進むので、いい傾向だと思う。
さて、その種を水で何度も洗うときれいになっていく。
浮いた種は、充実していないので発芽しない。
取り出してしまおう。
沈んだ種にもかなり未熟そうなものがたくさんある。
それらも、取り除く。
ひとつのナスからこんなにたくさん種がとれた。
これを天日乾燥して、保存しておけばいいはず。
本当は一本だけでなく、種取り用にたくさんのナスを用意して、種取りした方がいいに決まっているのだが、気がついたらこのナス一本しか枝に残っていなかったので仕方がない。
うまく発芽してくれたら嬉しい。
とまあ、これで正真正銘、夏野菜の種取りはすべて終了だ。
いつまで夏野菜?
もう最低気温は1℃とかになっているぞ。
さあ、今日も朝からストーブに火を入れよう。
薪ストーブ始生代44 栗の木の枝のお片付け②~悲劇のチェーンソー
前回からのつづきだ。
家の近所の空き地の栗の木の枝がボキボキに折れたので、枝を貰いがてら、片付けに行った。
一通り、貰うものと、その場で焼いてもらう葉っぱつきの小枝に選別して、後日それらを取りに行った。
こんな風に大振りの枝を集める。
さすがのフィスカースの枝切りハサミでも、直径10㎝前後の枝は歯が立たない。
これらは自作の玉切り用の馬にのせてチェーンソーでほどよい長さに切ることにする。
そして、こっちはフィスカースのハサミで切断できるサイズの小枝。
栗の木、というのがやや引っ掛かるが、とりあえず、なんでもありがたくいただこう。
小枝を先に短く切断する作業を終えて、次に太枝をチェーンソーで切ろうとしたときに悲劇が起きた。
ガーン。
チェーンソーのチェーンが外れた。
しかもチェーンが曲がっていてバーの溝に填まらなくなっている。
つまりご臨終ということだ。
いきつけの農機具屋さんでも、これはダメだねぇ、と言われたので、仕方なく新しい物を購入した。
作業も終わらず、残念なこと、この上ない。
どうしてチェーンがダメになったのか。
おそらく以前、広葉樹の太い原木に挟まれた時に無理矢理引っこ抜こうとして曲がったものと思われる。
やれやれ。
薪ストーブ始生代43 栗の木の枝のお片付け①~栗の枝ってはぜるの?
地面に大量のイガ栗。
栗拾いにやって来たわけではない。
近所で栗の木が派手に折れたので欲しかったら持って帰っていいよ、と言われて、もらいに来たのだ。
とは言え、完全に折れたわけではなく、大振りの枝が何本も台風で折れて、そのままになっていたらしい。
フィスカースの太枝切りばさみを持って、現場へ行く。
確かに、薪割りが必要なほど太い枝は少ししかなく、ほとんどは焚き付け用の細枝だ。
ここで少し心配な事が、というか疑問が沸き上がる。栗の木は細い枝でもはぜて危ないのだろうか?
焚き付けは扉を開ける機会が多いので、ひょっとしてパチパチはぜて危ないのではなかろうか?
それとも細い枝なら問題ないのだろうか?
現場を見て回りながら、そんなことを考えた。
まあ、ただ、栗だからいりません、とかそんな贅沢な事が言える立場でもないし、今後もそうやって声をかけてもらうためにも、貰えるものは貰っておくべきだし、もらった現場をなるべく綺麗にしておくのも大事だろう。
田舎暮らしにとって、ご近所付き合いは生命線なのだから。
さて、そんなわけで、片付けを兼ねて、というくらいの軽い気持ちで現場を
①焚ける太さの枝
②細かすぎる葉っぱつきの枝
に分けて、①もらって帰って、②をひとまとめにかためて置いておくことにした。
細かいものは、全部その場で燃やしてしまうのだそうだ。
とりあえず、そうやって選別したところで、時間がなくなったので、一旦家に帰った。
あとは、太いものをチェーンソーで切って車に積めるサイズにして持って帰るだけだ。
薪ストーブ始生代42 焚き付けのスタートに杉の葉っぱを使ってみる
田舎ならどこでも手に入る?杉の葉っぱ。
昔から、風呂焚きなどでよく使われていて、僕も子供の頃、よく使った記憶がある。
葉の先が、まるでブリーチやドライヤーで酷使されまくった長髪の枝毛のように、非常に細かく枝分かれしているので、あっという間に火が着く。
天然の着火材として非常に優れている。
ただ、薪ストーブでの使用ということに関しては、新聞の代わりになってよく燃える、という肯定的な意見と、煙が出るのでよくない、という、否定的な意見と二通り目にした。
しかし、まあ、家の回りのどこででも手に入るという点はかなり魅力なので、新聞の代わりに、着火に使ってみることにする。
普通に井桁に組んだ焚き付けに空気の通り道にこの杉の葉っぱを配置してマッチをする。
葉っぱにすぐ火が着き、しかもそれなりに長い時間燃えてくれるので、
回りの木にも火が燃え移った。
楽勝で着火成功。
つかう葉っぱが少なすぎたりすると、すぐに燃え尽きてしまって失敗することがあるので、この辺は慣れだと思う。
煙が多いか、という点に関しては、炉内は特に気にならなかった。
煙突から出る排煙もほぼ変わらず。
まあ、新聞紙で着火しても煙突の先から燃え残った新聞の切れ端が飛び出していったりすることもあるみたいなので、こちらの方がいいのかも。
まあ、いずれにしても、こういうのんびりした着火は田舎ならではかもしれない。
もし街中に住んでいたら、もっと煙や臭いにシビアにならざるを得ないので、市販の着火材のお世話になっていただろう。
このあたりは、ケースバイケースでもあり、好みの問題でもあるので、一概にはなんとも言えない。
ただ、我が家の環境は、お隣さんが
「まだ、煙突から煙が出ないね。煙が出るのを楽しみにしてるのに」
とおっしゃってくれるような、おおらかな環境なので、非常に気が楽なのはありがたい。
なにしろ、もうすでに焚いているだから。
焚き付けの時に少しだけ煙が出ているはずだが、それとて、お隣さんには分からないくらいの煙なのだ。
しかも、あちこちの田畑で野焼きのようなものをしているので、薪ストーブから発せられる臭いなど全く分からない(はずだ)。
薪ストーブを楽しむために、環境はとても重要なのだろう。
後で改めて調べてみた。
杉の葉っぱ、おおむねプラス意見が多いみたいだ。
代表的なものが、かわはらさんのブログ。
杉の葉は最高の焚きつけ材 ( 住居 ) - 春夏秋は冬を待つ季節 - Yahoo!ブログ
そして、まさかのAmazonでも杉の葉っぱが販売されていた!
さて、針葉樹の葉っぱは杉だけでなく他のものでも良いみたいだ。
特に松葉は、油脂分が含まれていてよく燃えるらしい。
檜の葉は、パチパチと情緒的な音を立てるそうだ(はぜるわけではないようだ)。
どちらも、近隣の森にいくらでもある。
今度取りに行って、試してみよう。
薪ストーブ始生代41 ネスターマーティンS33の朝の熾火
ネスターマーティンS43という最高クラスの出力の薪ストーブで、朝に熾火が余裕で残っている、というブログの記事を昔よく読んだ。
少ない空気でゆっくり燃やすネスターマーティンは、そもそも熾火が朝まで残りやすいので、空気をギリギリまで絞ることなく、熾を保つことができるとか。
しかしそれはやはり炉内の容量も大きく、そして重いぶんだけ冷めにくいという、大きい薪ストーブの特長なんだろうなぁ、さすがにS33では小型だから熾を残すのは難しいだろうなぁ、と漠然と想像していた。
まあ、あまり重視していなかったというか・・・。
しかし、実際に使い始めてみると、全然意識せずに寝る前に少し大きめの薪を入れるだけで、朝まで余裕で熾が残っているのである。
これは朝六時の炉内の様子。
火かき棒でツンツンすると、赤々とした熾が灰の中からどんどん出てくる。
薪ストーブ自体も、触れるくらいの温度ではあるが、まだしっかり温かい。
最後に薪を入れたのは夜の11時ぐらいだった。しかし、熾を残そうと思ってぶちこみまくったわけでもないし、ギリギリまで空気を絞ったわけでもない。
そもそも空気を絞りすぎると燃焼が悪くなって煙突が汚れやすくなるらしいので、あまり絞りすぎないようにしている。せいぜい目盛りでいうところの「2」くらいまでしか絞っていない。
それでもこれだけ残っているのだ。
後日判明するのだが、なんと寝る前に入れた薪が針葉樹だけであっても、翌朝まで熾が残っていたことがある。これにはさすがに驚いた。
ネスターマーティンが伊達に針葉樹の使用を推奨しているわけではないのだ。
さて、せっかく熾が残っているので、まださほど寒くない朝ではあるが、焚き付けをしよう。
こんな感じで残っている熾を真ん中に集めてきて、木を組んでいく。
いつもほど木の量は多くない。適当に割り箸や木っ端を配置しつつ、置いていき、竹で作った自作のふいごで空気を送るとすぐに火がつく。
そして周りに広がり、すぐに大きな炎となっていく。
このあたりの火を育てていく感覚は、毎日バーベキューの火おこしをしているようで、実に楽しい。まあ、人によっては面倒だと思うのだろうけど(笑)。
やがて火は炉内全体に広がるまでに大きくなり、大きめの小割りなどを入れつつ様子を見れば、完了だ。
まあ、しかし・・・
ここまできてからこんなことを書くのもどうかとは思うが、はっきり言って熾が残っていなくても何の問題もない。
普通に端材を井桁に組んで新聞とマッチで着火するだけだ。
と言うのも、熾が残っていてもいなくても、やはり朝の焚き付けにはそれなりの焚き付け材や小割りが必要で、熾があるからといってすぐにストーブが巡航運転に達するわけではないからだ。もちろん、熾があるほうが楽だし、巡航運転まで早く達するのは間違いない。
それでも、圧倒的なアドバンテージとは感じなかった。あくまでも晩秋の現段階でのお話だ。
そして、焚き付けを楽に早くするなら、鋼鉄製のストーブの方が立ち上がりが早いんだろうなぁ、と思う。
結局、万能の薪ストーブなどないのだ。それぞれ個性があるだけだ。
鋳物製の薪ストーブでじっくり朝まで暖めていれば、部屋は結構ポカポカしているので、今の季節なら、朝に焚く必要は感じない。
今回は、ちょっとした朝の火遊びだ。
まあ、でも結局、さらにここまで書いてきてさらにしつこいけど、それでも朝に熾火がしっかり残っているのを見ると、テンションはぐんと上がります(笑)。
それから数日後・・
そして今日もまた5時半に起きてストーブを巡航運転まで焚いてからまた少しウトウト。
いつのまにか冬が来たのか、それとも季節外れの寒波なのか、朝の気温は1℃しかなかった。そろそ11月も後半。
山には雪の白いラインが現れてきて、それが徐々に麓まで下がってくる。
ここまで寒いと、つい数日前まで朝に焚くのはちょっとした火遊びだ、とか書いていたのが嘘みたいだ。
焚かないと寒い。
焚くと暖かい。
薪ストーブ始生代40 松の薪にはえた、正体不明の黒いやつ。ムラサキホコリってなんだ?
本格的な寒さが訪れるのはもう数週間後だろうか。気温は10℃を切ることもあるが、まだまだこの寒さでは冬とは呼べない。
そんな晩秋というべき最近、主力で焚いているのは、杉や松といった針葉樹がメインだ。
広葉樹も焚くことがあるが、まだ短い薪や小割りが中心で、広葉樹の大割りなどの本格的な薪にはまだほとんど手をつけていない。
針葉樹でササッと焚いて、部屋を温めたらそのまま沈火させたり、針葉樹だけでのんびり焚いたり。丸一日、24時間たくということはまだないので、それで充分だ。
さて、そんな針葉樹の主力薪のひとつである、松の薪に変なものが生えているのに気付いた。
これが問題の松の薪なのだが、上の方に黒い蝶々のようなものがふたついるのが分かるだろうか?
アップにすると、
こんな感じ。
蝶々のように見えるが、よく見ると、薪から生えている。なんか思いっきり気持ち悪いんですけど。
ふーむ、奥さんと二人で色々調べてみたが、全然わからず、たぶんキノコかカビみたいな菌類だろうと思い、カビやキノコに詳しい知り合いに聞いてみた。
すると、
「ムラサキホコリカビの子実体の未熟なものだと思われます。」
との返答が速攻で来た。
ムラサキホコリカビ!
むむむ。そうなのか。
ちなみにムラサキホコリカビは、そんな名前だけど実際にはカビではなく、粘菌の仲間だそうだ。大きくなるとこんな風に育つらしい。
ふうむ、グロい。
こんなのが薪から育っていたら、気持ち悪くて炉の中に放り込むのをためらわれる。
今のうちに無かったことにしてしまおう。
そう言って、管理人はおもむろにネスターマーティンの扉を開け、無造作にその変な粘菌の子実体の未熟なものがひっついた薪を、燃え盛る炉内にぶちこんだのであった。
薪ストーブ始生代39 ネスターマーティンのピザ用スタンドでグリル料理を試してみる。
ネスターマーティンのピザを焼くための純正スタンドで何度かピザを焼いている。
底が焦げないようように2重構造になった底板は、非常に使いやすくて失敗しにくい。
そのピザ用スタンドを他の料理にも使えないか試行錯誤中だ。
グラタンやグリル料理のとき、ことピザ用スタンドに乗せて焼いたらどうなるか、少し試してみる。
今回は玉ねぎと椎茸を耐熱皿に乗せてグリルしてみることにした。
完全に熾になってから入れたらいいんだろうけど、タイミング的に熾になるのを待っていられなかったので、ちょっと炎が上がっているけど気にせず投入。
実際のオーブンだと、この手のグリル料理は20分くらいじっくり焼くのだそうだが、どうやら10分を越えたあたりで椎茸が黒くなってきたようだ。
そして油断をしていたら結構焦げてしまった(汗)。
動揺して写真を撮り忘れていた。
熾火は加減が難しいが、火力の調整ももう少しうまくなりたい。
そして、普通のオーブンと比して薪ストーブの炉内はかなり強力な温度であることもよく分かった。
今回は残念な結果だったが、色々焼いてみて、またレポートしてみる。
なお、今回の玉ねぎと椎茸のグリルは、焦げた部分を取り除いて、美味しくいただきました。焦げてないところは、味わい深くて美味しかった。