薪ストーブ始生代50 時間さえあれば茶畑山へGO!
秋晴れが広がって紅葉が美しい11月後半のこと。
平日の午前中が半日だけ休みだったので、山へ入る。
前回の片付けで、山の広場はここまですっきりした。
次はこの一番極太のクヌギだ。
まず、左側にちょろっと見える短めの枝を、根本から切り落とす。
これを玉切りする。
だいぶ朽ちかけていて、あまりいい薪にはならなさそうだが、とりあえず全て持っていく。
そして、極太のクヌギの本体に取りかかる。
山の高台で根本から折れて倒れた。
根本を見上げるとこんな感じ。
そしてその先の二股が、ひのきにぶつかって、ひのきも傾いている。
その先の細い部分は谷底に落ちている。
一本の木が長すぎて、全貌を伝えるだけで一苦労だ。
一番太い部分はどこから手をつけたらいいか分からなかったので、とりあえず細い枝や低い場所の幹を切り落として、この日は時間切れ。
今日切ったものは、玉切りの仮置き場に運ぶ。
作業時間が一時間くらいしかとれなかったので、物足りない気持ちで山を後にした。
アイラブ湯たんぽ
湯たんぽが好きだ。
冬場になると、保温力が最強の、陶器の湯たんぽにたっぷりお湯を入れ、布団に潜り込ませて寒さを知らずに眠ることができた。
今、薪ストーブのある暮らしを始めて、部屋がヌクヌクだから要らないか、と思っていたのだが、朝方になると、湯たんぽの温もりが心地よい。
何と言っても、抜群の保温力を誇るこの美濃焼きの湯たんぽ、前の日の晩に入れて、次の日の夕方までほんのり温かいという驚異的なものなのだ。
プヨプヨの塩ビ製湯たんぽなんかとは、完全に次元の違う保温力。
まだお湯も入れてないのに、猫たちが周りにに集まってくるほどの求心力を備えている(笑)
薪ストーブの天板で沸かした、柔らかい温かさ(のような気がする)お湯をたっぷり注いで、布団の足もとに入れておく。
薪仕事で疲れた身体は、その温かさを感じながらも、一瞬で眠りの世界へ誘われる。
寒さが厳しい朝、さすがに部屋の温度は暖かいとは言えないくらいまで下がっているのだが、足もとの湯たんぽは朝でもしっかり温かいのだ。
やがて、腹をすかせた猫たちが起こしにやってくる。
まだ暗い明け方の空気のなかで、薪ストーブに火を入れながら、猫たちに朝ごはんをあげる。
何とも言えない、静謐なるひとときだ。
薪ストーブ始生代49 茶畑山でくぬぎの倒木退治②
近所のおっちゃんの好意で貸してもらっている山(通称茶畑山)に来て、くぬぎの倒木を片付ける作業をしている。
完全に倒れたモノが3本、倒れて隣の木に引っ掛かって傾斜したものが3~4本ほどあり、いつ崩れたり倒れたりしてくるかわからないので、危険なので撤去してしまいたいとのこと。
もちろん、撤去したくぬぎは全て好きに使っていい、という条件だった。
そもそもは、山の木を好きに切ってもいいと言われたのだが、まずは倒木を片付けようということになったということだ。
針葉樹なら二の足を踏む人もいるかも知れないが、コナラと並ぶ薪材の王様クヌギを好きに使ってもいい、と言われて触手が伸びない薪ストーブユーザーがいるだろうか?
まあ、少なくとも僕はチェーンソーを片手に山に向かいましたとさ。
とりあえず、背の低い倒木から片付けることにして、40㎝の玉切りをしながら木を片付けていった。前回の記事で一本目を片付けたところまで書いた。
倒木の2本目に取りかかる。
そしてすぐにチェーンソーが挟まれる。
ガーン。
こんな細い木なのに。
Y字になった木の部分は力のかかる方向が複雑になっているようで、上から切っても下から切っても挟まれる。
うんとも寸とも言わないので、家に帰ってノコギリを取ってきて切った。
画像を見ても分かるかどうか、ノコギリで切った部分は右半分のわずかな場所だ。こんなちょっとの切り損ないに挟まれていたなんて、情けない話だ(汗)。
さて、そんなことはありつつ2本目も細かったので、挟まれたチェーンソーを救助したあとはあっという間に片付いた。
↓作業前の様子。
↓低い位置にあった2本を片付けたらこんな風になった。
しかしまだ一番太くて、そして高いボス級の倒木が残っている。
直径およそ30㎝。高さは2m近くある。
これはまた後日、倒し方を考えよう。
2本目の倒木を全部玉切りしたら、こんな感じになった。
まだまだこれからだ。
おまけショット:
倒したクヌギの玉を椅子とテーブルにして、持ってきたお茶とおやつを食べる。
熊本銘菓の武者返し、というあんこを包んだパイ菓子だ。
薪ストーブ始生代48 茶畑山でくぬぎの倒木退治①~まずは一本
山への入り口は杉の倒木に塞がれ、チェーンソーは壊れ、仕事は忙しくなり、体もだんだんガタが来ている気もするが、とりあえず山仕事だ。
近所のおっちゃんが貸してくれている茶畑山の核心部まで道を切り開き、チェーンソーのチェーンも交換し、 くぬぎの倒木が待つ場所へやって来た。
そしてご機嫌でチェーンソーで倒木を伐り始める。
下の画像のように地面から浮いた状態で倒れている。なんか海の底みたいな画像だな。
このまま普通に上から切ると、両サイドから力がかかってチェーンソーのバーが挟まれる。
何度かこの失敗をして、チェーンもダメにしてしまった(笑)。
慣れた人なら下からある程度切って、挟まれないように最後に上からチョンと切って切断するらしいのだが・・・
実際にやってみると、下から切ってもやっぱり挟まれた(汗)。慣れないと、加減がとても難しい。
しかも、切っていくと、どっちに力がかかっているのか、分かりにくくて、怖いのだ。
迂闊に切って変な方向に転がってきて身体が挟まれたらシャレにならないからね。
なんといっても、押しても引いてもびくともしないくらいの立派なくぬぎなのだ。
さて、そんなわけでどうするかと言うと、あちこちを切ったりいじったり転がしたりして、地面に着けてしまうのだ。
そして、先日購入したティンバージャックで木を持ち上げて安全に切っていく。
チェーンソーの刃にも、人間にも優しい切り方だ。安全第一。
そんなわけで、どんどん切っていく。
面白いように切れる。
しかもなかなかの重さの木なのに恐怖心を感じることなく安全に作業を進めることができた。
一本目を玉切りし終えると、こんな感じになった。
よく見ると、全てではないが虫食いの物が散見される。それで、木が弱って、台風の風に負けたのだろうか。
なんにしても、見事な、というか、素晴らしいくぬぎの玉だ。夢にまで見たくぬぎの原木。思わず頬がゆるむ。
にやけてしまう。
早く割りたくて仕方がないぞ。
しかし、木はまだまだ転がっている。
雪が降る前に、切り出せるだけ切り出してしまわないと。(つづく)
薪ストーブ始生代47 ティンバージャッキ登場
いつもお世話になっている薪ストーブグッズの通販、「暖炉屋さん」で、ティンバージャックを購入した。
久しぶりの新しい薪ストーブアイテムだ。
山で木を切る機会がこれからずいぶん増えそうなので、しかも並みの太さの木ではないので、チェーンソーでの玉切りがぐっと楽になるとの噂の、ティンバージャックがあれば、作業がはかどるはずだ。
というか、今、茶畑山に倒れているくぬぎの巨木は、人力ではびくともしない。
便利グッズの力を借りよう。
さて、箱を開封。
おっと。
いきなり、さび猫のごっすんが何か何かと駆けつけてきた。
お前が楽しめるものじゃないぞ。
さあ、取り出して組み立てるかー、と思ったら、今度は白猫のミケリアまでやって来る始末。
あっちいってなさーい。
さて、組み立てたらこんな感じになる。
縦に丸太を挟んで、黒い部分を起点にテコの原理で起こす。
どっこいしょ。
こんな感じ。
まあ、こんなショボい杉の原木では、いまいち迫力不足だが、原理はどんな太い木でも同じはず。
山へ入って実際に使ってみるのが楽しみだ。
薪ストーブ始生代46 薪小屋の屋根のコーキング(なんちゃって)
夏に汗をかきながら作った初めての薪小屋。
薪ストーブ前史・総集編⑧「薪棚の新設」編 - 薪ストーブクロニクル
その後三回ほど台風の強風(時に暴風雨)をガンガンに受けたが、なんとか壊れることなく無事に生き残っている。
しかし、問題もある。
屋根に在り合わせのポリカの波板を使ったので、継ぎ目から雨漏りがして、薪を濡らしているのだ。
たまたま実家の雨漏りの修理のために、コーキングをして補修をしていたのだが、そのコーキング材がたくさん余ったので、薪小屋の屋根の修理に使ってみようと思い、貰って帰ってきた。
脚立を置いて屋根を見てみる。
ふーむ、前日の雨で結構水がたまっている。
このままコーキングしても剥がれてしまうので、とりあえず雑巾を持ってきて汚れと水分を拭い取った。
そして穴が開いた場所と波板の継ぎ目にコーキングをする。
どうせ残っても使い道がないので、盛り盛りに盛って、ヘラで伸ばす。
しかし、もし本当に雨漏りを防ぎたいなら、作ったすぐの時にするべきだな、これは。
きっちり雨漏りを防げているとは到底思えない(笑)。
気休めか。
後日談
後日雨が降ったら、やっぱり以前と同じ場所の薪が雨で濡れていた。ガーン。
今後は、屋根をつけたらすぐにコーキングするようにしよう。この雨漏りは別の方法で防ぐしかないな。
薪ストーブ始生代45 焚き付けの端材を貰ってくる
寒さが本番を迎える前のこの季節。
まあ、つまり晩秋ということになるが、この季節は太い薪よりも細い焚き付け材や小割りの針葉樹の量がとても気になる。
もうびっくりするぐらいどんどん消費するからだ。薪の消費よりも、焚き付けの減りが気になって、早起きしてまだ夜が明けない朝の六時から焚き付け割りを敢行したくらいだ(笑)。
どういうことかというと、この季節は全力で焚くには気温が高すぎて、なかなか本気で焚けない、ということと関係がある。
薪を炉内に詰めこんで焚きすぎると、暑くなりすぎるので、ややセーブして、部屋が暖まったらそのまま鎮火、ということを頻繁にする。
すると、薪ストーブは当然、時間と共に冷えていく。
で、またゼロから焚き付けをする。
結果的に焚き付け材や小割りは、どんどん消費するので、想像以上にたくさん必要になる。
また焚き付けを作らないと・・・。
とまあ、こんなことになるので、懇意の工務店で、軽自動車いっぱいの焚き付け用の端材をもらってきた。
しつこいようだが(そしてやたらと偉そうに書いているが)、実際のところ、まだ薪ストーブ一年生。本格的な冬をまだ一度も体験していない。
だから、真冬にどういう焚き方になるか、想像するしかない。
しかし、今より長い時間、おそらく部屋の大きさと薪ストーブの出力から想像するに、24時間焚くことになるはずだ。
根拠はないので、あくまでも感覚的なものだ。なんという適当な想像であることだろう。
まあ、それはいいや。
真冬に夜通し焚くことになれば、翌朝のストーブ内の熾もたくさん残っているだろうし、昼間も焚いていれば、焚き付け材が必要になる機会は減るはず。
そして今度は満を持して、本家本元、薪の消費を心配するようになるだろう(笑)。
どれだけ薪が必要になるのか、一年目にしっかり把握して、今後の薪集めの目安を自分の中にしっかり持ちたいと思う。
さて、焚き付け材でも割るかー。